この記事では、週刊少年ジャンプ2025年25号に掲載された「魔男のイチ」の第34狩「見えない檻」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
幸辛の魔法の習得試練のルールが判明。挑戦者は鎖でつながれたイチとゴクラクの2人。10年分の「辛」を受け入れるゴクラクと、習得者であるイチの両方が生き残らなければなりません。
自分自身を殴りつけ、一瞬だけ正気を取り戻したゴクラクがイチを信じて全てを託します。頼まれたイチが選んだ手段とは!?
ゴクラクを小刀で攻撃するイチ
冒頭、イチが眼前に持って来た小刀が怪しく光ります。これが後に大きな意味を持って来るんですね。まず先に攻撃を仕掛けたのはイチの方です。
ゴクラクのパンチをかわしつつ背後に回って右肩の後ろ、肩甲骨の辺りを一突き。続けて右わき腹。歓喜のバクガミはイチが「一番相手を苦しめるやり方」で攻撃していると考えています。
さらにイチは素早い身のこなしでゴクラクの左太ももを一突き。噛みつかれながらも今度はゴクラクの左の肩甲骨の辺りを一突きします。
最初のうちは、前回ゴクラクの言った3ヶ所(心臓・頭・背中の石)を避けるように攻撃しているだけかと思いました。冒頭の小刀のエフェクトについても特に気にならなかったのです。
イチの方から攻撃を仕掛ける事で、ゴクラクの殺気に反応しないようにしているのかなぁみたいな。なるべく「死対死」が成立しないような作戦だろうかとね。
もっと明確な作戦がイチにはあったのです!
‟檻蜘蛛(アリアドネ)の魔法”
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
冒頭の小刀のエフェクトは ‟檻蜘蛛の魔法”の発動を表していたんですね。ゴクラクを刺していたのは‟檻蜘蛛”の糸であって、小刀で刺す事で深く体内に糸を埋め込んでいた。そんなカラクリだったのです。
これは上手い! と思いました。
まずバクガミ国に入った際に習得した‟檻蜘蛛の魔法”はどこかで使うと思っていました。それも重要な局面で使うんだろうと予想もしていたんです。それでも意表を突かれましたね!面白い!
‟檻蜘蛛の魔法”の真名も判明しました!
真名とは、試練を突破した時に手にする魔法石に書かれた名前ですね。これが呪文の名前になります。例えば「雷狐」の場合「らいこ」は通り名であって、真名は「イナヅリ」です。「氷鮫」の真名は「ウルワシ」。
‟檻蜘蛛”の真名は「アリアドネ」でした!
アリアドネが「迷宮(ラビュリントス)」を脱出する方法として教えたのは毛玉の糸であって。蜘蛛は関係ないんですけどね。バクガミが仕掛けた困難を突破する糸口としての魔法名を‟アリアドネ”にしたのはオシャレだなぁと。
ゴクラクの狩り
どれだけ暴れても止めてやる。お前が俺を信じて託したように、俺もお前を信じて待つから勝て!! と。これはゴクラクの狩りだとイチは言います。
おそらく‟檻蜘蛛の魔法”で動きが止まったゴクラクに対して、バクガミは一気に10年分の「辛」を与える策を取って来るような気がします。燃料投下ですね。ゴクラクに対して「怒り」の燃料を一気に注ぎ込む!
それにゴクラクが耐えられるかどうか。
ここがポイントになって来るのかも!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
問われるのは姉リチアに対する想いであって。バクガミを習得する事で失われた感情を取り戻すという強い想い。その為にも決して屈してはならない!
最後はやはりゴクラクの戦いになるんだろうなと。
もちろん暴れまくるゴクラクを止める為にイチも懸命に頑張るんだろうけどね。メインとなるのはゴクラクであって。最終的に「幸辛の魔法」を狩ったのはゴクラクって形になりそうな気がします。習得するのはイチなんだけどね。
もうあと1話2話で決着がつくんじゃないかな?
10年分を一気に受け止めさせに来ると考えます!
まとめ
もう魔男のイチの掲載順位は常に高めキープですよね。やっぱり面白いもんね!絵に華があるしストーリーもいい!話の持って行き方も本当に上手いと思いますよね!
まだまだもっと人気出るだろうなぁ。
- 冒頭の小刀は魔法の発動を示す
- ゴクラクを刺したのは透明の糸を体内深く埋め込むため
- ‟檻蜘蛛の魔法”の真名は「アリアドネ」
- ゴクラクがイチを信じて託したように、イチもゴクラクを信じて待つ
- これはゴクラクの狩り
- 次週 バクガミは一気に10年分の「辛」を受け止めさせる?
いよいよクライマックスと予想しますが、デスカラスとクムギちゃんも気になってます!
ありがとうございました!!
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