この記事では、週刊少年ジャンプ2025年40号に掲載された「魔男のイチ」の第48狩「新たな予言」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
姉スピカに記録係の仕事を辞めたくないと伝えたクムギ。言い争いの中でスピカの目が魔法手術で治っている事も判明する。諦めきれないスピカはイチに判断を仰ぐが、返って来たのは「タイプじゃないです」というもの。
ひとまずクムギが正直な気持ちを伝えられたのが良かったですね!
予言の魔女ジキシローネ登場
鏡から現れたのはパジャマ姿(?)のジキシローネ。こんな早起きは久しぶりと言いながら凄く眠そうにしています。遅刻らしいです(笑
かったるいなぁと言いつつ、我らが救世主イチのお披露目という事で来てくれたみたいですね。人が沢山いる場所が苦手にもかかわらず。いいところあるじゃないの。
会場では報道陣向けのお披露目会が始まっており、協会長マネーゴールドの秘書キルコスが質疑応答をすると見せかけクムギに全振りの丸投げ。本人はすぐに下がるコス…(笑
そんな様子を見ているジキシローネが近くにいるウェイターにお水を貰い、世界初の男の魔女について「普通の男性から見てどう(思う)?」と質問を投げかけます。
ウェイターはイチについて凄い事だと思いつつ、男が魔法を使えるなんて今も半信半疑だと答えています。そして新しい時代が来たような感覚があると。
その言葉にジキシローネが反応。イチはこれから新時代を切り開き世界を変える者であり、この世界を救う「救世主」としてもっと輝いてもらわなければならないと言います。
それを聞いたウェイターの「救世主…」と返すセリフと表情が、後から見返すと少なからず怪しさを感じさせるものになっているんですね。本音の部分で彼にとってイチとはどういう存在なのか…と。
お帰りなら案内しますというウェイターの申し出を拒否し、ジキシローネは魔女会議へと向かいます。こちらがメインの用事だったと思われます。その前にイチの姿を見ておこうって事だったみたい。
魔女会議に欠席した4人の魔女
魔女会議室にやって来たジキシローネ。そこにいた魔女は3人(マネーゴールド・シラベドンナ・トゲアイス)だけで、「欠席」と浮かび上がる鏡が4つ並んでいるだけ。
召集をかけるも色々な理由を述べて欠席。
弾丸の魔女 | アマドロ・リボンキャンディ | アマドコロ |
激音の魔女 | オトギリ・ウツネ | ウツギ |
猛食の魔女 | フランケン・デスシー | ユーフォルビア・フランコイシー |
最悪の魔女 | トリカプト | トリカブト |
例によって草木の名称から取られた名前になっている様子。まず目を引くのが弾丸の魔女アマドロ・リボンキャンディ。その見た目に反して可愛らしい名前、貴婦人を思わせる言葉遣い(お銃のお稽古 笑)。
そして「最悪の魔女」という通り名に加え、有毒植物トリカブトから取られた名前を持つトリカプトも強烈です。何が最悪なんでしょう。とりあえず言葉遣いは気品の欠片もございません。
あとの2人も個性強めです。
4人の欠席は「基本的に自分のことが最優先」であり、協議や評決が必要な時以外は集まらないと説明されています。イチに対する反発とは説明されていないんですね。本当のところは分かりませんが…。
ただし鏡を通ればすぐに来れるのだと思われます。
今後の展開でどの魔女がどう動くのかにも注目ですね!
ジキシローネと協会の関係性
ジキシローネも帰ろうとしますが、それをトゲアイスが引き止めます。そこでジキシローネの本音が爆発し、改めて彼女と協会の関係性について説明される事になるんですね。
あのさぁ
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
僕は別にお前らのお仲間とかじゃないんだけど?
利害が一致してるから一緒にいてやってるだけ
だから強制とか命令とかやめてよね
いい?
その場はマネーゴールドがトゲアイスを制し、ジキシローネが悠々と帰って行こうとするんですけどね。ちゃんと釘をさすのも忘れていません。
私たちは対等よ
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
仲間でないにしても…
貴方が我々に協力してくれるのなら
我々も貴方の意向に沿うように動く
決して危害は加えない
そこにあるのは「尊重」よ
私たちが目指すべきは共存
そう決めたでしょう
こう言われたジキシローネの表情は描かれず、どういう感情を持ったのかは不明です。ただ、痛いところを突かれたのではないかな?とは感じるんですよね。
過去にどういう取り決めがなされているのか。
ジキシローネは厳密には人間ではなく、喋っているのは寝たきりだった女性の体を乗っ取った魔法なんですよね。動けない人間に無理やり自分を習得させて操っている。
だからマウントを取って来るのでしょうが、ちゃんとジキシローネの方にも弱みと呼べるものがあるんだと思われます。魔女協会との「共存」という選択を取らざるを得なかった理由がね。
それがマネーゴールドの言う「貴方の意向」なのでしょう。
ジキシローネの方にも「こうして欲しい」というものが協会に対してあるんでしょうね。その意向を無視されるとヤバい。それをマネーゴールドは蒸し返したのであり、その点もお忘れなくと釘をさした。
こういう事っぽいんですけどね。
新たな予言
自分の部屋に帰って来たジキシローネ。
マネーゴールドの言葉を思い出し、冷めた顔で「あほくさ…」とつぶやいていますね。顔をマッサージして笑顔を作り、気を取り直して寝ようかとした瞬間の事──
シャンッと錫杖の音が鳴り響いたと思えば、ジキシローネの背後に反世界の魔法が現れます。ジキシローネが後ろを振り返った次の瞬間には変滅させられているんですね!
うわ!!! と思ったら、それは夢で…
飛び起きたジキシローネに、先ほどのウェイターが彼女にお水の入ったグラスを手渡しながら「なにか恐ろしい予言でも受け取られました?」と言います。完全なホラーです(汗
このラストの展開は本当に驚きの連続でしたよ!
まずジキシローネの見た悪夢というのが「新たな予言」であって。それは魔女協会に侵入して来た反世界の魔法によってジキシローネが変滅させられるというもの。自身に対する予言を見たと思われます。
おそらくジキシローネは、直前に「あほくさ…」と言った‟共存”を魔女協会(マネーゴールド)に頼まざるを得なくなるんでしょうね。守ってくださいと泣きつかねばならないのかも。
そう考えると、ジキシローネの意向というのは「魔女協会に保護してもらう」というものかもしれません。守ってもらう代わりに予言を共有します。これが両者にとっての利害の一致でないだろうか。
反世界の魔法からすればジキシローネは最も邪魔な存在であるハズです。自身を習得するヒントとなる予言をもたらしますからね。ジキシローネは反世界の魔法に命を狙われている。それを協会が守って来たのであって。
その均衡が崩れたのが、あのウェイターの存在になるのかなぁ。あれは反世界の魔法のスパイなんじゃないか?と。まだお披露目会の会場にいなくてはならないハズなんだと思うんですよ。
ウエイターの手引きで反世界の魔法が侵入して来るのかも?
まだ追加予言が出る可能性はあります。
ジキシローネを変滅から救うには… といった回避する方法も提示されそうな気がします。魔法は生物であるという世界観ですから、もちろん‟死”の概念もあるのだと思うんです。イチがジキシローネを救うのかな。
これでイチが早速「幸辛の魔法(バクガミ)」を反世界に叩き込む展開が見られそうですね!
まとめ
スピカが次にどう動いて来るかに注目していたものですから、この急展開は度肝を抜かれましたね! とんでもないストーリーが用意されていたワケです。たまりませんね!
もちろんスピカも何らかの出番が用意されているハズ!
- 予言の魔女ジキシローネ登場
- 魔女会議を欠席した4人の魔女
- ジキシローネと協会が目指すべきは共存
- ジキシローネが見た悪夢は「新たな予言」
- 反世界の魔法に変滅させられるジキシローネ
- ウェイターが怪しい(反世界のスパイ?)
クムギ回からジキシローネ回へ──
いや、まだどうなるか分かりませんけど。
とにかく次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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