この記事では、週刊少年ジャンプ2025年20号に掲載された「あかね噺」の第154席「燃えん」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
もしも‟作品派”でもやれると思わせる事ができれば「死神」の稽古をつけてもらえる。この申し出を受けてもらえたあかねは正明師匠が審査員をする「瑞雲大賞」の出場を決める。それを知った阿良川ひかるも出場を決め…
ここからですね!
阿良川ひかるのプロフィール
今週の扉絵は阿良川ひかるのプロフィールでした。
誕生日 | 7月18日 |
身長 | 167cm |
好きな食べ物 | ごぼ天うどん・芋焼酎 |
嫌いな食べ物 | トマト |
趣味 | 野球観戦 |
好きな食べ物と趣味に出身である福岡が出てる感じですかね!
JHK新人演芸大賞 決勝進出者
少し時間をさかのぼります。
ちょうど第144席のラストであかねがフランスから帰国。その足で弥栄亭の高座に上がって「あくび指南」を披露した同日、ひかるの方も「気鋭二ツ目四人会」と呼ばれる公演会に出場していたんですね。
高座前に「月刊落語」の記者から取材を受ける中で、ひかるの3年間が紹介されます。目覚ましい活躍ぶりだった事がうかがえます。
声優アカデミー賞 助演女優賞を受賞 | 二ツ目に昇進 |
メインキャストで三作品に出演 | JHK新人演芸大賞で決勝進出 |
声優と落語家の両面で若手筆頭の実力派と目されている様子。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
気になるのが「JHK新人演芸大賞 決勝進出者」であります。おそらく8名なんだと思われます。ハッキリ分かるのが阿良川ひかるを含めた3名であり、その下の3名は顔の一部のみ。残り2名については完全に伏せている。
ひかるは今昔亭朝がお兄さんと肩を並べる程になっていたんですね。2人の間の榊龍三というのは、可楽杯や練成会の審査員を務めた榊龍若師匠のお弟子さんでしょうかね。上方の落語家さんなのでしょう。
その下の3名についてはですね、
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社阿良川一門の前座練成会出場者
その内の2名、あるいは3名共ですが… 前座練成会の時に出ていた人物なのかなぁと。特にメガネをかけている落語家に関しては間違いなさそうですよね。つまり阿良川一門になります。あの時に前座だった者。
あとは右端にいるだろう2名。からしは含まれていたのでしょうか。からしの活躍も目覚ましいものがあったハズ(第142席)。ここを伏せている事には意味がありそうで、後に出て来るんだと思われます。
しかし輝かしいキャリアの裏で、ひかる自身は今一つ乗り切れていなかった。それがあかねの存在だったワケですね。
一剣師匠がひかるに授ける‟十八番”
共に「気鋭二ツ目四人会」に出演する阿良川遊全から煽られるひかる。しかし彼女は取り合わない。あかねじゃないと燃えないんですね。ひかるはあかねが居なくなった理由を知らない。
一剣師匠があかねの情報を伏せていた。
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
その理由が「‟十八番”を授ける為」というものなんです。
その為にも一剣師匠はひかるに声優業を頑張って欲しかった。あかねの情報を伏せる事で、ひかるには落語に向かい過ぎないようにコントロールしていた。そんな思惑が一剣師匠にはあったのです。
あかねが3つの噺を十八番にした先に‟志ぐまの芸”があると邁進しようとしている裏で、ひかるはひかるで一剣師匠から十八番を授けられるという話が出ていた。あかねの3つの噺というのは「芝浜」「死神」「??」です。
ひかるが十八番にするのは何なんだろう?
その為の声優業なんですが、マネージャーの円さんは「八人座頭もあくまでステップだ」と話していますね。‟八人座頭”こそが、ひかるが声優をしているからこその武器だったハズです。
‟八人座頭”とは声色で役を演じ分ける芸です。本来は声色を変えずに口調や話し方で役を演じ分けるのが落語というものなんですよね。だから‟八人座頭”は邪道と言われる。
それでもやはり‟八人座頭”がポイントなんでしょうね。今クールの三作品のメインキャストで出演している事が布石になりそう。それぞれ違う役を3つ同時にさせているんだから。
ひかるの十八番となる演目が次のアレなのかな?
ひかるが四人会で披露した演目
一剣師匠からあかねの帰国を知らされただろうひかる。先程とは打って変わって凄みを見せて高座に上がります。もう阿良川遊全の噛ませっぷりは仕方ないとして(笑
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
ひかるの高座は遊全の比ではない位にウケるんですね。問題は演目です。「反則でしょ この組み合わせは」と古味さんが言っています。「演目」と「声優」という組み合わせが反則級に合っているのだと思われます。
この演目が、先の一剣師匠が授けようとしていた十八番なんでしょうか。「真打だって敵わない!!」と言わせる程なんで、そういう事っぽいんです。あとは時系列が今イチ分からないのでね。どうなのかなぁと。
瑞雲大賞にからしも出場するのか
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社
ひかるが電話をかけたのはからし。ここで現在軸に時間が戻ります。あかねが瑞雲大賞に出るというのでエントリーしたんだけど、からしも当然エントリーするよね?と。
その返事は「もう眼中にねぇよ」というもの。
つれない返事をしています。テレビゲームでもしていた様子。
あかね不在時のひかるは「燃えん…」というものでした。そして、あかねの帰国という「特大の火種」で大きく燃え上がったわけですね。それが今回描かれたもの。
どうやらからしは違うんです。
あかねの帰国を知ってコレなんですよね。ひかるもからしも落語家になった理由はあかねの存在があったから。しかし、2人にはあかねの帰国に対する温度差というのが確実にあるんです。
からしの3年間というのも何かあるんでしょうね。
もうからしが見据えているのは阿良川魁生だとか更に上って感じになってしまっているんでしょうか。そして瑞雲大賞へのエントリーはどうするつもりなのか。ここが次回のポイントになるのかな?
まとめ
阿良川ひかるにとって阿良川あかねという存在はそこまで大きなものだったんですね。そうだろうとは思ってましたけど。逆に三明亭からしの冷やかっぷりが気になるところ。これもまぁキャラ的に変わらないんだけど…。
- 阿良川ひかるのプロフィール
- JHK新人演芸大賞の決勝進出者について
- ひかるはあかねが居ないと「燃えん」
- 一剣師匠はあかねの情報を伏せていた
- 一剣師匠がひかるに授ける‟十八番”とは
- ひかるの噺の組み合わせとは
- からしは瑞雲大賞にエントリーするのか
まだライバル3人が揃って瑞雲大賞に出場するかは分かりませんが、それぞれ‟十八番”とする演目というのがポイントになって来るんですかね?
ありがとうございました!!
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