この記事では、「ONE PIECE」第1138話‟神典(ハーレイ)”に登場したエルバフの「壁画」について考察してみようと思います。この壁画は謎の宝庫となっています!
そこには様々な対象物が描かれています。この記事で特に注目するのは、その1つ1つが何を示しているのか?であります。そこから何かが見えて来るのかもしれません。
- エルバフの壁画と月の壁画
- 太陽の神と悪魔
- 種族の姿
- 巨大な樹木と竜と龍
- 船と古代兵器
そこでこの5点をピックアップしました!
「神典(ハーレイ)」の記述の解釈については上の記事になります。この記事では、壁画と「神典」の関係性については最小限に抑えるようにしました。2つが作られた年代に違いがあり過ぎますのでね。
「神典」は「神典」で上の記事を読んでいただきたいです。
では壁画について考えて行きましょう!
まずは壁画と月に関する部分からになります。
目次
エルバフの壁画と月の壁画
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
表紙連載「エネルのスペース大作戦」にてエネルが月で見つけた壁画。そこには太古に生きた翼を持った月の人の存在、そして資源不足で青色の星へ飛んだという事実が描かれていました。
この壁画とに関係性があるのかどうか。
絵のタッチが似ているようにも思えますよね。特に構造物の内部を透かして描くという表現方法です。月の壁画を描いたのは‟月の人”に他ならないハズです。
もしかすると、エルバフに残る壁画についても‟月の人”が描き遺したものと考えられます。それが描かれたのは‟空白の100年”と言われていますので、その時代に‟月の人”はこの星で生きていた。こう考える事も可能なのです。
そうだとするとリプリーの話は間違っている。
それはエルバフの「子供の落書き」などではなく‟月の人”が描いた絵。すなわち「子供の夢」ではなく「月の人の夢」が描かれている。絵のモチーフとなる「種族間の交流」とは‟月の人”の夢である。
こう考えると、神典の「第二世界」に記述される「月の人は夢を見た」との関係性が浮上します。神典と壁画、そして月の人の存在につながりが出て来るのです。
太陽の神ニカと悪魔
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
壁画の左側に焦点を当てます。
その中の6つの対象物を丸で囲みました。それぞれが何を示しているのか。ここがまず重要なポイントになりそうです。大きな謎があるのです。
![]() | 太陽の神ニカ |
![]() | アラバスタ王国 |
![]() | ワノ国 |
![]() | モコモ公国 |
![]() | イム |
![]() | 五老星 |
太陽の神ニカ
エルバフに伝わる‟太陽の神”そのものの姿をし、ゴムのように伸びた手に剣を握る人。これは‟太陽の神ニカ”を示していると言えます。
もちろん800年前に生きたジョイボーイ、あるいはルフィを表していると考えて良いと思います。ただし、完全にイコールではないと思えるんですよね。
なぜならジョイボーイを表しているとするには疑問があり、ルフィだとすれば彼は剣を手にして戦わない。直接ルフィを示しているとは言いにくい部分がある。
確実に言える事があるならば、それは‟太陽の神ニカ”となって人々を導き、この世界に戦いを挑む者の姿であるというもの。その出現を予言しているのではないだろうか。
アラバスタ王国
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社アラバスタ王国の国章
船の帆に描かれるマークがアラバスタ王国の国章である点。そして船首に立つ人物の髪型からして、それは女性に見えます。
これらからアラバスタ王国がジョイボーイの側で参戦している様子が描かれていると考えられます。その船首の女性とはネフェルタリ・ビビになるでしょうか。あるいはネフェルタリ・リリィ。
これも上の例にならえば、アラバスタ王国に女王が立ち、‟太陽の神ニカ”と共に世界に戦いを挑む様子が描かれていると捉えるべきでしょうか。
ワノ国
船に乗る人物の‟刀”と‟ちょんまげ”、そして‟手裏剣”から浮かび上がるのは侍と忍者であります。これはワノ国が‟太陽の神ニカ”と共に戦いを挑む様子が描かれていると言えそう。
ワノ国というよりは‟光月家”とするべきでしょうか。
モコモ公国
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社くじらの樹
描かれるクジラは、クジラそのものではなく「くじらの樹」を示していると考えています。つまりゾウの背中に栄えるモコモ公国が‟太陽の神ニカ”と共に戦う事を表している。
そう考える理由として、クジラの背中に人が描かれている事。そして、降っている雨はズニーシャの水浴びと考えられる事、背後に‟スーロン”の戦士が配置されている事などを挙げます。
第817話でモモの助が「くじらに近づくほど大きな‟声”が聞こえるのでござる」と言っています。どうやら喋っているのは「くじらの樹」と考えられるのです。ここにズニーシャの秘密が隠れていそうな。
悪魔
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社イム
その悪魔の姿で描かれるものこそがイムであると思われます。世界政府の頂点に君臨する、‟20人の王達”の生き残りである「ネロナ・イム聖」であります。
ならば悪魔として描かれるイムが手にする‟太陽”のようなものとは何であるのか。これを‟太陽の神ニカ”が奪い取るのが、この戦いにおける大きなテーマであると考えられます。
悪魔(イム)が何かを手にしているから世界には一向に夜明けが訪れない。それを奪い取って夜明けに導くのが‟太陽の神ニカ”の使命である。こういう事なんだろうと予想されます。
- 奴隷解放
- 種族間の差別撤廃
- 世界政府の支配体制の崩壊
- 身分制度の撤廃
これらが成し遂げられる事で世界に夜明けが訪れるものと考えています。自由な世界の実現ですね。あとはイムが何を握っているのか?であります。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社聖地マリージョアの国宝
それを利用できれば世界の実権さえも握れるという「聖地マリージョアの国宝」。イムは不老である。この国宝というのが、悪魔の持つ‟太陽”と考えて良いのだろうか?
五老星
悪魔の足元に描かれる船。
船の上に乗っているのは5人、そして1人が船から落ちているようにも見えます。これはジェイガルシア・サターン聖からフィガーランド・ガーリング聖への交代劇を表しているのではないか。
そうだとすれば示しているのは五老星です。
種族の姿
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
壁画には様々な種族が描かれています。
![]() | ルナーリア族 |
![]() | 古代巨人族 |
![]() | 巨人族 |
![]() | ミンク族 |
![]() | スーロン(ゾウのミンク族) |
![]() | 人魚族(伝説の人魚姫) |
![]() | 小人族 |
![]() | 手長族 |
![]() | 魚人族 |
![]() | エメト |
これらは‟太陽の神ニカ”と共に各種族が一致団結して戦いを挑む様子が描かれているのだと考えられます。ここに出ていない種族は協力的ではないという意味ではなさそう。全てを網羅するのも難しそう。
ルナーリア族
褐色の肌、黒い羽根、背中の炎という特徴からルナーリア族。
古代巨人族
ひときわ巨大な姿で描かれているのは「古代巨人族」だと考えられます。これが何を示すかなのです。これから「古代巨人族」も‟太陽の神ニカ”と共に戦いに挑む事が表されているのかな?
純血の「古代巨人族」と、「古代巨人族」の血を引く巨人族の2つが存在します。前者はリトルオーズJr.(生死不明)。後者はエルバフの王子ロキです。どちらを示しているのか。
ロキの立ち位置がまだ不明ですので、ここがどうなるかです。
巨人族
剣と盾を持って兜をかぶる姿はエルバフを筆頭とする巨人族でしょう。
ミンク族
動物の姿をしているのはミンク族。
スーロン(ゾウのミンク族)
同じく動物の姿をしているものの、クジラ(くじらの樹)の後ろに配置されているのはゾウのミンク族が‟スーロン”となっているのを示していると考えられます。
人魚族(伝説の人魚姫)
下半身が魚の姿をしており、女性であって王冠をかぶっている。そして「三つ叉の槍」を手にする姿からしてただの人魚族を示しているとは思えません。
伝説の人魚姫(古代兵器ポセイドン)です!
しらほし姫もまた‟太陽の神ニカ”と共に戦うのかな。
小人族
ひときわ小さい姿で描かれ、尻尾がありますから小人族ですね。
手長族
明らかに手が長く描かれています。これは手長族でしょうか。
魚人族
後頭部にあるのはヒレでしょうか。それならば魚人族と思われます。
エメト
それは種族とは言えませんが、ロボットもまた共に戦う事が示されているのでしょう。そのフォルムからしてエメトだろうと思われます。
巨大な樹木と竜と龍
続いては中央から右側を見て行きます!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
まず目につくのが2体の生物です。
これは‟竜”と‟龍”を表すのでしょうか?
竜というのはドラゴンです。火を吹きます。それに対抗して火を吹いているのが龍。ウオウオの実の幻獣種(モデル青龍)も火を吹きますよね(ボロブレス)。
中央の巨大な樹木を「陽樹イブ」と仮定すると、その上に配置されている怪物は「天竜人」につながるのかもしれません。これがドラゴンとして描かれており、それに対抗する生物となれば龍ではないかなぁ?
神典「第一世界」の「業炎の蛇」というのは、そのままヘビを指しているのではなくて龍の方なのかな?ここと関連しているかもまだ定かではないのです。
モモの助が龍の力を手にしている事につながりが出るのかどうか。
船と古代兵器
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
右側に配置されているのはどれも船のように見えるのです。
![]() | 王が乗る船 |
![]() | 箱舟ノア |
![]() | ルルシア王国を消した物体 |
![]() | ??? |
このうちの3つは古代兵器に対応しているのかも?
古代兵器ポセイドン
船の形と、その下に人間や動物が描かれている事からして箱舟ノアだと思われるものが配置されています。ノアを引くのは海王類であり、それを率いるのが古代兵器ポセイドン(しらほし姫)。
古代兵器ウラヌス
空を飛ぶ船がカミナリを落としています。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ルルシア王国を消した兵器
これはルルシア王国の上空に現れた「巨大な物体」の正体だと思われます。一瞬にしてルルシア王国を消した兵器の正体です。イム達によるマザーフレイムの使用実験でした。
これはDr.ベガパンクが言うように古代兵器だと考えられます。世界政府は古代兵器を所持している。それはウラヌスであると考えています。
これで壁画の右側の古代兵器につながるものが2つ。
古代兵器プルトン
巨大な工場のようにも見える構造物があります。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社平和研究所MADS
これも実は船なのではないだろうか?
そして、3つのうちの2つが描かれているのだから、この工場に見えるものが古代兵器に対応するものではないのかな?と。すなわち古代兵器プルトンです。
ただし、もう1隻あります。
王が乗る船
船首に王が乗っている船がドンと配置されています。これも船だと思われるのです。これが古代兵器プルトンである可能性もあります。そうであっても3つの古代兵器が右側に配置されている事になるんですね。
その船で何をしているかと言うと、地下から何かを採掘しているように見えます。地下へ降りて行った人が何かを持って上がって来ています。
これはマザーフレイムでしょうか?
マザーフレイムに関係する船は上記のルルシア王国を消した兵器であって。古代兵器プルトンにマザーフレイムは無関係だと思うんです。それがなくてもクロコダイルが手にしていれば使えていた気がするから。
問題は王の存在であります。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ある巨大な王国
ある巨大な王国の王ではないかな?
ある巨大な王国が地下資源を採掘している様子が描かれているのではないかな。これがマザーフレイムにつながるのかもしれません。これは古代兵器ではないのかも。
そういう事で、巨大工場に見えるものが古代兵器プルトンだと推測します。
まとめ
この記事では、第1138話に登場する「壁画」について考察してみました。それぞれ重要な意味を持って描かれていると思われます。対象物1つ1つにも意味がありそう!
- エルバフの壁画を描いたのは月の人
- 左側はイムに戦いを挑む太陽の神と国々の姿
- 各種族が一致団結している様子
- 竜と龍には何の意味があるのか
- 右側に配置されるのは古代兵器
まだ沢山の謎がありますので、さらに追記する予定です!
ありがとうございました!!
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