この記事では、週刊少年ジャンプ2025年9号に掲載された「カグラバチ」の第65話の感想と考察をして行きたいと思います!サブタイトルは「見真似」です!
前回の振り返りは下の記事から!
剣術を極める事が妖刀使いとして一段上へ登るために必要だと気づいたチヒロ。一度は拒絶されながらも、「居合白禊流」の居合術で毘灼・久々李を引きつける事に成功!
さぁ 事態はどう動くのか。
白禊流は孤高の居合術
“斬欲”を抑えきれずチヒロと向き合った久々李。これで座村の娘イヲリの安全は確保できた。郎から時間を稼ぐよう指示を受けてうなずくチヒロです(阿吽の呼吸)。
チヒロの構えを見ただけで、その居合が“白禊流”だと気づいた久々李。今の速度の正体も納得。剣の流儀にも精通しているようです。詳しい!
それなら師事しているのは漆羽か座村だな?と。
白禊流は孤高の居合術
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
理屈は単純だが特殊な所作を必要とする
その技の会得は最高難度
剣客・白廻逸夫が考案して以降
その免許を得たのは
座村清市と漆羽洋児の二名のみ
ここで言われる「特殊な所作」というのは、刀を腰ではなく体の前に持ってきて構え、鯉口は切らずに限界まで玄力を溜め込んでおくというものだろうか。それにより抜刀と共に爆ぜた玄力に初動を乗せる、と。
これまでの描写と情報から察するにです。
第58話では4枚の名札がかけられているのが見えましたが、免許を得たのは座村と漆羽の2名のみ。おそらく白廻逸夫は亡くなっています。存命ならチヒロが師事した者として名前が挙がっているハズ。
その2名以降は誰も習得できず絶滅寸前の伝説の剣術。もはや座村が死ねば誰も教える事のできない剣術ですもんね。それを誰にも師事せずチヒロが使えているのが信じられない久々李。
それには理由がありました。
チヒロが白禊流を使えた理由
秘密は“眼”です!
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
チヒロの目は父とそっくりで、その目を見て漆羽は「六平さんの息子」がパチモンではない事がわかったんです… って そこじゃなくてですね(笑
“眼”が六平譲り。
刀匠としての“眼”であります!
刀匠は鋼の組成・温度の変化を眼で見極め刀へと導いていく
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
六平国重はその極致
妖刀の原料となった雫天石の力は本来毒だが
その安定化を唯一可能にしたのは
石の機微を見極める観察眼
彼は眼で雫天石が安定する組成を導き出した
この特殊な観察眼がチヒロには継承されており、白禊流を見様見真似でやって見せるという戦闘においての活路を見出させた!
これはデカい!!!!
チヒロに足りないのは「圧倒的な“剣術”」でした。それを実戦に身を晒す事で磨こうと考えた。しかし久々李に否定されたんですよね。でもチヒロなら可能って事になりそう。
ここにつながるんでしょ?
チヒロは昼彦のような“感覚派”ではない。
いかに多くの剣術をその“眼”で見るかが問題になって来る。そんな中で、玄力をうまく刀に巡らせるにはどうすれば良いのかを知る。これを突き詰めて行く事になるのかも。
ただし、まずは白禊流です!
もうこうなりゃ久々李に師匠になってもらう必要はありません。実戦の中で剣術を見せてもらえば良いんです。ただし簡単に盗めるもんじゃないんでしょうけどね。ひとまずの道筋はついたかな?
郎が地面に“陣”を描き、それを使ってチヒロも離脱。
イヲリの助け出す事に成功です!
斗斗
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
久々李の相棒であり、座村と同じ味のする血が流れる女の子を見つけようとしていた毘灼の女性。その名前が判明しました!
斗斗(とと)と言う名前です!
これで4人目です。毘灼は十名の妖術師によって構成される組織ですから、あと6人の名前が不明です。あとは「松のおじさん」と「黒いネイル」と「ベストジーニストみたいなの」が登場しつつも名前不詳になりますかね。
さて、
久々李が座村の娘を逃がしてしまった事を報告(目がイッてます)。
ぴったりと索敵にもかからなくなったそう。
京都〇戮ホテル
イヲリを無事に逃がす事に成功したチヒロと巻墨。向かったのは「京都〇戮ホテル」。なんてネーミングなんだよ、あり得ないでしょ(大好き)。屋上が工事中で増築の真っ最中。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
総支配人がまた濃い! そして 強そう(笑
戦国与次郎さん。
このホテルは建物に組まれた結界が宿泊する人のプライバシーを守ってくれるらしい。それで毘灼の索敵から逃げられたのでしょう。〇戮ホテルの名称は、お客様の休息を妨げる者に対して“〇戮”を辞さないという意味かも。
しかし、こういった場所は限られているようなので、ある程度の目星はつけられてしまう。ここがネックとなり、おそらくは来ちゃうんでしょうね。
それまでにしておかねばならない事がある!
自らと重ね合わせ導いた選択
巻墨の立てた作戦は、イヲリに対してより強固な封印を施して座村の事を完全に忘れてもらうというもの。かかる時間は24時間。成功すればイヲリは日常に戻れるワケです。
しかし、イヲリは納得できない。
夢に出て来る人の事を知りたい。それは父との記憶。イヲリの「手を 繋いでた…」の言葉にチヒロは考えます。もし最初から知らなければ、こうじゃなかったかもしれないんだけど…
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
ここは良いシーンだなぁ。
ちゃんと丁寧に描いていたからこそですよね!チヒロと父との日々。その記憶を勝手に忘れさせられた上、自分にとって幸せなものとは限らないなんて言われたとすれば…
思い出させてあげようよ、と。
もちろん郎の考えている通りにするのが一番良いんです。でも理屈じゃないんですよね。それだけチヒロにとって父との日々はかけがえのないもの。イヲリだってそうじゃないのか?と考えずにいられない。
おそらくチヒロから話を聞いたイヲリは記憶の封印をこじ開け、全てを思い出すんだと思うんです。その上で「忘れたくない」という選択をしそう!
だったらチヒロがやるしかない!
24時間以内に居合白禊流をモノにする
もしもイヲリが封印を拒んだなら、毘灼と神奈備の両方から狙われる事になります。それによって座村と毘灼の協定もどうなるかわからない。ちょっとどころじゃないくらいヤバい展開になりそう。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
それがわかっていて、チヒロは24時間以内に居合白禊流をモノにしてやると心に誓うのでした。何があってもイヲリの安全は守り抜くといった強い意志、覚悟!
果たしてどのタイミングで毘灼の襲撃を受ける事になるのか?ですよね。あるいは神奈備も参戦して来るような展開が待っているというのか?です。そして座村は?
すんなりチヒロは白禊流をモノにして万事うまく行くって話にはなりそうにないんですよね。もちろん最終的な話として、少なくともイヲリは守り抜くとしてです。
続きが気になりすぎる!!!
まとめ
あらかた出揃いましたかね。この章における目的、それを達成するための条件。敵の存在。中長期的なものも含めてチヒロが得るべき力。そしてタイムリミット。
さぁ次回はどう展開するのかな?
ありがとうございました!
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