この記事では、週刊少年ジャンプ2025年40号に掲載された「カグラバチ」の第92話「剣士たち」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
獅子舞の妖術でデバフのかかる斬では北兜に太刀打ちできず、ハクリの威葬も弾き返されてしまう。ピンチに現れたのが巳坂奈ツ基。その剣術と雷の妖術「雷躯」で北兜と戦います。そこに漆羽と幽が落ちて来て──!!
漆羽を見たナツキと北兜の表情のコントラストが最高のラストでしたよね! 今週は3人の剣豪の実力の程が分かる、そんな1話となっております。カッコいいぞ~!
火をつける北兜
斬ちゃんには言い返していたナツキですが、漆羽さんから呼び捨てにされても「……」で言い返していませんね。もう諦めたのか、目に前の敵に集中しようとしているのか。
そして漆羽さんにもかかっていた獅子舞の妖術のデバフですが、こちらは元に戻った様子です。斬った数だけ効果がのしかかる仕様だそうですから、斬ちゃんよりは効果が薄いのもありそう。
斬ちゃんにはハクリを連れて真打の元へ急ぐように促し、この場は2対2で対処する事になりました。もう毘灼側も先を急いでいますし、ハクリ1人で行かすのも危険ですからね。賢明な判断と言えます。
すぐに戦闘とはいかず語り始める北兜。
- 漆羽洋児に対する敬意と戦う事を夢見ていたこと
- 巳坂伊武基殺害の張本人であること
- 妖術の開示
- 刀で心臓をつき六平国重の止めを刺したこと
- 幽の名前と彼が毘灼の統領であること
- 六平&巳坂の殺害を指示したのが幽であること
- 毘灼の構成員の全員が幽に忠誠を誓っていること
横にいる幽も「なんのつもりだ」「おい…」とは言うものの本気で止めようとしていませんね。昼彦に対してもそうでしたが、幽は仲間に好きにさせる傾向にありますね。すごく余裕があります。
北兜のセリフのほとんどが漆羽さんとナツキの逆鱗に触れる内容であって。2人に対して本気で向かって来い、全てを出し切って来いと思わせるのが目的なんですよね。
その上で妖術はアリでいこうかと言って、北兜が刀の鯉口を切って利き腕をかけようとした瞬間でした! 漆羽さんの居合白禊流がその利き腕を斬ってしまいます!
いきなりか!!
出遅れたナツキは1つ舌打ち、しかし次の瞬間には漆羽さんの背中を踏み台にして鋭く斬りかかります。これは幽と北兜の2人がかりで止められますが、「雷躯」で吹き飛ばしてしまいます。
もう初手からバッチバチ!
北兜は見事に2人に火をつけるのに成功したワケです。
漆羽&ナツキvs幽&北兜
漆羽さんは僅か16歳で白禊流を習得した‟戦才”と呼ばれています。戦闘の天才で‟戦才”という意味でしょうか。ちなみに17歳で酌揺の契約者に選ばれています。
1度目は右腕を落とされた北兜でしたが、2度目は漆羽さんの白禊流に対応してみせるのは流石ですね。その刃を躱し、見事なカウンターで漆羽さんの左手の指を斬り落としてしまいます。
ちなみに漆羽さんが妖術「紅演」を使っているのかどうかハッキリしません。顔の隈取りに変化はありませんので使っていないような気もするんですけどね。どうなんでしょうか?
また2対2でありながら2つの戦いに分けるのではなく、ちゃんと4人の混戦で推移するところは上手いですよね!それが流れるように描かれます。それもナツキと北兜の心理面も絡ませながらですからね。素晴らしい!
漆羽さんと幽が背中を合わせれば、すぐさま幽が漆羽さんを攻撃。それに対して漆羽の相手は俺だとばかりに北兜が「おい」と声をかければ、ナツキも漆羽さんへの対抗心から「おい」と北兜に斬りかかる。
ナツキのトリッキーな二刀流の戦い方も良いですよね!
さらに「ナツキvs北兜」と「漆羽さんvs幽」に入れ替わるかと思えば、幽もナツキの方に向かって1対2の構図になるところも見ていて面白いんですよ。しかもサクサク斬れるもんだから緊張感ありまくり!
やっぱ凄いっすね、カグラバチ!
死線が沸き上がらせる本能
漆羽さんの居合白禊流の初速の凄さは認めるも、‟鋭さ”はないと指摘するナツキ。それは本能的な‟鋭さ”と言えるもので、落ちているのは漆羽さんが戦いに晒され続けて来なかったから。
しかし漆羽さんというのは、ひたすら実戦の中でその腕を磨いた過去を持つ。そんな彼だからこそ、この実戦(死線)の中でその本能を再び沸き上がらせる事になるんですね。
これが‟鋭さ”を取り戻す!
その殺気はナツキをゾッとさせるほど。
空中で斬り合う3人に向かって、漆羽さんが鞘を噛んでの居合白禊流で斬りかかるシーンは必見ですね。北兜の右肩を斬っていますが、その前に幽にも一太刀浴びせているのも漆羽さんでしょうか。
双方満身創痍です!
ナツキも血を流していますが、これは空中で背後から幽に斬られた傷でしょうか。睨み合う4人。その中で北兜だけがこみ上げるように笑っています。相手がまさに求めていた‟剣豪”だったからでしょうね。
まとめ
獅子舞の妖術によるデバフ、さらに慚箱‟国獄”で守られて来た事によって剣の腕が鈍っている事。これらの不安要素がありましたが、漆羽さんはちゃんと強かった!カッコいい!
ナツキも言うだけの事はある、という腕前でしたしね。北兜も全く見掛け倒しではなく強かった。幽に関しては剣を使わせても凄いんかい!と。真打を手にするつもりだから当然っちゃ当然なのかな。
- 斬ちゃんとハクリは真打の元へ
- 戦闘前に相手の心に火をつける北兜
- 漆羽さんの居合白禊流が北兜の右腕を落とす
- カウンターで漆羽さんの指を落とした北兜
- 4人による剣の戦闘描写が素晴らしい
- 剣豪だらけの死線で本能を再び沸き上がらせる漆羽さん
- 双方満身創痍
次号は特別番外編になるそうです。
本編はお休み。
前回は「双城厳一のお風呂探訪」でしたね。あの時は予告なしの番外編であり、その次の表紙&巻頭カラーにチヒロvs座村さんを合わせる意図があったのかなぁとも思われましたけど。
今回の番外編差し込みは何か理由があるんでしょうか。
誰の番外編になるのか楽しみ!!
ありがとうございました!!
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