エルバフには“神典(ハーレイ)”の原文を元に色んな神話や物語が作られているそうです。そこで今回の記事では、これまでに出ていたエルバフの戦士達の言葉と“神典”の記述と照らし合わせて行きます!
“神典”に記される文章の解釈については下の記事から!
これも様々な解釈の余地があって面白いですよね!
この記事では、実際にエルバフでは“神典”からどんな神話や物語が生まれていたのかを見て行きます!そこから何かが浮かび上がって来るかもしれませんよね!
- エルバフの神の審判
- 血に染まるヘビ
- 太陽の死んだ世界
- 世界を終わらせる“太陽の神”
では順番に考えて行きますね!
目次
エルバフの神の審判
例えば村で争いをおっぱじめて互いに引けぬ場合…
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
おれ達はエルバフの神の審判を受ける
エルバフの神は常に正しき者に加護を与え
正しい奴を生き残らせる
エルバフでは争いが起これば決闘で勝負をつけようとします。勝負はどちらかの“死”で決まります。生き残った者は“エルバフの神”の加護を受けたのであり、勝者こそが正しい。
これは“神典”から生まれた話だと思われます。
それが「第二世界」の物語の一節です。
人は太陽を殺し神となり
この部分がエルバフにおける“決闘”の在り方を決定づけたのだと考えられます。ただし、上の記述だけで結びつけるのは少し困難でして。その背景を考える必要があります。
ポイントは3つです。
要点を先に述べると、“太陽の神”の出ない「第二世界」の物語においては勝者こそが神であり正義であると解釈できてしまうって事。それによりエルバフの戦士達は世界政府と同じ思想を持ってしまっている。
「第二世界」の物語と“空白の100年”
「第二世界」の物語に記述される内容には、“空白の100年”に関するものが含まれていると思われますよね。“空白の100年”に起きた戦争とその結果、及びその戦争が残した爪痕です。
ピックアップするのは下の2つの文章です。
20人の王達(人)がジョイボーイ(太陽)を殺し、世界の創造主(神)となった
「太陽」とは、悪魔の実を覚醒させて“太陽の神ニカ”となったジョイボーイを指し、20の王国の臨時共同体(=「人」)によって殺害された事を表すと解釈できます。
そして20の王国の王達(正しくはネフェルタリ家を除く19人)は聖地マリージョアに移住して世界の創造主となり、神(天竜人)となるワケですよね。
古代兵器の使用により、世界的な地震・津波と200mの海面上昇が起きた
ここについてはDr.ベガパンクが世界に発信したメッセージと一致するものと解釈します。それが起きたのは“空白の100年”であります。
そしてDr.ベガパンクは両者の争いについて「“2つの思想”がぶつかったと言っておく」と話していました。ここが決闘につながるものと考えます。
「第二世界」に“太陽の神”は出ない
なぜか「第二世界」の物語に“太陽の神”が出ません。出るのは「太陽」だけです。「第一世界」と「第三世界」には“太陽の神”が出ているのにもかかわらず。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ジョイボーイの姿は“太陽の神ニカ”
確かにジョイボーイは“太陽の神ニカ”になれていたのです。上に書いたように殺された「太陽」とはジョイボーイを示唆するものと考えます。
しかし、人が殺したのは「太陽」だと“神典”は伝えます。“太陽の神”を殺したとは伝えていないんですね。さらには殺した側が神となっています。
これにより、
もっと言えば、20人の王達の側こそが“太陽の神”になったという解釈の余地が生まれるって事なんです。それだと正反対の意味になってしまう。全く事実を伝えていない。
しかし実際にそういう風になっている!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ロードは“太陽の神”を世界の支配者だと考えていた
“太陽の神”となって世界を支配する事を夢見る者がエルバフにはいるんですね。ロードがその典型例として出ているんです。“太陽の神”が支配者なんて全くのデタラメのハズです。
その解釈を生んでいるのが、「第二世界」の物語に“太陽の神”が出ていない事。それにより何が正義であり、それがどこにあるかが曖昧になってしまっている。
勝者こそが正義の思想
“太陽の神”についてはロードのような考えを持つ者ばかりではありません。ただし、事実として“空白の100年”の勝者が後の世界を牛耳っています。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社勝者だけが正義だ!!!!
世界政府、その下部組織である海軍本部が「勝者だけが正義である」というのを実証しているんですね!これこそが純然たる事実となっているんです。
これがエルバフの決闘の在り方そのものである。
「第二世界」の物語が教えるのは、勝者こそに神の加護が与えられるのであって、勝者こそが神なんだって事。決闘の勝者こそが正しい。正義である。
それはまるで世界政府の思想なのに、それに敵対した“太陽の神”を信じるエルバフの戦士達が同じ思想を持ってしまっている。それは「第二世界」の物語が曖昧な記述となっているから。
こう結論づける事が可能であるのかも。
血に染まるヘビ
我らに突き通せぬものは
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
“血に染まるヘビ”のみよ
第129話でドリー&ブロギーが“覇国”を放つ際に言っていた「血に染まるヘビ」。これもまた“神典”から生まれたものだと考えられます。
「第一世界」の物語の一節です。
地の神は怒り
業炎の蛇と共に
世界を死と闇で包んだ
この「業炎の蛇」とは激しい炎に包まれた蛇という意味でしょうか。それが真っ赤に燃えているという表現だとすれば「血に染まるヘビ」は合致すると思われます。
「地の神」というのが関わっており、エルバフに伝わる巨人族最強の槍である“覇国”に突き通せないものと考えれば1つしか思い当たりません。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社赤い土の大陸(レッドライン)
この世界の海を真っ二つに両断する巨大な大陸である“レッドライン”。これをヘビのように喩えていると考えられますよね。これはさすがに突き通せない。
エルバフの巨人族は「業炎の蛇」を“レッドライン”と解釈したのでしょう。それを「血に染まるヘビ」と言い換えた。こういう事かもね。そして、この解釈は正しいと思われます。
「第一世界」で“レッドライン”が形成されたのかも。
何であっても突き通してしまう巨人族最強の槍を持ってしても、“レッドライン”だけは不可能である。そんな“ことわざ”のようなものが“神典”の物語から生まれたのかな?
“太陽の死んだ世界”
我らの神話で言うなら
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
ここは「第一世界」!!
“太陽”の死んだ世界だ
ロキがルフィに対し、今いる場所を神話でどう呼ばれているかを説明していましたよね。ここは「冥界」と呼ばれる場所です。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社エルバフには3つの層がある
「冥界」は1番下の層
ロキによると、この「冥界」は「第一世界」とされている。それを「“太陽”の死んだ世界」だと言っているんです。「第二世界」で太陽が殺されていますが、これの事ではないみたいです。
ならば「第一世界」のあの記述でしょうね。
世界を死と闇で包んだ
世界が闇に包まれたというのを「“太陽”の死んだ世界」と言い表しているんでしょうね。「冥界」には陽の光が届かないのです。それで「太陽石(ペインター)」が使えませんでした。
「第一世界」において世界が真っ暗闇になるような事が起きているみたい。世界的に火山活動が活発化したと考えています。それが“レッドライン”の隆起につながったのかも?
世界を終わらせる“太陽の神”
おれは世界を終わらせる“太陽の神”!!!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
第1130話で自らを「おれは世界を終わらせる“太陽の神”」と称したロキ。“太陽の神”が世界を終わらせるというのも、“神典”から生まれた話だと思われます。
これは「第三世界」の一節ですね!
“太陽の神”は踊り、笑い
世界を終末へと導く
ロキには「終末に導く」というのが「世界を終わらせる」、あるいは「世界を滅ぼす」という意味で解釈いるのでしょうね。それであんな事を言っているのでしょう。
ロキは“太陽の神”を「破壊の神」だと考えているのだろうか。まだ「終わらせる」の意味がハッキリしないので何とも言えません。真意は他にあるのかも?
まとめ
エルバフに太古から伝わる“神典(ハーレイ)”。その原文を元にエルバフでは色んな神話や物語が作られたと言います。今のところ4つの神話や物語について合致するものが見つけられました。
- エルバフの神の審判=「人は太陽を殺し神となり」
- 血に染まるヘビ=「業炎の蛇」
- 太陽の死んだ世界=「世界を死と闇で包んだ」
- 世界を終わらせる“太陽の神”=「終末へと導く」
これ以外にもあるのかもしれませんね。これからまた出て来るのかもしれませんし。その時はまた追記しますね!
ありがとうございました!
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