この記事では、週刊少年ジャンプ2025年11号に掲載された「あかね噺」の第145話「見てなよ」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事です!
ヨーロッパ修行が一生師匠の師事だった事が判明した前回。その意図について考えてみましたね。そして、異国の地での修行を支えてくれた1人の少年との出会いとキーホルダー。
さぁ あかねが帰って来たぞ!
りゑんは前座と和気あいあい
弥栄亭の楽屋─
何やら前座達が騒がしい。今日出番となってる阿良川あかねの話題でもちきりです。彼女には誰も会った事がないと言う。気味悪いよなぁと。
3年の月日ですっかり忘れられた阿良川あかね。この3年、あかねの話を師匠方はして来なかったのかな。そして前座はコロコロ入れ替わるワケで。
そこに現れたのが…
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
ん、 髪のびた?
りゑん兄さんこと、今昔庵りゑんです!
出番じゃないんだけどさ、昨日の営業先でコレ たくさん貰っちゃったから皆さんにって。わざわざ来てくれた。そりゃ嬉しいよ。弥栄亭にいる前座と和気あいあいのりゑん。随分と慕われているんです。
あれ? ‟新人潰し”の異名はどうした?
あかねの存在が忘れられれば、当然 りゑんとの事も忘れられているワケで。ここにあかねがやって来る。あれ?りゑんも変わったのかな?と思わせる空気感…。
これが今回の冒頭であります。
阿良川泰そん登場
そんな輪の中に入らない前座が1人。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
名前は「阿良川泰そん」と言います。
ボクサーのマイク・タイソンからかな?
りゑんが「君も一つどうかな?」と声をかけるんだけどね。少し間をあけて「買い出し頼まれてるんで」と出て行ってしまいます。ふむ、愛想悪いっすね(笑
いつもこんな感じらしくて、「不愛想で協調性もないし」と散々な言われよう。最近楽屋入りしたのにナマイキだな、ってところですよね。
かつてのりゑんならば、「僕は二ツ目 前座の上だ」と言っているところ。しかし、そんな昔の自分みたいになりはしないかと心配します。そんな言葉に「優し過ぎますって」とジーンとする前座。
そして泰そんが出て行った後、前座がりゑんに阿良川あかねについて聞くのでした。この感じなら悪くは言わないのかなと思わせつつ… 目元に影がかかるりゑん。
あかねと泰そん
一方 コンビニで買い物を済ませ出て来た泰そん。うずくまって唸り声を上げる女性を見かけます。一度は立ち去ろうとする泰そんですが、ペットボトルの水を差しだしてあげる。
優しい子じゃん!
「目障りなんだよ」と悪態をついてはいるものの、根っこの部分は悪いやつじゃなさそう。本当に不愛想なら立ち止まらないよ。前座の評判について少し怪しくなります。
その女性こそが阿良川あかね。実は泰そんも阿良川あかねの事が気になっていたらしく、その兄弟子に当たる落語家に訊ねていた様子。
お前の師匠から
二ツ目昇進の推薦をもらった唯一の落語家
それがウチの妹弟子 阿良川あかねよっ!
その顔は見えませんが、
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社粗忽Tシャツはぐりこ兄さん
どうやら阿良川ぐりこ兄さんっぽいです。
この3年で上方(大阪)での武者修行を終えて帰って来てるのかな。どうなんでしょうね。
泰そんの目の前にいるのが、その阿良川あかね本人ですが信じられない。ボソッと「全然大したコトなさそうじゃん」なんて言ってしまいます。
これでも姉弟子、ケンカ腰過ぎない?と言われても「姉弟子らしいトコ見せてから言えよ」なんてナマイキな口をききます。
要は、泰そんは弥勒亭の前座を認めていないんだね。りゑんの事もです。だからあんな態度なんだ。‟先輩”だとか‟二ツ目”だとかで人を見ていない。
とってもシンプルな話だったんです。‟芸”の良し悪しで判断してるだけ。その態度は、阿良川あかねが本人かどうか分からないからじゃない。その落語で黙らせてみろって事だ。
阿良川泰全を師匠に選ぶだけある!
りゑんはやっぱりりゑん
弥勒亭に到着したあかねと泰そん。楽屋に顔を出すと「立て前座」の柳亭かん治が挨拶。(柳亭って初かな?)あかねがお土産を差し出すも、「お気持ちだけで」と拒否。
ダメでしょコレ!
あかねの乗り物酔いはまだ治まらない。横になっているあかねに「絶対アレ 二日酔いだよな」と噂する前座達。これらは全てりゑんの仕業であります。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
りゑんはやっぱりりゑんでした。
しかし、変わらないクズっぷりに「そう来なくっちゃ!」というのが本音ですね。あの時も弥勒亭でした。その弥勒亭を舞台に、そっちがそうならコッチはこうだよと見せてやろうじゃありませんか!
こういう事なんでしょうね。
あかねとりゑんの3年
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
おそらく干されていたのはりゑんの方で。信用回復のために三下共(前座)の輪に混じって仲良くし、その姿を上(真打)に見せるのに努めて来た。
そんな無意味な3年を過ごしていたのです。
こういう事なんだと思うんです。
それをせずに、ご機嫌取りに必死になって来たんでしょ。そういうのだから泰そんは輪に入ろうともしない。りゑんはロクに‟芸”を磨いて来なかった。
それに対するあかねの3年間です!
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
これからあかねは、その落語で前座と泰そんを黙らせる!これが‟二ツ目”の高座だよと。同じ‟二ツ目”でもりゑんとは大違いってやつを見せつけるんでしょう。
前回はあかねも失敗したんです。
落語を使ってやり返すべきではなかった。
今回はもうそんな事はないんでしょ。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社柏屋禄郎の言葉
つまらない噂をする前座と、生意気な態度を取る泰そんを圧倒し、これが‟上”ってもんだと黙らせるのでしょう。それにより、りゑんという落語家がどういうものかが浮き彫りになる!
この展開でしょうか。
あかねの‟二ツ目”の高座
さて、いよいよ次回 あかねが3年ぶりの高座を見せます。どんな事になるかはもう分かっているんです。全てを覆す事になるのでしょう。
では何の演目を選ぶんでしょう。
- 山号寺号
- 平林
ここら辺になるんですかね?
「山号寺号」は前回りゑんにやり返すために選んだ演目です。するなら今回は小細工ナシ。あるいは、その騒動を経て、色々あって椿屋八正師匠に教えて貰えた「平林」か。
うーーん。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
この後、椿屋正明師匠が登場しそうなんですね。八正師匠は出て来ないんだろうけど… ここら辺の絡みで「平林」を披露する流れなのかなぁ。
全く別の演目かもしれませんけどね! 笑
まとめ
いよいよです!
丁寧に丁寧に舞台が整って来ましたからね。あとは一気にドーンです。あかねが魅せるだけ。それだけなんです。
- 3年の月日であかねを知る前座はいない
- りゑんは変わったと見せかけて変わらず
- 阿良川泰そん登場
- 泰そんは‟芸”で落語家を見てる
- ぐりこ兄さん帰って来てる?
- あかねとりゑんの3年間の違い
- あかねが選んだ演目は?
続きが本当に楽しみですね!!!
ありがとうございました!!!
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