この記事では、週刊少年ジャンプ2025年43号に掲載された「カグラバチ」の第94話「二の矢」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
毘灼メンバーで新たに2名の名前が判明。獅子舞の妖術を使うのが瓶伍で、右嵐は女性で凍結の妖術を使う。一方ハクリと斬は神奈備上層の壱鬼と薊と合流して真打のもとに向かう。壱鬼が語る‟懸念”とは──!?
ついに今週、毘灼に通じる神奈備側の内通者について重要な情報が明らかになります。そして幽が大きな賭けに出るのですが… もうホント凄い事になってますね!
真打の発動
漣京羅やハクリが蔵にモノをしまうには、そのモノに対して玄力を込めて‟登録”をしなければならない。京羅は真打に玄力を込めていたから蔵にしまう事ができていた。封印の解かれた真打にね。
つまり真打に玄力を込めるだけでは特に影響はない。
まだコレだけじゃね。
ここに‟使う”という明確な意思が生じる事によって初めて真打の力が発動される。振り返って見れば少し発動までにタイムラグはありますが、京羅の「実演だ」(第39話)というのがその‟使う”という意志表示だったみたい。
この理屈でいけば、あらかじめ真打に玄力だけを込めておいて、神奈備本部に置かれた状態で力を発動する事も可能なワケです。これが第93話で壱鬼が言及した遠隔で力を作動させる為の細工ですね。
しかし楽座市の京羅のように発動者は剣聖に体を乗っ取られてしまいますし… この手を使って来る可能性は低いだろうと。それでも一応は調査しており、誰の玄力も仕込まれてはいなかった。
白い羽織を来た三人
真打に封印を施した3人。神奈備上層部(9名)の中でも特に地位が高いと思われていた3人。先に壱鬼だけ名前が判明していましたが、残る2名の名前も判明しました!
常に真ん中に座っているのが長官であり、名は「嘉仙(かせん)」。その両隣に座るのが補佐であり、女性の方の名が「夜弦(やつる)」になります。そして「壱鬼(いちき)」。
この3名が神奈備トップ3。神奈備の妖術師でトップの実力者。
これを聞いてハクリが、あれ?区堂さんは薊さんが頭一つ抜けてるって言ってましたけど?みたいな。それを聞いて壱鬼が「ほう?(そうなの?)」と薊の方をチラ見。すかさず薊は汗をかきながら釈明(笑
3人に比べて薊は肉体的にまだ若く、戦闘面では… まぁね、みたいな。ただ妖術という点でだけ見れば足元にも及ばないと言います。それが真打の封印にも表れているんでしょうね。薊ではまだ無理なんでしょう。
妖術に関しては学問に近いものがあり、それはやはり年の功がモノを言うんでしょうね。知識量。巻墨は二層の書庫の全てが頭に入っているという話(第80話)でしたが、トップ3人はその倍近く頭に入っているそう。
さて、
これで神奈備上層部の名前が判明したのは7名。
嘉仙 | 長官 |
壱鬼 | 補佐 |
夜弦 | 補佐 |
薊 奏士郎 | |
亥猿 | (反六平派) |
区堂 | (故人) |
十河 | (ナツキは十河隊) |
壱鬼の‟懸念”
第93話で壱鬼の言っていた‟懸念”。
それは3人のうちの誰かが毘灼に与しているのではないか?というものだったんですね。それならば毘灼側が無茶をしているのも納得できる。その与している誰かと大きな切り札を用意しているのならば… です。
ならば、どんな事をしていると考えられるのか。
壱鬼が考えているのは…
この3人ならば真打の封印に影響を与えられるので、混乱の隙に真打の封印を緩めて神奈備本部の捨て駒に真打を握らせるといった事も可能である── というもの。
壱鬼は事前に真打を調査して異常がない事が分かっているので、毘灼に与する者が何かをするとすれば‟これから”と考えているワケですね。それを確かめに真打のある場所に行こう。この‟懸念”が杞憂である事を確かめに。
毘灼に与しているのは夜弦?
真打のある場所に辿り着くと、そこには長官である嘉仙の姿がありました。ここで何をしているんだ?って顔で壱鬼が見ています。当然ですよね。まさか封印を緩めようっていうんじゃ、です。
しかし真打を見ると封印は健在であり問題はナシ。
深く息を吐く壱鬼。考えすぎだったかなと。
しかし封印の内側から「じゅわ」っと溢れ出ているのが見え、それは封印前から何かが仕込まれていた事を示すんですね。いやいや、おかしいぞと。何もなかったじゃないか。
そこで壱鬼は気づくんですね!
封印する前に玄力が仕込まれている事を知っていて、それを隠ぺい工作していた者がいたんだと。それが可能だったのは3人のうちの誰かで… 「まさか」と。
それはココにいない夜弦って事なんでしょ?
とっくに逃げている。
もう真打のある場所に来て何かをする必要なんてなかったのです。内通者が混乱の隙にしなければならなかったのは逃走であって、真打は事前に玄力を込めた者の‟使う”という意思待ちだけだったのです。
おそらく嘉仙も壱鬼と同じ‟懸念”を持って真打のある場所に来ていたのでしょう。そして真打の異変にいち早く気づいており、蔵に移す事について「いや(=もう手遅れだ?」って言ったのではないかな。
そもそも僕はトップ(長官である嘉仙)は疑っていませんでした!
第46話でチヒロを慚箱の守備に組み込む事を決定したのは嘉仙であり、彼の独断だったんですね。この決定は神奈備上層部9人の決議によるものではないんです。
この件について幽が「(慚箱の戦力に)異分子である六平千鉱を選ぶとは 奴ら かなり余裕がないな」と言っているんですね(第54話)。その決定は毘灼側の思惑の通り進んだものではなく、嘉仙は「奴ら」であって敵側の認識です。
そして思い出したいのが第72話です。
そこで日本と小国の和平条約の調印式の様子が描写されるのですが、嘉仙と壱鬼は出席しているのだが夜弦の姿が見えないんですね。3人いるのだが、3人共男性なんです。
これは何かを示唆するのではないかな?
僕は夜弦が怪しいと考えています。
幽が真打を発動
4人の戦いのシーンが挿し込まれ、ナツキと漆羽が共に妖術を使いながら戦っています。それに対して幽が「仕方ない…」と言って仕掛けるんですけどね。
急に幽の動きが速くなり、とてつもないパワーでナツキと漆羽の2人を同時に首投げ。これこそが幽の持つ妖術なんでしょうか。
ちょっとよく分からないんですね。
もうすでに次のシーンに関わる力なのかもしれないのです。
その次のシーンというのが幽による真打の発動です。幽の動きが変化した直後に真打から何かが溢れ出していますからね。それによるパワーアップなのかもしれませんね。
幽は真打を楽座市に出品する直前に玄力を込めていたのです。おそらく京羅が真打に玄力を込め、それだけでは何も起こらないのを確認した上で幽も玄力を込めたのかも。ならば楽座市当日だろうか。
そして楽座市で真打を発動した京羅の話を聞き、それが例え自殺行為だとしても「比類なき執念の下」には試す価値があると考えた。俺だって剣聖に乗っ取られる事なく真打を使ってやろう、と。
幽の目は剣聖のそれとなり、剣聖の「勾罪」の言葉をキッカケに発動したのは「蜈(ムカデ)」でしょうか。これは周囲に波動を巻き起こします。今回は黒い蝶の羽が生えるエフェクトはなかったですね。
真打を手にしなくても技が使えるんですね。
おそらくは‟蠱”も使いそうだ。
おそらく幽の狙いとしては、神奈備本部を壊滅させて真打と剣聖を地上に出させるのが狙いなんだと思うんです。そこからまた次の作戦を考えているような気がするんですけどね。
ここで幽が死亡する事はなさそうなんだけど。
ともかく最終決戦を仕掛けているようには見えないんです。
チヒロと座村が京都を発つ
ラストで描かれたのは京都であり、このタイミングでチヒロと座村が東京に向けて飛び立ったのが分かります。どのくらいのスピードで到着するんでしょうね。
次号から2号連続でカラーになるそうです。
次号はセンターカラーで、その次が表紙&巻頭カラーになるものと思われます。2周年と… もしかするとアニメ化の詳細の発表があるのかもしれませんよ。
これに合わせてチヒロ登場でしょうから、
次回ラストでチヒロ到着、そして表紙&巻頭カラーでチヒロの活躍が描かれるのかもね!
まとめ
さぁ 誰が毘灼に与しているのでしょう。
まず間違いなくトップ3の誰かなんです。そして壱鬼は除外して構わないと思うんです。あれで実は壱鬼が… は考えにくい。つまり嘉仙か夜弦の二択だと思うんだけどね。
- 真打に玄力を込めるだけでは特に影響はなく、‟使う”という明確な意思があって初めて真打の力は発動される
- 白い羽織を来た3人が神奈備の妖術師のトップ
- 長官が「嘉仙」で補佐の2人が「夜弦」と「壱鬼」
- 壱鬼の懸念は3人の誰かが毘灼に与しているのではないか?というもの
- 内通者は夜弦か?(他にもいる可能性アリ)
- 幽が込めていた玄力の隠蔽
- 幽が真打を発動
- チヒロと座村が京都を発つ
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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