この記事では、週刊少年ジャンプ2025年26号に掲載された「カグラバチ」の第80話「密室」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
区堂さんから言い渡されたハクリの役目は毘灼の狙いである真打の隔離。一方で神奈備本部の第一層西口に侵入した曲者の相手は薊奏士郎。圧倒的パワーで2人の曲者を制圧し、残るは毘灼メンバーだが…。
この続きからですね!
妖術に関する書物
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
ハクリと区堂さんが通りがかったのは神奈備本部の第二層にある巨大な書庫。そこは吹き抜けの二階構造になっており、棚にはびっしりと妖術に関する書物が収められているいます。
区堂さんによると、身体に生来宿っている妖術と違って基本的な移動術や結界術などは学問に近いそうです。書庫にある書物を読んで覚える妖術もあるんでしょうね。
忍者の巻物みたいな感じかな。
本棚を覗くと「蛭真式」というのは結界や封印に関する書物みたいですね。あとは医学に関する妖術なども色々とあります。
例えば‟巻墨”の3人が見せた移動術だとか、イヲリに施した封印なども書物からの知識とその応用によるものみたいですね。めっちゃ勉強しての事だったんです。
そして毘灼もまた書物で学習しているからこそ、六平宅の結界を破ったり真打の封印を解いたりできているのであって。昼彦の斬られた腕を治したのも同じくなんでしょうね。毘灼のアジトにも沢山の書物があるのだろうか。
神奈備本部の結界
ハクリの歩いている場所には大きな地響きがしていて、それは薊の「殴り音」だろうと教えてくれます。第一層からの音が響いてるんですね。その大きさに床を突き抜けて来るんじゃないかと心配するハクリ。
そこで神奈備本部を守る結界について説明が入ります。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
第78話で登場していた結界を司る妖術師(中枢)の周囲には他に6人いて、計7人が入れ替わり常駐して結界の強度を支えているそうです。リカバリーも完璧で、音は通すが破られる事は絶対にない。
曲者が入れるとしても解放してやった第一層まで。結界を破って第二層より下に来る事はない。薊さん達は別に本部を護っているのではなく、結界の外に出て獲物を狩っているだけ。それだけ結界というのは強固なものなんですよと。
こう説明されるのです。
壱鬼さん
区堂さんに続いて神奈備上層部メンバーの1人の名前が明らかになりました。それが壱鬼(いちき)さんです。真打の入る箱に封印を施したジジババの1人(柴さん談)。小柄なお爺さんですね。
上層部9人の中では薊さんが頭一つ抜けているそうですが、皆それに近い実力者であると区堂さんは言います。その区堂さんは戦闘向きではないらしいですけどね。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
壱鬼さんというのは「手合わせするか?」と言われた座村がビビるくらいの存在でして(8年前)。壱鬼さんこそが柴さんと薊さんに体術を叩き込んだ者だと説明されていましたよね。おそらく2人がかりでも壱鬼さんには敵わなかったっぽい。
それが今では壱鬼さんを差し置いて、薊さんが頭一つ抜ける存在までになっていたんです。柴さんも薊さんと同じくらいの強さだと考えて良いのかな?
上層部がそれぞれ抱える精鋭部隊
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
上層部9人にはそれぞれ直属に抱える精鋭部隊というのが存在する。上層部の連中は大体が年であり、その直属の部隊に所属する者の方が活きがいいと言われています。より血気盛ん、好戦的って事ですね。
その中に懐かしい顔が混じっています。
薊さん直属であり、「対刳雲特選部隊」の隊長として双城と戦った萩原幾兎さんです。彼は戦闘で「一命を取り留めるも両足を失い意識もまだ戻らない状況」だと説明されてました(第18話)。回復したのかな。
その横にある仮面は具柄一さんのものですが、彼は殉職しております。どういう理由で萩原さんが仮面を持っているのか。持っていると言うよりは、磁力で掴んでいるって感じですけどね。
あとは真智カザネがいない事が気になります。‟怪魑”という仔細不明の妖術を使う者です。戦闘では「右肩より以下欠損」。彼は妖刀に大きな恨みを持っていますからね。今回の真打ちが絡む作戦を嫌ったのかな?
おそらく真智はいないのでしょうが、上層部直属の精鋭部隊連中のほとんどが施設内にいます。それに加えて基礎教育課程を修了した戦闘員が300人強いるそうです。この大所帯が結界の中にいるワケですね。
それだけ強固だとされるのですが…。
薊奏士郎の疑問
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
曲者処刑場で毘灼の1人と戦闘中だろう薊さんが一瞬だけ登場します。顔についた血は‟死柳兄弟”を殴り倒した時に浴びたものだと思われます。それ以外は全くどういう状況か不明です。そこら中を殴りまくっている拳が気になる。
ここで薊さんが描かれたのは、ある疑問が浮かんだからなんですね。どうにも腑に落ちないらしい。
強固な結界と上層部&精鋭部隊が守る神奈備本部に真正面から攻め込んで来た毘灼。いつだって用意周到だった者達にしてはあまりに無謀。計画が上手く行かずに焦っているのか?と。まるで自滅するようなマネをしている。
実はこれにも周到な計画があったのです!
石枚の裏切りと区堂さん
ハクリと区堂さんの乗るエレベーターで待ち受けていたのは、教育課程の指導員の一人である石枚さん。この石枚さんが実は毘灼とつながっていたのです。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
石枚さんには来月で4歳になる娘のユキちゃんがいて、毘灼によって人質にされているんです。彼にとって大事なのは国よりも娘。それで密室のエレベーター内で松の仕込み妖術が発動するキッカケとなる行動を取ります。
しかし間一髪で区堂さんが「士透」という妖術でハクリをエレベーターの外に逃がすワケです。その後 区堂さんの生死は不明。口を覆っていたマスクだけが落ちて来る。
これ少しおかしいんですよ。
この後、再びハクリを狙う者が2人現れるのですが… ハクリについて「こいつを餌にして主力を釣るって話だろ」と言っているんです。殺してはいけないって風にね。
石枚さんの行動はハクリの命を狙ったものなんです!
指示が行き渡ってないって事なんですが、そんな事ってあります?
結果的に区堂さんによってハクリは助かるワケですけどね。それが失敗していたなら、ハクリで主力を釣るという作戦は失敗しているんです。
かえって区堂さんの怪しさが増しているんですね!
ハクリを単独行動させるのも作戦の内だったのではないか。石枚さんの行動を区堂さんは事前に知っており、全ては演技なんじゃないのか?と。思ってしまうんですよ。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
石枚さんを含めた数人(見える名前は12名)に妖術を仕込んだのは松のおじさん。彼が仕込んだからこそ、石枚さんが役目を終えた事がわかったのでしょう。彼は施設内に侵入せず地上のカフェにいます。
おそらく第2話の時のように、毘灼の事を喋ろうとしたとしても妖術が発動するのではないか。そうでないと人質よりも国を優先して秘密を話す者が出た場合に大変ですからね。ここのケアは考えていそう。
さらに約束通りすれば人質を解放するのは、これから作戦を控えた者を信用させる意図もあるでしょうか。昔から毘灼はそうやって来たのかもね。指示通りすれば毘灼は人質に危害を加えないぞ、と思わせられます。
ハクリを叩き上げた約十年の… 愛
ハクリが落ちて来た場所に駆け込んで来た2人は帯刀しており、彼らが基礎教育課程を修了した300人強の戦闘員である事がわかります。そういう者達がハクリを狙って現れた。
死なせてはならないが動かれても面倒だと手足を斬ろうとしますが、ハクリは蔵を発動して刀を奪ってしまいます。ハクリの左目の仮面にはヒビが入ったままです(本当に使っていいの?)。
刀を取られたなら気絶させるまで、とハクリをボコボコにする2人。しかし、なぜかハクリには効かないんですね。それもそのハズ、2人はたった5年しか鍛えていない。それも神奈備式の肉体強化計画。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
ハクリは倍の約10年です。それも漣家当主長男による手加減・底なしの愛による肉体強化。そりゃ親衛隊‟濤”で最も強い宗也の打撃と比べれば神奈備式など… って感じなのかも。
「愛」の部分がハクリの指で隠れているのは良いですね!
それは愛なんかじゃなかったのだが、結果的にハクリを鍛え上げる事になっていたんだ。ちょっと複雑ですけどね。とにかく耐えたハクリが偉かった!!
ハクリは2人を威葬で気絶させるのに成功。
今のところ「蔵」も「威葬」も問題なく使えています。気になるのは仮面のヒビですね。それが第79話で出ていた使用制限に関わるものなのか。おそらく無理しちゃうんだろうけどね。無事であって欲しい!
もう俺も戦えるんだ、と駆け出すハクリ。もう誰が敵なのかわからない。僕は区堂さんすら怪しいと考えています。どんな運命が待っているんでしょうね!
まとめ
結界内の4箇所で登録のない玄力が爆ぜましたが、その1つに上層部の会議室が含まれている様子。しかし、最もヤバいのが7人で結界を張っている場所なんですよね。ここは狙って来るのだろうか!?
- 神奈備本部第二層の書庫にある妖術に関する書物について
- 神奈備本部に結界を張る7人の妖術師
- 上層部で薊さんが頭一つ抜けている
- 薊さん直属の精鋭部隊として萩原さんが参戦
- ハクリの命を狙った石枚さんの意図と区堂さん
- 蔵と威葬を問題なく使用したハクリ
- 人質を取られて神奈備を裏切る者が結界内に数名
- ハクリの肉体強化と兄・宗也
- 単独で駆け出すハクリ
さぁ一気に混沌として来ましたね!
次回が楽しみです!!
ありがとうございました!!
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