この記事では、週刊少年ジャンプ2025年26号に掲載された「ONE PIECE」の第1149話「‟一秒”」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
不死身の体を持つ神の騎士団でしたが、元ロジャー海賊団‟海賊王の左腕”スコッパー・ギャバンの斬撃を受けたソマーズ聖の体が再生しない!どんなカラクリがあるのでしょうか!?
休載明け、待ちに待った最新話です!
今週は表紙&巻頭カラー!
巻頭カラーの方は「麦わらの一味のメイドカフェ(ナミがぼったくる)」という扉絵リクエストを参考に描かれた1枚です。ナミがオムライスにケチャップで「金づる」と書いているのには笑いました!
真っ二つになっても死なないソマーズ聖
前回 ソマーズ聖が斬られていたのは‟右手”で確定です。更に胸を斬られていましたが、かなり痛がっています。それを見たウソップが「効いてる!? 何で!?」と驚いています。
それでも立ち上がって応戦するソマーズ聖ですが、「ハア ハァ」と息を切らしています。これはエッグヘッド編の五老星には見られなかった状態です。ダメージがあるからこそ体力が削られているのでしょうか。
前回に続いてギャバンの攻撃には常に覇気がまとってあります。斧が黒刀のようになっていたり黒いイナヅマが走る描写が入っているんですね。後で軍子に斬りかかる時には「バリバリ」という音も。
僕の予想は‟覇王色の覇気”がポイントというもので、‟覇王色”をまとった斬撃に対しては再生が効かないのではないか。元通りの体に復活できない。こう推測できはするのですが。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
首元を真っ二つにされてもソマーズ聖は死んでいないんですね。本来なら即死の筈なのですが、そうなっていない。効いてるようで効いていないんです。痛がってはいますけれど。
再生できないようにする攻撃ではあるものの、それが致命傷になる事はない。そういう感じになっているんですね。
再生させない攻撃については覇気、それも‟覇王色”というのが鍵になっていると考えて良いと思っています。それと致命傷にならない理由は別にあるのかも。そういう意味ではまだ不死身は攻略できていない。
致命傷を与える為の重要な‟何か”がソマーズ聖にはないのかも。
あるものが欠落しているから死ぬ事はない?
それが何かと考えるに、血は出ているから心臓はあるのかもしれません。サターン聖にしてもソマーズ聖にしても血を流しているんですね。サターン聖はボニーの攻撃、ソマーズ聖はロビンの攻撃で血を出しています。
もしかすると「魂」がないのかな?
不死身の者達には魂が宿っていない。別の場所にあるのか、あるいはイムに握られている。魂のない人間というのは、まるで人形やオモチャのよう。抜ける魂がないから死なない!?
しかし、それでは再生のカラクリが解けないのです。人形やオモチャだとすれば死なないにしても壊れたら壊れたまま。ロギアの能力者のように復活する体の謎が解けないのです。
まだ重要な秘密がありそうですね!
もしもソマーズ聖がこのまま再生できないままなら、死なせる事は不可能でも戦闘不能にはできます。それなら不死身に対する完全な攻略法はわからないにしても、ギャバンから話は聞くべきですよね。
果たしてギャバンは何を教えてくれるのか。
着火した学校と図書館を救うのは誰だ!?
ヤルルが認めた事で「セイウチの学校」に火をつけたアンジェ先生。「フクロウの学校」の方はキリンガム聖が火のついた矢を射る事で着火。燃え上がる学校と図書館。アンジェ先生とロビンが涙ながらにその様子を見ています。
サウロも泣いています。ヤルルもまた責任を感じて泣いています。先人達の言葉や歴史も重いが、子供の命には代えられない。みんなそれを感じつつも涙を止められない。
エルバフの戦士達は「樹8」に向かって走っています。子供達の救出が目的です。ロビンを含めて陽界にいる麦わらの一味は皆んな動けない状況。ならば学校と図書館は燃えるのを止められないのか?
ここで忘れちゃならない人物がいます!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
我らがフランキーです!!
「フクロウの図書館」にある文献の重要性ならリリスもわかっている筈ですからね。必ずや動くと思うんです。しかしリリスではキリンガム聖に太刀打ちできないでしょうから。フランキーとボニーも同行という展開になりそう。
問題は学校と図書館のある場所まで行く方法です。
彼らがいるのはグレート・エイリーク号が墜落した場所です。そこまで離れていませんが、何せエルバフは広大ですから近いとも言いにくい。‟霧舟”が都合よくあれば良いのですが…。
コロンを人質に取られギャバン敗北
ソマーズ聖を倒したギャバンが向かったのは「樹8」を行進させられる子供達の場所。そこには軍子がいますが、ギャバンには再生させない攻撃がある!いけるぞ!
しかし、一番後ろを歩くビョルンがギャバンが来たのに気付くんですね。「ヤーさんが来た」とザワつく子供達。先頭を歩くコロンにそれが伝わります。ギャバンに対し「父ちゃーん」と手を振るコロン!
少し強引ではありますが、コロンの存在がギャバンの弱点となってしまいます。「子は… 親の弱点」(第110話)というドラゴンの言葉が思い出されますよね!
ここで注目したいのが、ギャバンにも少し先の未来が見える事です。これまで、カタクリやルフィやシャンクスがやって見せた‟見聞色の覇気”の発展技ですね。あとはカイドウもやっています。
1秒先の未来を見たギャバンが、コロン救出に間に合わない事を知って降参。無抵抗のギャバンは軍子の矢印に貫かれて陽界から落下。そのまま冥界まで落ちてしまう事になりそうです。
追いかけるように落ちたチョッパー。
このままでは2人共に即死ですからね!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
運よく丸々と肥えたロキの腹の上に落ちるんじゃないかな?
ゲフー!! みたいな(笑
これにより助かった2人。ギャバンはチョッパーの治療を受ける事になり、ソマーズ聖に再生させなかった攻撃の秘密を語る。そしてチョッパーからルフィ達に陽界で起きる事件が伝えられるのでしょう。
いよいよルフィ達も参戦の流れになりそう!
軍子の過去とブルック
コロンの「父ちゃーん!!」と叫ぶ声を聞いた瞬間、軍子の脳内に溢れ出した存在しない記憶。いや違う、存在してたのに消されていた記憶がよみがえった!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
そこには「お父さま~!!」と叫ぶ女性と、明らかにブルックと思われる人物と手を取り合って歌う少女が登場します。女性と少女は共に軍子だと考えられます。先に見た記憶の方が新しく、時代をさかのぼって思い出されているのでしょう。
海賊になる前のブルックと手を取り合う少女が軍子なら、彼女の年齢は少なくとも50代より上だと思われます。シャボンディ諸島のシャッキーも年齢の割に若く見えますが、軍子はそれ以上に若く見えますよね。
そして「お父さま~!!」と泣く女性も軍子なら、ここまでは歳をとっているんですね。ここから不老になっている可能性があります。そこで何があったのかと考えるに、イムの介入か不老手術の2択になるでしょうか。
もしかすると軍子は「とある王国」の王女であり、その王国の護衛戦団の団長をしているブルックと仲良しだったのかも。それでブルックの曲(NEW WORLD)が好きであり、ブルックを蹴って胸が痛んだのかな。奥底に眠る記憶の影響かも。
こうなると生まれた時から軍子は天竜人ではありません。
それならば姓もなく「宮」がつかない名前の謎ももわかります。天竜人の身分を与えられた者。これが周知の事実かはまだ不明です。ソマーズ聖などとの会話におかしな点はありませんでした。
話の展開から、軍子も過去に世界政府の人質に取られていた可能性がありそうです。それで軍子の父親(国王?)は命を失っていたのかも。軍子の目の前で父は殺されている可能性が高い。
ここに神の騎士団が絡んでおり、護衛戦団の団長としてブルックも関係していたのなら、ブルックが神の騎士団について知っていた事にも説明がつきます。
果たして「とある王国」で過去に何があったのか。
38年前のゴッドバレーのような「先住民一掃大会」でも行われたのだろうか。この可能性もありますが、それでブルックが生き残れるものだろうか。また少し違うストーリーが用意されている可能性もありますね!
イム降臨
記憶を取り戻し、ブルックを思い出した軍子が走り出した直後です。軍子の頭に「キィーン!」と何かが入り込むような描写があります。そしてソマーズ聖とキリンガム聖にイムの声が聞こえる!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
そしてラストシーンでは、まるでイムが軍子の体に憑依したかのような現象が起こります。オッドアイだった軍子の目が、両方共イムのような目になっているんです。さらに凄まじい覇気がほとばしっています。恐い!
オッドアイだった事から、元から軍子の体には半分イムが入り込んでいたのかな。そして今回で完全に軍子を乗っ取った。こういう事かもしれませんよね。
ならば聖地マリージョアにいるイムは今どういう状態なのか。
抜け殻のようになっているのだろうか?
まるで幽体離脱したブルックの本体のようにね。
まさかイムはコロコロと体を入れ替えたりできるのか?
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
そうなるとイムの「ビビが欲しい」というセリフも恐ろしい事になりますよね。もしも軍子が元王女だとすれば、ビビと重なるものが出て来るんです。
さらには、シルエットではありますが現在のイムの姿も「ネロナ家のイム聖」とは全くの別人の姿である可能性もあるんです。「聖」がつくから男性とは限らなくなる。誰かの体を乗っ取っているのかも?
ネフェルタリ・D・リリィの可能性すら出ます。
ともかくエルバフにイム降臨です!!
‟聖地”は今… 火の海
エルバフにいる神の騎士団に「何をグズグズしてる…」とイムがお怒り。それは聖地マリージョアが火の海になっているからなのです。とんでもない事になってるみたい。それで急いで戦力が欲しい!
これはソマーズ聖とキリンガム聖がエルバフに来てから起こったのだと思われます。その時にもう火の海になってたなら何かしらの言及があったと思われるからです。食糧問題しか口にしてませんでした。
事態が急変したんでしょうね。
ゲームにしろと悠長な事を指示したのは団長シャムロックですが、その時はまだ聖地マリージョアが火の海になるなんて考えもしなかったのでしょう。それでも何も知らないキリンガム聖達からすれば殺生な話です(笑
ここで思い出したいのが昨年末のジャンフェス。
そして原作は、とうとうエルバフにやってきました。のんびりとした国ですが、ある男の登場で静寂は破られます!
一方、その他の海にも異変が!あの男がついに、世界をかき回し始めます!!呼吸を整えてください。もう息がつけなくなるかもしれないっ!
そこで発表された尾田先生のコメントの一文です。これが今回の聖地マリージョアが火の海になっている事を示唆していたのかも。ならば「あの男」とは誰なのか!「ついに」「世界をかき回し始めます」とあるんです。
ついに?
革命軍のドラゴンだろうか?
もう宣戦布告してますからね。兵糧攻めから一気に攻め込んだ可能性もあります!聖地マリージョアを火の海にしているのは革命軍なのかも。
しかし、もう1つの可能性もあります!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
黒ひげマーシャル・D・ティーチがラフィットを使って革命軍の作戦行動を探らせていました。そして何かの準備について整えろと指示していたのです。それが今回の件に関係しているのかどうか。
黒ひげ海賊団が聖地マリージョアを襲撃している可能性もあります。「黒ひげ王国」を認めさせる為の脅しと言えるでしょうか。この方向の予想も捨てがたいのです!
どちらかとは思うのですが…
意外にバギーの「クロスギルド」だったりするのかな。ちょっと可能性は低いと思われますけどね。
まとめ
休載明けの今回は情報量が凄かった!!
不死身のソマーズ聖にした攻撃とは?というのに注目していたら、新たに3つほど大きな情報が流れて来るものだから少し困惑しました。もちろん嬉しい困惑です! 笑
- 再生はしないが死にもしないソマーズ聖
- 不死身の者に致命傷を与える方法とは
- 着火した学校と図書館を救うのはフランキー達?
- コロンを人質にされたギャバンが敗北
- ギャバンとチョッパーが落ちるのは冥界のロキの腹の上?
- 軍子は「とある王国」の王女か?
- 軍子とブルックの関係とは
- 軍子に憑依してイムが降臨
- イムは体を乗り移る事が可能?
- 聖地を火の海にしたのはドラゴンか黒ひげ
次回も楽しみであります!!
ありがとうございました!!
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