この記事では、週刊少年ジャンプ2025年11号に掲載された「魔男のイチ」の第21狩「生き方」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事です!
‟予言の魔女」ジキシローネから聞かされたイチに待ち受ける運命。イチは迷うことなく1つの選択をしる事になるのですが、デスカラスには思うところがあるようで…。
ここからの続きになります!
さぁ デスカラスは何を語るのでしょう。
マネーゴールドの怒り
冒頭、少し時間をさかのぼります。ホイタカに「反世界の魔法」が現れてから2日後でしょうか。イチが目覚める前日の話になるようです。‟ウロロ特化”の影響でイチは3日間寝込みましたね。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
そこはマンチネル魔女協会の協会長‟黄金の魔女”マネーゴールドの部屋。‟予言の魔女”ジキシローネが追加予言を共有した場面。そこには他に‟追究の魔女”シラベドンナと‟深淵の魔女”デスカラスの2人がいます。
もしも「反世界の魔法」を習得すれば魔男のイチは死んでしまう。聞かされたマネーゴールドは話が違うぞ?と。ウロロを習得した者なら反世界も習得できるって予言だったでしょ?
それはそれで間違ってはいない。
イチが「反世界の魔法」と接触した影響により、そこに付随する予言が降りて来たんですね。それが昨日の事(接触の翌日)。あっけらかんと話すジキシローネ。
イチは犠牲になるが世界は救われるワケで。大した問題ではないと嬉々として語るジキシローネですが、マネーゴールドは怒りを爆発させます。机をドン!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社予言の魔法
喋っているのはジキシローネではなく「予言の魔法」。その人格もまた「予言の魔法」です。だから人としての感情を持ち合わせてはいないんですよね。しょせん魔法は魔法であって人とはわかり合えない。
マネーゴールドからすれば、誰かを生贄にして訪れる平和などあってはならない。これは彼女だけではなく、マンチネル魔女協会としての意思を明確にしたものと言えるでしょうか。
予言の魔法からすれば「人間って面倒だね」となるのかな。
この話は今ここにいる4人だけで共有。ただしイチにだけはデスカラスから話すようにと。これはイチがデスカラス班に所属するからだけではなく、マネーゴールドもまた何か知っているんでしょうね。
デスカラスと「反世界の魔法」について。
「リブロ」と重なるイチの運命
そして1日が過ぎ、イチが目覚めてジキシローネの予言を聞きに行く。これが前回(第20狩)の話。イチの決断を聞き、その翌日… デスカラスは1人でお酒を飲んでいた。
そこにやって来たのは‟銀雪の魔女”チクトゲ・トゲアイス。彼女は追加予言を知らない。ただウロロを習得したイチが反世界をも習得するという予言のみを知る。
ここが1つポイントになってますよね!
結論から先に述べるとですね?
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
この度のイチの背負った運命というのは「リブロ」が背負った運命そのものなんだと思うんです。リブロは何かを救う代わりに犠牲となっているのかも。もうすでに故人なのでしょう。
もしもトゲアイスが追加予言を知っていたなら、「それってリブロと同じじゃない」って言っている。それを言わせないためにトゲアイスは追加予言を聞かされていない。こういう事なんだと思うんですね!
この部分だけはまだ伏せておきながら、
イチが「反世界の魔法」を相手に取った行動や、「そういう星の下に生まれている」といった運命は全てリブロと重なっているのでしょう。ここまでに留めているっぽいんです。
リブロと魔法の本
どうやらリブロというのはデスカラスの弟なんですよね。血のつながりがあったのかどうかはわかりませんけど。デスカラスにとって弟と呼ばれる存在だったのは間違いなさそう。
そして重要だと思われるのが、
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
リブロが魔法の本を読んでいるシーンなんです!
男が魔法なんて習得できないのに、それに興味を持つリブロ。これが死につながっている可能性が高いのです。意味もない事をしているのでしょうが、ここに大きな意味が込められてそう。
僕が気になるのは、リブロが開いているページに出ている魔法です。そこには何の魔法が載っているのか。その何らかの魔法がデスカラスとリブロの運命に影を落としているような気がしています。
‟家族になる”ことの意味
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
ラストでデスカラスがイチに「私と家族になろう」と言っています。これは結婚ではなく、姉弟の関係になろうという意味なんだと思うんですね。
ではデスカラスにとって‟家族になる”とは何の意味があるのか。
その前に用意された食事を「好きに食え」と言っていますよね。これはイチにとっては考えられない事なんですよね(笑
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社デスカラスはいつも自分だけ豪華な飯を自慢げな顔で食べる嫌な奴
それがどういうワケかイチに食べ物を分け与えようと言う。
ここから考えて、デスカラスにとって家族というのは‟分け合う存在”という意味だと読み取れますよね。家族となったならデスカラスとイチで何かを分け合おうじゃないか、と。
その分け合うものとは「運命」であって。
イチが背負う事となった運命を私にも分けてくれ。これをデスカラスは考えているんだと思うんです。おそらくですが、言葉だけの「家族になろう」じゃなさそう。
魔法で家族になる契約を結ぶんじゃないかな?
単なる口約束ではなさそうな…
ここに上記の、リブロが読んでいた本に出ている魔法というのが軸になって来るのかなぁ。あるいはデスカラスが習得している魔法の中に何かあるのかも。
この第21狩「生き方」って、
- 世界を救う代わりにイチが死ぬ
- トゲアイスがデスカラスの代わりになる
誰かが何かの代わりをするって話になっているんです。
きっとデスカラスもそうなんです。
そう考えるとですね、
もしもイチが死ぬってなった時、その代わりにデスカラスが死ぬ。こういった「身代わりの魔法」みたいなものが存在するのかなぁ。どうなんだろう?
どうもリブロはデスカラスの身代わりとなって死んでそうな雰囲気があるんですよね。そして今イチが、自分が狩ろうとしていた「反世界の魔法」を習得して死ぬ運命を背負った。もう自分の身代わりに誰かが死ぬなんて嫌だ!と。
こういう話なのかなぁと。
キノコに浸食されたトゲアイスの心円
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
ここ大爆笑しました!!!
「菌茸の魔法」を習得したトゲアイスは‟魔法心円(マジックサークル)”をキノコに浸食されていました。あれは‟氷龍(ヒュルドラ)”と‟吹雪(レジーナ)”でしょうか。キノコの詰め合わせセットを贈られてます(笑
かわいい!
↑ ↑ ↑ ‟魔法心円”については第19狩で登場してましたね!
さて、
どうやら狩り勝負はトゲアイスの勝ちでしたが、イチが魔法学院に入る約束はなくなったみたいです。勝負よりも「反世界の魔法」を選んだイチの覚悟にトゲアイスも思うところがあったみたい。
イチは実戦で成長して行くみたいですね!
未来を変えるイチ
ここからは繰り返しになるんですが、おそらくイチは運命を変えて行くんだと思うんです。ジキシローネの予言は絶対ですが、追加の予言が出る事が判明してます!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社6月6日午後2時45分
今より約15分後…
東部ホイタカの街一帯が世界より変滅する
ホイタカの街の予言についても、イチと反世界の接触で‟追加予言”が出たものと思われます。おそらくは「街自体は大きく損壊しない」って風にです。ホイタカの街の一帯は確かに変滅してます。ただし、一部だけになっただけですよね。
イチと反世界の接触には予言を追加させる力があるみたい。
ここが突破口になって行きそうですね!
まとめ
デスカラスと「反世界の魔法」には何かありそうだったんですよね。少しずつですが布石は打たれてきました。しかも15年前のポラリス山周辺の変滅についてです。誰かを亡くしていたっぽい。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社デスカラスと反世界の魔法(第18狩)
それが今回 リブロという弟が絡んでいたようだなとわかって来た。まだまだ何かありますね!徐々に明かされて行くのでしょうか。
- 人と魔法はわかり合えない
- 4人以外はイチの運命を知らない
- デスカラスの弟リブロの存在
- リブロが見てる魔法の本
- イチに食事を分け与えるデスカラス
- 家族になろうの言葉の意味
- キノコに浸食されるトゲアイスの心円
- 運命を切り開くイチ
次回、デスカラスがその真意を明かすかどうか。どんな答えが待っているのか今から楽しみで仕方ありませんね!
しかし、ずっと面白いなぁ。
ありがとうございました!
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