この記事では、週刊少年ジャンプ2025年30号に掲載された「ONE PIECE」の第1152話「‟ヒドい一日”」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
イムと神の騎士団により陽界はまさに地獄絵図の様相。一方で冥界に落ちて来たチョッパーとギャバン。陽界の状況を説明しようとしますが、そこにイムのデタラメな覇気が届きます。全てを察したルフィは「もういいわかった!!」とチョッパーを制する!
休載明けの今週は情報量が多めですよ!
目次
Vol.36「白舞大名河松に‟お玉のあみ笠”お届け完了」
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
兎丼で別れたお玉から預かっていた‟あみ笠”は無事に河松に届ける事ができました。新しい‟あみ笠”を被ってご機嫌の河松。彼が白舞の大名になっていました。
その横では、うるティに何かを勧められるも拒絶しているページワンが描かれています。ヤマトか河松を相手に相撲を取ってみたら?って感じですかね。
不死身の体には「覇王色」が有効
陽界からの異常な覇気を感じ、リフトへ急ぐ新巨兵海賊団の面々。当然ルフィ達も向かうのですが、ギャバン(ヤーさん)は連れて行けないからとチョッパーは残る様子ですね。
ギャバンからルフィへ1つ言付けがあります。
それは「覇王色」の使い方を肝に銘じろというもの。あいつら(五老星&神の騎士団)は決して不死身じゃない。やはり「覇王色の覇気」というのが不死身の体への対処法になるみたいです。
この言葉をすぐ横で聞いたロキ。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
ロキは不死身の体を持つ者との戦闘経験があり、おれならば神の騎士団を確実に仕留められると言うんですね。だから錠を解いて陽界へ連れて行けと要求します。
不死身の体を持つ者と戦うには「覇王色」が必須です。
ゾロは「覇王色」が使えるのを認識していなかった
ギャバンはゾロが「覇王色」が使えるのを見抜き、「だいぶ体になじんでる様だ」と言います。それだけ「覇王色」を使って来ているって事でしょうね。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
当のゾロは無自覚であり、そんな事で「四皇」の船長を支えていけるのか?とギャバンに叱られてしまいます。覇気とは「認識してコントロールできてこその‟力”」だと言います。叱られても仕方ありません。
もうすでに2度 ゾロが「覇王色」の覚醒者である事は示されていました。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社第1010話
第1033話
おそらくゾロは「覇王色」を刀にまとわせる事ができていると思われます。それはカイドウ曰く「ひと握りの強者だけ」に可能な技です。ゾロも「ひと握りの強者」に数えられる者になるんです。
今回 ギャバンに叱られたゾロですが、「覇王色」が使える事が認識できたお陰で今まで以上に強くなる可能性が出ました。これはつまりゾロの伸び代が示されたって事なんですよね!
サンジにも「覇王色」が使える?
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
ゾロにライバル心を燃やすサンジが、おれも「覇王色」が使えるのかどうか聞いています。何かしらの答えは聞けている様子です。ただし読者には伏せられています。
サンジにも「覇王色」は使えると思うんです!
ただし今はまだ眠る力なのかも。
麦わらの一味の両翼を呼ばれるゾロとサンジですから、ゾロが「覇王色」を使えてサンジが使えないなんて事はないと思うんですね。そうでないと並び立てない。
レイリーが使えてギャバンが使えるのと同じく、ゾロもサンジも使えるのだと思うんです。そして、もうすぐにでもサンジの「覇王色」は目覚める事になるのかも!これからの陽界の戦いにおいてですよね!
期待しちゃいますよね!!
ロキが麦わらの一味に加入?
ロキの「覇王色」は神の騎士団との戦闘で有効。しかしハイルディンはロキを陽界に連れて行くのに断固反対の立場。事態は急を要し、言い争っている時間などありません。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
そこでルフィがロキを仲間に勧誘。これなら錠を解いてやって自由にしてやってもいいか?とハイルディンに伺いを立てるんです。この場合の「仲間」=「麦わらの一味の一員」ですね。
ゾロやサンジは反対です(笑
ロキもまたチビ助(ルフィ)の子分になんてなるワケないと猛反発。
ハイルディンはというと、ロキはエルバフの死刑囚だから引き渡す事はできないというもの。「そうか~」とルフィも困り顔。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社壁画のニカと古代巨人族
エルバフに残る壁画には、太陽の神ニカと共に様々な種族が力を合わせて‟悪魔”に立ち向かう姿が描かれています。その中には古代巨人族と思われるものも見えます。
悪魔はイムであり、ニカはルフィで古代巨人族はロキ。
ルフィとロキが力を合わせて世界政府(イム)に立ち向かう展開になるとは思うのですが。ロキが麦わらの一味に入るのは少し違うような気がするんですよね。ロキがハイルディン率いる新巨兵海賊団に入るのも違うかなぁ。
14年前のロキの罪
ルフィだけではなくギャバンもまた「ロキの錠を解いてやれ」と言い出します。驚くハイルディンは、ロキが14年前にどれだけの罪を重ねているかを述べるんですね。
ハイルディンの言いたい事はわかる。
でも実はギャバンも現場にいたと告白するんですね。
一部始終ではないものの、その日アウルスト城で何が起きていたかを見ている。その上でギャバンは「ロキの錠を解いてやれ」と言っているんだと解釈できるんですね。
ここから14年前に何が起きていたかが説明され始めるのですが、ロキは言われる様な「歴史的大犯罪者」などではない。これがベースにあると思われます。
城の兵士に襲われるハラルド王
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
14年前、アウルスト城にはロキとヤルルの2人が呼ばれていました。
ロキによるとハラルド王は「世界政府に魂を売った男」。しかもそれを聞いたヤルルは驚いておりません。国の政治は若い者がすればいいと一線を引いている様子です。
この6年前に「セイウチの学校」は建設されており、ハラルド王の改革はスタートしています。ロキは「平和ボケ」と反対の立場。一方のヤルルは好意的に話していますね。
そんな2人が歩いていると、「王の間」の方で騒ぎになっているのに気づきます。衛兵との間で一悶着あってロキが扉を蹴破ると、目の前には多数の兵士から剣を突き立てられているハラルド王の姿がありました!
ハラルド王を殺害したのはロキではなく兵士?
いや、それならば第1143話のロキの説明と話が合いません。その時ロキは、殺意をもって親父を殺害したのではないという風な話をしているんです。兵士による反乱ならば、そんな説明にはならないハズなのです。
ハラルド王は兵士に刺されても死なない体…
つまりハラルド王は不死身の体だった?
もしかするとハラルド王はイムから「悪魔契約(アー・クワール)」をされていたのかもしれません。悪魔に豹変したハラルド王を兵士が退治しようとしたのをロキとヤルルが目撃した可能性もありますよね!
そして悪魔にされたハラルド王をロキが殺害したなら、上記の不死身の体を持つ者との戦闘経験や‟神の騎士団”を確実に仕留められるとの発言とも辻褄が合います。
ハラルド王に何かがあった様な気がします。
それならばハラルド王がロキとヤルルを城に呼んだのは、2人を殺害するつもりだったのかもね。それに成功していればエルバフは世界政府の支配下となっていた。
しかしハラルド王はしくじった…!?
シャンクスの左腕のマーク
一方その頃、陽界のギャバンの家にはシャンクスが訪問中でした。巨人族の家と人間族の家の併用住宅です。そこで2人は露天風呂を楽しんでしました。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
シャンクスの左腕に謎のマークが見えます!
これと同じマークがソマーズ聖の左腕にも見られます。ただしソマーズ聖の方は素肌ではなく、隊服の左腕に巻いている腕章にあるマークになります。それでも関連性があるのは間違いなさそうです。
第1140話でキリンガム聖が言及していた‟五芒星(アビス)”を通る為のマーク。これがシャンクスの左腕やソマーズ聖の腕章にあるものなのかどうか。ここに注目が集まります!
これまで‟アビス”による空間移動をしている者(五老星&神の騎士団)は総じて不死身の体を持っています。五老星や神の騎士団はドリー&ブロギーの様な容姿をしていませんし、挟んだ相手を「黒転支配」でひっくり返してもいません。両者は少し違う。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
もしも‟アビス”の通過と‟不死身の体”に関連性があるのなら、近海の主に噛まれても再生しなかったシャンクスは外れていると言えそう。ただし関連性があるとは言い切れない部分もあります。
これは1つ言えそうですが、それが‟アビス”を通る為のマークかどうかは今のところ疑いの目を持っています。
エルバフ滞在中の体感時間
シャンクスと共に湯船につかるなんて「3・4年ぶり」だろうかと言うギャバン。しかしシャンクスは船長が死んでもう10年にもなるのに、そんなワケがないと返しています。
エルバフに滞在していると時間の感覚がズレるんでしょうね。エルバフに滞在するギャバンにとっての「10年間」は「3・4年」ほどしか経っていない様に感じる。
全てが巨大な神秘の土地エルバフは「全てが大らか」(第1132話)であり、体感時間もまた大らかなものとなる。だから「この地に長居してはならない」と探検家ルイ・アーノートは書き記したのでしょう。実際にはトンデモナイ時間が経過してしまいますよと。
シャンクスがハラルド王に話したい事
シャンクスが聖地マリージョアに戻っていた時にハラルド王と会っていた様子。ハラルド王は別に世界会議(レヴェリー)に出席していたのではなさそう。エルバフは世界政府非加盟国です。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
シャンクスにはハラルド王と会って話したい事があった。それは聖地マリージョアでは話せない内容。それを手遅れになる前に話しておきたい。
どんな内容なのでしょう。
シャンクスは何か小耳にはさんだのかな?
おそらく世界政府がエルバフを支配下に置こうと画策している事をシャンクスは掴んでいたのかな。どういう方法でそれをするつもりかはわからない。エルバフなら大丈夫だろうと思っていたら、事件は起こってしまったって感じでしょうか?
そんな話をしている最中、2人はアウルスト城から異様な覇気を感じ取る。この時に‟アビス”を通って神の騎士団がアウルスト城に現れたのかもしれませんね!
エルバフに伝わる禁断の‟悪魔の実”
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
エルバフに伝わる禁断の‟悪魔の実”が何者かに狙われます!
その影はパッと見で人間族っぽいサイズをしています。その者こそギャバンが感じた「異常な覇気」の持ち主であり、神の騎士団(イムが憑依?)なんだろうと思うのですが。まだハッキリしませんね。
ただし、この悪魔の実はロキが食べる事になるのだと思われます。その何者かの作戦は失敗するのでしょう。
ハラルドは甚だしく「クズ」だった
ラストで更に時間がさかのぼって今より109年前。ドリー&ブロギーが率いる巨兵海賊団が世界で恐れられていた頃、ハラルドが乗る船が「エルバフ」という名を更に恐怖で形取ったと言います。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
ハラルドは訪れた人間族の王国のみならず、一緒に来たエルバフの国民に対しても乱暴な事をしています。ハラルドはわずか45歳(人間年齢15歳)でエルバフの王に即位していたそうです。
そんなハラルドは甚だしく「クズ」だったと言います。
「誰が‟神”だか言ってみろォ!!!」と話すハラルドが、ギャバンによると「エルバフじゃ神の様に拝められてる王」となるワケですけど。まさかエルバフ国民が「クズ」のハラルド王を尊敬していたとは思えません。
ずっと「クズ」ではないのでしょう。
どこかで変わるのだと思われます。
この時から9年後、今から100年前ですね!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
シスター・カルメル(後のマザー・カルメル)の登場、その出会いにより「クズ」だったハラルドに変化が訪れるのではないかな?
ハラルドはカルメルに感化され「戦いより他国との交易を」というのを掲げて改革に乗り出すのかも。そして古代巨人族の名残である角を引きちぎり、平和を目指す様になるのかな。ここからエルバフの国民に愛される王となったのではないかな?
まとめ
いきなり109年前にまでさかのぼったのには理由かありそうです。ハラルドと世界政府を繋いだのがマザー・カルメルって話になって来るのでしょうか?
- 不死身の体には「覇王色」が有効
- ゾロが「覇王色」を使えると認識
- サンジもまた「覇王色」に目覚めるのかも
- ルフィがロキを仲間に誘うが、麦わらの一味に入るのには懐疑的
- ギャバンも14年前の事件の現場にいた(真相を知る)
- ハラルド王は世界政府に魂を売った男(ロキ談)
- ロキがまだ「鉄雷(ラグニル)」を持たず
- ハラルド王は「悪魔契約」していた?
- シャンクスの左腕のマークの謎
- エルバフの体感時間は国外の約1/3
- シャンクスがハラルド王に話したかった事とは
- エルバフに伝わる禁断の‟悪魔の実”を狙う者
- ハラルド王は「クズ」だった
- ハラルド王が変わったのはシスター・カルメルとの出会い
ようやくハラルド王の死の真相が判明しそう!
どんな答えが待っているのでしょうね?
ありがとうございました!!
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