この記事では、週刊少年ジャンプ2025年14号に掲載された「カグラバチ」の第70話「居合白禊流」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
井倉がキーマンになるとは… これは本当に驚かされましたよね。そして覚醒するイヲリ。何を守りたいのかなんですよね。ポイントは「平凡」と「特別」。
まだまだこんなもんじゃありませんよ!
熱い回が続きます!
そして待望のコミックス6巻は明日3月4日(火)発売です。もちろんGETしますし、読み込んだ上でまた記事にしますからね!!
剣客 白廻逸夫の「居合白禊流」
井倉に「屋上へ行け」と指示を出し、「イヲリを取り戻す為の鍵」といって手渡していたのを見ていた昼彦。ここまであからさまにされれば自分も屋上に急ぐしかない。チヒロとの戦いよりもイヲリの方が優先順位は上。
ボタンを押してエレベーターを呼び出しますが、行かせるものかとチヒロが斬りかかる。しかし受けられてしまいます。チヒロの居合白禊流はまだモノになっていない。
居合白禊流を考案したのは剣客・白廻逸夫(しらかいいつお)。彼が考えたのは「‟最速”こそが最強である」というもの。速さこそを極める剣術と言えるのかな。
そこには刀の構えにポイントがありました。
居合術においては「刀をしっかりと握り込むことで溜めた力を逃がさないこと」が重要であると考えるのが常識。それにともなう刀の持ち方というものがあるんですね。抜刀してそのまま斬りかかるための持ち方。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社白禊流の構えは異質
しかし白禊流の構えは異質で、「抜刀から対象に届くまでに刀を手の中で半回転させなけらばならない」というもの。そう提唱した白廻を誰もが嗤ったそうです。抜刀直後に刀を持ち替えるなんて意味がわかりませんもんね。
では、どういう理屈で白禊流は最速で最強なのか!
まあ結局 浪漫を嗤った奴ァ残らず
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
最速(おれ)に斬られて死んだ
理屈じゃないみたいです。言うなれば‟浪漫”って感じ。
嗤った奴は残らず居合白禊流に斬られちまったよ。それが答えさ、みたいな事ですね。めちゃくちゃハードボイルドです。へェ~ってなりますもんね。
ここで少し考えるのですが…
第65話の久々李の話しぶりからすると、白廻逸夫は存命じゃないんです。チヒロが白禊流を師事している者がいるとすれば「漆羽か座村だな」と2人の名前しか挙げていないからです。
白廻は座村に斬られたのかなぁ。
どうなんでしょうかね。
刀の持ち替えのコツ
少し時間をさかのぼります。イヲリが気を失っている間の出来事ですね。居合白禊流の練習をしていたチヒロですが中々掴めずにいました。問題は刀の持ち替えです。
まさにそこが居合白禊流の欠点。ほとんどの剣士が「刀の玄力を込めている」と意識する事から抜け出せない。それゆえ複雑な動きが加わると意識が分散して玄力が乱れてしまう。チヒロもこれに陥っていた。
どうにかコツを掴みたい。要は余計な意識を介さずに、もっと自然な自分の体の一部の様に刀を扱う事ができれば。その感覚的な部分を補ってくれたのが昼彦なのかな?
発想のまま!! 本能のままに!!
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
目の前の昼彦は、刀を自由に持ち替えようとも剣の威力が落ちない。その自由な剣技をチヒロがその授かった観察眼で見極める事ができたので、刀の持ち替えのコツが掴めた。それは昼彦の変則的な剣が見えているからこそ。
こういう事なんでしょうかね。
居合白禊流vs居合白禊流
変則的な剣はチヒロに見切られる。そこで昼彦は「型」にこだわるチヒロを馬鹿にしながらも、見様見真似で居合白禊流の構えをしてみせます。まさに天才です!
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社居合白禊流を構える昼彦
(構図から何から素晴らしいっすよね!)
完成とは言えないまでも「感覚だけでここまで…!!」とチヒロを驚かせる程。しかもチヒロを吹き飛ばしていますね。その間に到着したエレベーターに乗り込む昼彦。チヒロもまた向かいのエレベーターに乗り込む。
屋上までの間、互いに思考を巡らせる2人。昼彦の方はもう小細工ナシで圧倒的なスピードで仕留めると決断。チヒロの方は持ち替えの所作の手本を反芻しようとするのですが、浮かぶのは朧気なものでしかなかった。
エレベーターの扉が開いた!互いに居合白禊流の構え!ここは本当に緊迫したシーンです。手に汗握るとはこの事か、と。
そのエレベーターホールのすぐ近くに井倉とイヲリがいた。そのイヲリの姿がチヒロの目に映るのです。彼女こそが朧気だった居合白禊流の所作の「手本」をチヒロに見せるんですね!
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社白禊流由来 座村清市の手捌き
それによりチヒロはついに居合白禊流をモノにし、見事に昼彦を斬る事に成功。果たして致命傷を与える事ができたのかどうか。これは難しいと言えるでしょうか。まだ昼彦の役割は終わっていない様な気がしています。
しかし、これはあくまでも個人的な考えですのでね。どうだかわかったものではありません。「酌揺」の契約者が切り替わるのもアリなのかな?
そしてイヲリは真相を知る
イヲリが覚醒し、刀を持って戦い始めたのですが、相手の命を奪うまでではなかったのです。ここが気になっていた方も多かったと思うんです。高校生ですからね。
彼女は向けられる殺意(指)を斬り落としていた。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社‟殺意”
座村はその灯に斬りかかる
そういえば座村も‟殺意”に斬りかかっていました。それは目を閉じていたからです。イヲリも目を閉じた上で‟殺意”を斬り落としています。ここはどういう意味があるのでしょう。
どうしてイヲリが居合白禊流を由来とする座村清市の手捌きができるのか。ここに絡んでいるんでしょうかね。それは封印されていた「身体の記憶」であり「本来の力」だという。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社そして 彼女は真相を知る
その秘密というのが、ラストで彼女が知った「真相(すべて)」という事になるのかな。ここでイヲリの目が開いています。開眼したんでしょうね。
素質があったんでしょうが、何もないのにイヲリが座村清市の手捌きが使えるとは思えません。これがチヒロや昼彦の様に見様見真似で体得できたものなのか。父に師事して習ったものなのか。どちらかで随分と変わりますよね。
ここがポイントになるのかも。
まとめ
ついにチヒロがやりましたね!
もしかするとヤバいんじゃないか… 今回は昼彦に軍配が上がる展開もあるんじゃないかと予想した時もありましたが、きっちり決めてくれました!!
しかし屋上には久々李もいますし、斗斗さんも来るハズなんです。さらに灯篭の鍵はどうなったのか。イヲリに封印を施すのもまだです。今の状況では難しそう。
まだまだどうなるか読めませんね!
- 居合白禊流は構えが異質
- 刀を手の中で半回転させる所作がある
- 座村は白廻逸夫を斬って最速となった?
- 持ち替えのコツと昼彦の自由な剣技
- 居合白禊流をしてみせた昼彦は天才
- 所作の手本となったイヲリの手捌き
- チヒロが昼彦を斬る
- 真相を知ったイヲリ
次回も楽しみですよね!!!
ありがとうございました!!
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