この記事では、週刊少年ジャンプ2025年42号に掲載された「悪祓士のキヨシくん」の第60話「棺さん家に泊まろう」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
最高位悪祓士5人の内4人による決議。キヨシの件は欠席の死屍戸次第という事で終わる。一方で戒力の使えなくなったキヨシはソウスケの父が院長を務める病院に入院する事になったのだが、病床が埋まっていて棺家に泊まる事になり──。
9月18日(金)に発表された「次にくるマンガ大賞 2025」にて「悪祓士のキヨシくん」は第16位! もう少し上で期待してたんだけどなぁ。僕としては悔しい結果になっちゃった。
それでもおめでとう!!
ここから巻き返して行きたいですね!
おれも最高位悪祓士になる
棺家に泊まる事になったキヨシ。ソウスケがお友達を連れて来たと執事やお手伝いさん達は大喜び。ソウスケってあまり友達付き合いが良くないんですかね… いい奴なんだけど、まぁ分かる気がする(笑
優しい心を持ってはいるんだけどオラつきすぎなんだよ、ソウスケ。
当のソウスケはいつものごとく「別に友達じゃねーよ」なんて言ってますけどね。いつもキヨシの事を話してるとバラされて焦るところも変わりないんだけどね。いつも通りの光景。
しかし1つ違いがあるんですね。
それがソウスケの言葉の変化なんだけど。
今回ソウスケが「オレも最高位悪祓士になる」とキヨシに言っているんですね。これまでと少し言葉のニュアンスが変わっているんです。感情の変化が見られるんですよ。
これまでソウスケはどう言っていたのか。
オレこそが最高位悪祓士になるのであって。キヨシには負けない、超えてやるって言って来てたんですね。あるいは相手が誰だろうが関係ないと思いながらも、やはり脳裏に浮かぶのはキヨシの顔だった(第11話)。
それが「オレも」になっているんです!
これまでと同じようで、実は全く違っているんですよ。
これは「悪魔の狂想曲」を共に戦い、お互いに信頼し合った事がソウスケの心境に変化をもたらしたものと思われます。キヨシには負けないという気概は失ってはいないが、ちゃんと認めるようになったんでしょうね。
これでこそ真のライバル関係と言いましょうか。
あの戦いを経てソウスケの方が一歩キヨシに歩み寄る事となっていて。このお泊り回でさらに一歩二歩と距離が近づく事になります。これを描いておきたかったものと思われます。
それは新章に向けて、またあるいは今後の展開を見据えての事なんじゃないかな。この2人が切磋琢磨しながら未来の悪祓士界を引っ張っていく存在になって行く。そういうのが見えますよね!
戒路がショート
名医であるソウスケの父は、キヨシが戒力を使えなくなった理由をざっと診ただけで分かってしまいます。それは「戒路がショートしてるね」というものでした。
それは許容量をはるかに超える戒力が身体中を巡った事によって起きたのであって。ロトとの戦いの中で胸の刺青が光ったのも、戒路がショートしてしまう程の戒力が巡った事で起きたのかもね。
戒路が完全に断絶してしまえば2度と戒力が使えない体になっていた。それを救ったのがアカリの悪祓回復術だったのです(第54話)。あれがなければショートで済まなかったワケです。
ともかく戒力は使わない事。そして院長の針治療と悪祓回復術で治して行く方針が示されます。これで2・3週間で治るハズだよと。
キヨシの過去を知ったソウスケ
ソウスケは母の墓を訪れていました。花を供えて戦いの報告です。
そこにキヨシもやって来た。
その前にキヨシが聞いていたのは、「棺さんのお母さんの姿が見えませんが…」みたいな事だったのかな。それで最高位悪祓士だったが亡くなったと聞き、お墓に手を合わせに来たんでしょうね。
するとソウスケも来ていたって感じかも。
キヨシは自身も悪魔によって両親を亡くしている事を告白。ここでソウスケはキヨシが同じ境遇である事を知るんですね。
そしてキヨシから一緒に強くなろう、お母さんの分まで‟全て”を守れるくらいになりましょうと言われるソウスケ。それは共に最高位悪祓士になりましょうという意志表示に等しい。最高位悪祓士になってすぐに亡くなったお母さんの分まで、です。
それは奇しくも母の葬儀でソウスケが誓った言葉だったんですね。キヨシの言葉はその誓い、想いに寄り添うものとなっているんです。またもや可愛げのない言葉で誤魔化していますが、ソウスケの心に強く響いたものと思われます。
それがラストの体術訓練につながる。
一緒に強くなろうというキヨシの言葉に応えているんですもんね。まさに「友と書いてライバル」。共に想いを継いで行こうというソウスケからの意思表示と受け取れます。
ソウスケの母が命を賭して守った少年
新事実が判明しました!
ソウスケの母(美葬乃)が亡くなったのは、キヨシを守っての事だったのです。第41話では「葬介君と同い年くらいの子を守って」と説明されていたんですね。それは実はキヨシだった。
ソウスケの母が亡くなったのは「10年も前の話」になります。つまりキヨシは当時6歳だったワケですが。これがキヨシのトラウマの原因である、両親を亡くした時になるんですか?
キヨシはサカキさんにも命を救われています。それはサカキさんの発言から「6・7年前」の話っぽいんです(第3話)。キヨシは9歳~10歳。ここにソウスケの母は関係していないと思われます。
では、もっとも重要なのはですね?
ロトの言っていた「流死原」はどちらに関係するの?
おそらく「流死原」というのは悪魔の名前なんです(大魔王?)。その「流死原」というのがキヨシの両親を殺害し、同時にソウスケの母をも殺害していたとすればですよ?
その「流死原」というのはキヨシとソウスケの2人にとって因縁の相手という事になって来るんですよ。これはトンデモナイコトになって来るんですが…。
ちょっとまだ時系列がハッキリしないんですよ。
誰が何に関わっているのか曖昧な部分が多い!
近いうちに分かって来ると思いますけどね。
ともかくキヨシの戒力は元に戻りそうですし、ソウスケの腕も治ってくれました。次回から一気に物語が動いて来そうな雰囲気です!
まとめ
今回でキヨシとソウスケの距離がグンと近づきましたよね。それと同時に2人が持つ因縁の方もまたグンと近づいて来たような予感もしました。2人の親の仇はつながっているのかな?
2人が共に最高位悪祓士を目指して邁進するだろう中で、一体何が明らかになって来るのでしょうか。非情に楽しみであります!
- ソウスケの「オレも最高位悪祓士になる」の意味
- キヨシが戒力を使えないのは戒路のショートが原因だった
- ソウスケの母の墓に手を合わせるキヨシ
- キヨシがソウスケに過去を告白
- 棺さんのお母さんの分まで
- ソウスケの母が亡くなったのはキヨシを守っての事だった
- 2人の親の死と「流死原」との関係は?
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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