この記事では、週刊少年ジャンプ2025年12号に掲載された「カグラバチ」の第68話「変幻」の感想と考察を書いて行きたいと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
礼玄一刀流の大師範・戦国与次郎を斬り伏せて再びチヒロの前に現れた毘灼・昼彦。一方で座村の娘イヲリは日常に戻る事を選択。チヒロはイヲリを送り届ける事ができるのか…!?
ここからですね!
今週はとにかく息がつまるような剣の応酬が見どころとなりました。その殺気が紙面から匂い立つ、そんな感覚です。ゾクゾクしますねっ!
コミックス6巻の情報もまとめてます!
座村の弱点
チヒロとイヲリのいる部屋を襲撃するように仕向けたのは昼彦でした。部屋の場所については戦国与次郎の‟脳”に聞いたと言います。これは妖術で聞けるものなのでしょうか。
昼彦は妖刀・酌揺の契約者になった時点で妖術は使えなくなりましたからね。戦国与次郎の‟脳”に妖術をかけるなりしたとすれば斗斗さん。彼女は現れていません。どう動いてくるのか。
そして昼彦にとってはイヲリは初対面。
生まれてきてくれてありがとう
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
座村の弱点(むすめ)
そう言ってチヒロの目を血でくらませつつ、すかさずイヲリの足に斬りかかる昼彦。完全に斬ってしまう勢い。よっぽど昼彦は座村についてムカついているんでしょうね。
座村は今まさに契約者達を消しに動こうとしているところ。これは毘灼から情報が入り次第の話です。1週間待ってくれって話でしたね(第59話)。そこから4日程経っているハズです。あと3日程で座村は動き出す。
座村が契約者達を消せば、次は毘灼との戦いになります。毘灼としては、それまでに座村の弱点(イヲリ)を押さえておきたいワケですね。
封印されているので座村はイヲリの事など全く頭にない。そんな座村の前にイヲリを連れて行ってやろう。とんだ間抜け野郎め。そう昼彦は考えている。
話の途中、横手にあるエレベーターの階数表示板をチラリと見るチヒロ。そして昼彦を目の前のエレベーター内に押し入れ、ロープを切って2人で落下して行きます。
昼彦をイヲリから引き離すのに成功します!
巻墨・郎が登場
チヒロがいなくなり、この危険なフロアに1人置き去りにされたと感じたイヲリ。すぐさま背後のエレベーターから続々と怖い人達が現れる。スイッチをポチポチするイヲリがカワイイ(笑
この窮地に現れたのが巻墨の隊長・郎です!
ここにチヒロが表示板に目をやっていたのが関係しているんでしょうね。あ、屋上から降りてくるから巻墨の誰かが乗っているんだな、と。それで安心してイヲリを置いて離脱したんだ!
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社封印のための巻物を作る巻墨の2人
郎によると、屋上でしていた巻墨としての作業は終わったそうです。巻物にイヲリの情報を書き込む作業が終わったんですね。すぐにでも普通の女子高生に戻れるよと。それでもまだする事はある。
エレベーターで屋上に向かう2人。
封印を解こうとしてしまったから毘灼がきた。そして先生も1人亡くなってしまった。全ては自分の責任。大きな罪悪感を抱くイヲリ。それは違うよと郎が諭します。
罰せられるべきは毘灼であって、落ち度があるとすれば我々だと。巻墨は‟忍”であって情を学んでこなかったので、親子のつながりが理解できなかった。それで封印が未熟だったと言います。
しかし今度はチヒロとイヲリと話せた事で親子のつながりがどういうものかが掴めた。これ程までに深いものなのか… と感じたんでしょうね。より多くの情報を巻物に記し、より強い力で封印しようって事かな。
今回はイヲリの意識の根源まで封印できるという。それでイヲリを取り巻く昨日今日の出来事は曖昧になる。今まで通りの生活に戻れるって寸法です。
しかしまだ必要な物がありました!
灯篭の鍵
今回の封印は大掛かりなものとなる。それを施すための動力を借りる必要があった。それが、このホテルの結界に使われている動力源。そこに灯篭が関わっているのであります。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
これまでも結界が張られているところには必ずと言っていいくらい灯篭が描かれてきましたよね。柴さんが六平の工房と住居に結界を張っていたのも複数の灯篭によるものでした(第2話)。
ホテルには屋上に灯篭が設置されており、その動力を借りるには‟鍵”が必要である。それを借りる約束を戦国与次郎としていた巻墨。チヒロが下に降りたのなら鍵の事は任せようかと。
うまくできてますね!!
天才いるじゃん
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
このエレベーター内で斬り合うチヒロと昼彦は必見ですね!確か自由落下するエレベーター内って無重力状態だったかな。よく出ていますよね!
チヒロによると、昼彦の剣は「変則的だが一つ一つが玄力が乗った強力な斬撃だ」と。刀なんてほとんど使っていなかったハズなのに… なぜ?と。
答えは‟天才”だったのです!
1階には従業員(戦国与次郎の門下)が1人生き残っており、彼がチヒロに灯篭の鍵を渡してくれるんですけどね。彼が昼彦の剣について解説してくれます。
その従業員によると昼彦のは明らかな素人の剣術なんだけど。なぜか戦国与次郎の腕を落とし、もう次はないと思っていたら斬り伏せてしまった。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社つくづく惜しい人を亡くしました
7年間毎日「礼玄一刀流」の修行に励んできた彼には考えられない事だったのです。戦国与次郎からは「この世に天才などいない」と言われていたのです。怠ってはならんぞ!と。
そんな彼が昼彦を前に絞り出した声…「んだよぉ…!! 天才いるじゃん…!!」はいつまでも語り継がれて行く事でしょう。これは泣きもしますよ!!
昼彦の刀は見えない。
昼彦の‟不可視の剣術”とチヒロの「洞察眼」
「礼玄一刀流」の7年選手である従業員はもとより、大師範である戦国与次郎でされ見えなかった昼彦の刀。これをチヒロは見破ります!
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社チヒロの洞察眼
昼彦の‟不可視の剣術”とは。
右手左手に順手逆手といった刀の自由な切り替えが、瞬間の中で死角を行き来する事によって刀を見失わせるというもの。刀の持ち手と持ち方を瞬間的に変えながら斬りかかるって感じかな?
この昼彦の剣の動きを戦国与次郎とその門下は目で捉える事ができなかった。何が起きているのかさえわからなかった。しかし、チヒロの目にはその正体が映る!
チヒロは父から、刀匠としての類まれなる「観察眼」というものを継承しています(第65話)。ここに、これまでの死闘で叩き上げられた「洞察眼」が加わっているって感じかな。
これにより‟不可視の剣術”を見破りつつ、その上でですね。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
カウンターで「居合白禊流」で斬りかかります!
あの鞘から刀の抜く時に爆ぜる‟殺”の玄力の描写がスゴイ!しかも、斬りかかりつつ昼彦の刀を鞘で受けようとしているんですよね!
惜しくも昼彦にはかわされます。
まだまだ速くなる。いや速くならなければ!
そう考えるチヒロです。
うーーーん、この対決どうなるんだ!?
ここでチヒロが昼彦を斬って「上に行く」と言います。
この2つの意味合いがあるんでしょうね!
これ面白くなってきたなぁ。
前回の記事では、この対決は昼彦の方に軍配が上がるんじゃないか?と予想したんですよ。完全決着ではないにしてもね。今回は少し昼彦が上回るんじゃないかなぁと。
いや、わからなくなってきたぞ!!!
イヲリの父への想い
ラストはイヲリの決意です。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
郎がイヲリの決断を再確認します。
もう学校に戻る、つまり「あの真実」を封印して欲しいという決意を口にします。ただし「拒みたいわけじゃない」とも心でつぶやいています。
要は、イヲリは父の気持ちを知りたいんです。その口から直接聞きたい事があるんですよ。その真意とは何か。そこがわからない事が引っかかっているんですね。
娘の事を忘れても平気なワケないんですよ!!
これは必ずや座村からイヲリへと伝えられる事になると考えています。ただし、どういったシチュエーションになるかはわからないです!これだけの事になっているケジメはつけなくちゃならないかも。
それがどんな形で出るかなんだよなぁ。
あとですね、屋上に斗斗さんが現れそうな雰囲気ありますよね。もしかすると久々李を妖術で呼び寄せるのかも。ならばチヒロと昼彦はどうなっているのか。
ここら辺も注目ポイントになってきます!
第68話の感想・考察まとめ
バトルはとにかく凄まじくて、各キャラの心の動きなども描写が素晴らしいですよね。心の機微って言うんですかね。そしてストーリーもますます乗ってきました。
文句なしに面白い!!
- 戦国与次郎の‟脳”に聞いたのは斗斗さん?
- 昼彦は座村に相当おかんむり?
- 落下エレベーターの決闘は圧巻
- 結界と灯篭
- 「天才いるじゃん」は胸が痛い
- 昼彦の‟不可視の剣術”の正体
- チヒロの「洞察眼」と刀匠の「観察眼」
- チヒロのカウンター攻撃にしびれる!
- チヒロの居合はまだ速くなる
- 「上に行く」の2つの意味
- イヲリの決断と座村の真意
さぁ次回が待ちきれませんね!!!
ありがとうございました!!!
コミックス6巻の情報は上の記事になります!
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