この記事では、週刊少年ジャンプ2025年15号に掲載された「あかね噺」の第149席「解く」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
‟二ツ目”としてりゑんを圧倒したあかねの高座。彼女が巻き起こした熱はSNSを通じて瞬く間に拡散されます。それは懐かしい面々にも届く事となり… ‟二ツ目編”が開演です!
センターカラーはあかねと泰そん。泰そんの雰囲気出てますね!
大看板 椿屋正明登場
あかねの圧巻の高座に観客の歓声は鳴りやみません。颯爽と楽屋に戻って来るあかねですが、途端に気持ちが悪くなる。やっぱり乗り物酔いは完全には治ってなかったみたい。
その様子に呆れながらも、あかねを「アネキ」と呼んでお茶を淹れますよと泰そん。「姉弟子らしいトコ」を見せていただきましたって意思表示だね。ピシッとしてれば「姉さん」呼びだったのかな(笑
そんなどこか和やかな空気が流れる2人でしたが、いきなり「ぞっ」と緊張感が走ります。まるで ‟覇王色の覇気”です。秒針の刻む音だけが聞こえる…
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
椿屋正明登場!!
高座前に3分間の精神統一というのが‟決めごと”だそうです。ルーティンって事ですね。しかも懐中時計で計りながらです。ここに性格が出てそうですよね。
‟大看板”椿屋正明は「落語連盟の副会長」
体調の優れないあかねに「五苓散」という漢方を渡してくれるのですが、これも‟決めごと”に従ったまでであると。「みっちり」と詰まった薬箱と言い、とても気難しい人っぽいですね。
これらが‟フリ”となっての高座になりそうですよね。
正明師匠はどんな高座を見せてくれるのでしょう!
落語の一族の末裔
志ぐま師匠が‟十八番”としている演目「死神」というのは、 ‟先代の正明師匠”から教わったものであるそうです。今回登場した正明師匠(当代)の父親(おとっつあん)って事ですね。
ただし ‟椿屋正明”というのはその父子2代だけではなくて。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
落語界で唯一、世襲で守られて来た名跡なんだそうです。師匠と弟子の関係に加えて親子でなければ襲名できない。そうやって代々守られて来ている。血と共に‟芸”も継承されてるって感じかな。
歌舞伎の世界に近いのかもですね!
つまり椿屋正明師匠は‟落語の一族”の末裔である。
おそらくですが、これまで養子縁組での襲名はなされていないと思うんです。血縁者のみで継承されて来たからこその何かがありそう。
桜咲徹の娘
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
正明師匠があかねの事を「桜咲徹の娘」と呼んでいます。
阿良川志ん太という芸名ではなく本名で呼んでいるって事なんですよね。ここがポイントなんでしょうけど。おそらく志ぐま師匠に弟子入りする前を知っているんだと思うんです。
同級生っぽいですよね。
どういう関係性かはまだ分からないですけど。言うなれば正明師匠は「落語界のサラブレッド」であって、そうではない桜咲徹という構図で描かれそうな気がしますよね?
‟見”が無いとは?
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
正明師匠があかねについて「‟見(ケン)”が無い」と話しています。
冒頭で「二ツ目の盛り上がりじゃないよ」と言われています。あかねの芸は二ツ目を超えているのかな?と。しかし正明師匠に言わせると「いやぁ まだまだ二ツ目の域を出ませんね」と。こういう事なんですね。
この ‟見”というものを身につけるのが「二ツ目編」の重要項目の1つとなりそうです。それが無いうちは真打になるなど話にならない。果たしてそれは何であるのか。
今から正明師匠が見せてくれるのかな?
あかねがいない間の阿良川一門
なんと正明師匠の高座はカットでした(汗
その日の内ですが、正明師匠からの薬が効いたのか本調子となったあかね。近くで仕事があってと一剣師匠が登場です。こぐま兄さんも誘ってくれたそうですが断ったみたいですね。
志ぐま一門で力をつけてから再び集まろうという話をしていましたからね。会うのは力をつけてから。こぐま兄さんはまだ‟その時”ではないと考えている。ここも‟見”が関係して来るのかもね。再集結はそれを身につけてから?
そして一剣師匠が「志ぐま師匠の話は?」と振っています。聞いてはいるのだが、あかねはまだ会いに行けていない。まいける兄さんからの連絡待ち。
あまり良くないのかなぁ。
一剣師匠もまだ会いに行かない方が良いよって感じで話していますもんね。しかし思っていたよりフランスからの帰国が早くなったのには助かったよと。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社阿良川一門も色々あってね
この3年間、阿良川一門にも色々あったんだよと。ただし「色々あった」と言っても、一剣師匠にとって悪い事ではなさそうです。ニコニコって感じの演出が入っていますからね。
ここで言う「阿良川一門(うち)」とは「志ぐま一門」に対する言葉なんですよね。それが「一剣一門」なのか、それも含めた「一生一門」という意味なのか。ここで変わって来ますけどね。
まぁでも、ひかるに関して何かあったのかもね。それであかねが帰国してくれて助かったって話の様な。
一生から語られる‟志ぐまの芸”の道筋
あかねが向かった先に待ち受けていたのは阿良川一生師匠です。挨拶しようとするあかねを「マクラはいい」と突っぱねる。本当に嫌味な人です。
一生師匠からの問いは「この修行で何を得た?」というもの。あかねはフランスで新しく得るものよりも、これまでに得ていたものの大きさに気づかされたと答えます。
ここで一生師匠が少し間をおきます。
その表情からは窺い知る事はできません。まぁ「悪くはない」って事なんでしょう。しかし、一つ小言を言ってしまうのは仕方がないんですかね。どうしようもないな。
これにより「志ぐまの芸に関する一切を禁じる」という‟禁”を解いてもらえます。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
阿良川一生があかねに「‟志ぐまの芸”を目指す道筋」を答えてくれる!
第141席では、あかねが「志ぐま師匠のこと」「先代とのこと」について答えて下さいよと言っていたんですね。これらを軸に語られるのだと思われます。
とすると? ここで過去編になるのかなぁ。
あるいは、禅問答みたいな… それってどういう意味?みたいな言葉を1つ発して終わりって感じにするのかな。一生師匠ならやりかねません。望み通り答えてやるが、その真意(=答え)は自分で見つけろと。
まとめ
今回は情報が詰め込まれた回でしたね!
- 泰そんがあかねを「アネキ」呼び
- 椿屋正明は落語連盟の副会長
- 椿屋正明には数々の‟決めごと”がある
- 落語界で唯一世襲で守られてきた名跡
- 正明師匠が「桜咲徹の娘」と呼ぶ理由
- あかねには無い‟見(ケン)”とは
- 一生師匠は‟志ぐまの芸”への道筋を答える
次回、一生師匠が何を語るのか?です。しっかり教えてくれるのなら過去編に突入しそうです。しかし、これまたハッキリと教えてくれない可能性もあります。
どうなるのか楽しみですよね!
ありがとうございました!!
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