【あかね噺 第153席の感想・考察】椿屋正明の言う「‟ケン”がない」とは何を意味するのか!?

あかね噺 第153席 センターカラー あかね噺

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年19号に掲載された「あかね噺」の第153席「損なう」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

椿屋の最高傑作と称される正明師匠は‟作品派”の落語家。演目のセリフのみならず客席の反応まで全てが正明師匠の‟決めごと”通りに進みます。その高座からあかねはどんな答えを導き出すのか。

今週は最新コミックスの発売もあってセンターカラー。しかし正明師匠ってなかなか絵になるんですよ。前のスーツ姿も良かったのですが、やはりお着物が似合いますね!

あかねが出した答え

高座から降りて来た正明師匠に早速あかねが話しかけようとしますが、3分のクールダウンが‟決めごと”だと取り合ってもらえません。確か高座前も3分の精神統一が‟決めごと”でしたね。もうちょっと怖い(笑

改めて正明師匠と対峙したあかね。稽古を断られた理由はわかっていました。それがサブタイトルになっている「損なう」というもの。あかねと正明師匠の芸風は対極にあり、持ち味を殺し合ってしまう。

ゆえに教わるなら別の方が良いのではないのか?と。これが正明師匠の言い分だったのでしょうね。しかし、あかねは引き下がる事はできない。どうしても志ぐま師匠が教わったという先代・正明の「死神」を極めたい。

そこであかねが出した答えというのが、

あかね噺 第153席 あかね「‟作品派”でもやれるって思わせることが出来たら」
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

‟作品派”でもやれると正明師匠に思わせる事ができたなら、「死神」の稽古をつけて頂けますか?と。この申し出を正明師匠は受けてくれます。先代・正明の「死神」を教わりたいという、あかねの意図を汲んだ上でです。

うまいですよね、ストーリーの組み方が。

あかねには「‟ケン”がない」の意味

弟弟子の阿良川泰そんが、あるヒントをあかねに教えてくれます。正明師匠があかねに対して「‟ケン”がない」と話していたと言うんです。これは第149席でのワンシーンですよね。

それが何の事かわからない泰そんにとっては‟ケン”と表記され、あかねも「剣」なのか「拳」なのか「犬」なのかと色々と想像を膨らますのですが…

あかね噺 第149席 椿屋正明「彼女には‟見”が無い」
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

正解は「‟見(ケン)”」であります。

この‟見”とは何を意味するのか。

‟見”と言いながら握った手を頭に持って行っている事から、それは「見て考える」という意味なのかなぁと。それが無いという事なんですからね。あかねの落語はまだ見て考えれていない、「皮相の見」と言いたいのではないかな?

つまり、あかねの落語はまだ上っ面しか見れておらず、その本質まで見えていない。「演目」という‟作品”の本質まで理解して演じれていない。これが足りない。こういう意味なんじゃないかと予想します。

演目を本質まで完璧に理解できれば、どの部分でどう客席が反応するかまで見えて来るでしょ?みたいな。例えば「大ウケ」前はどういうペースで喋るのが最適であるかだとか、あかねは考え尽くしていますか?と。

正明師匠の高座がヒントならコレかなぁと。

あとはコレを誰に教わるかですよね!

正明師匠は‟見”が無いからまだまだ二ツ目の芸だと言っているので、二ツ目の落語家から教わる事はできません。真打の落語家にしか教えられないワケです。

そう考えるとですね、

あかね噺 第148席 ぐりこ、今昔亭ちょう朝&朝がお、うらら
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

第148席で登場していた2人か、泰そんを頼るかの3択かな?

  • 阿良川泰全
  • 今昔亭ちょう朝
  • 蘭彩歌うらら

前に同じ椿屋の八正師匠に稽古を断られた時はうらら師匠だったんですよね。今回はどうだろう。泰そんがキーマンになる方向も考えられますもんね。

瑞雲大賞で旧友と再戦

あかね噺 第153席 瑞雲大賞
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

あかねが‟作品派”もいけると正明師匠に思わせる事ができる舞台も用意されました。それが今年新しく出来たという二ツ目向けの賞レース「瑞雲大賞」というもの。その審査委員長を務めるのが正明師匠!

出来過ぎってくらいです(笑

あかねがエントリーしたというので、旧友でありライバルでもある阿良川ひかるも出場を決めました。これも面白くなりそうだなぁ。ひかるとは「前座錬成会」以来の再戦という事になるのかな。お互いに思うところアリでしょうね。

楽しみだ!!!

まとめ

ある程度の道筋が見えて来ましたね!

まずあかねは‟ケン”というものが何であるかを知らねばなりません。そして瑞雲大賞でかける演目も決めなければ。‟作品派”もいけると思わせるにふさわしい演目。どういう選択をするのか。

そして誰が道しるべとなってくれるかですね!

第153席の感想・考察まとめ
  • 正明師匠が稽古を断った理由は「損なう」から
  • あかねと正明師匠の芸風は対極
  • あかねが‟作品派”でもやれると示せれば稽古してもらえる
  • ‟見”が無いとは、演目の本質が見れていないという意味?
  • 瑞雲大賞の審査員に正明師匠
  • 大会にはあかねと旧友ひかるがエントリー

しかし、からしはどうするのかな?

ちょっと心配な描写があったんですが…

次回以降で何かあるかもです!

ありがとうございました!!

ひっし

皆さんとジャンプの話で盛り上がりたくて当ブログを立ち上げました!

これから取り上げるマンガも増やして行きたいと思っています。もしも「あのマンガの感想・考察」も読みたいなぁってリクエストがあればヨロシクです!

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