【あかね噺 第155席の感想と考察】三明亭からしが物議を醸した Z-1グランプリ決勝の高座とは!?

あかね噺 第155席 扉絵 あかね噺

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年21号に掲載された「あかね噺」の第155席「はぁ」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

あかねが日本を去りフランス修行をしていた3年間、阿良川ひかるは華々しい結果を残すも充実していたとは言い難かった。あかねの帰国を知り瑞雲大賞のエントリーを決めたひかるが連絡を取ったのはからし。

ひかる回に続いて今回はからし回。

彼の3年間に焦点が当たります!

からしの致命的な欠点

3年前、今昔亭ちょう朝師匠に呼び出されていたからし。ちょう朝師匠は「何で円相のオジキがお前を俺んトコに寄越したのか」、その理由が分かったか?と問います。

無言のからしに対して俺は分かるぜと。

あかね噺 第155席 ちょう朝「お前 今迄一度も勝負したことねぇだろ」
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

からしには致命的な欠点があり、それは今まで一度も勝負をした事がないというもの。腰が引けていると指摘するんですね。そういうところがあるから円相師匠は俺のトコに寄越したんじゃねぇとか?と。こう言いたいのでしょう。

第83席の丁半博打の時の事を指摘し、高座でもその場のニーズに応えて及第点を取りに行ってるんじゃないか?と。それがダメとは言わないが、この世界じゃ‟その先”は望めないぞ。‟負けない”と‟勝つ”は別物であり、このままじゃあかねにも勝てなくなるぞと言うんですね。

今のままやってると、あかねの「進退の懸かった場でテメェの意見に全賭け出来る度胸」(第83席)には勝てなくなるぞって事を言っているのでしょうかね。あの時はからしの気質も俺の好みとは言っていたんだけど。

Z-1グランプリ決勝で物議を醸した高座

それから3年、髪の伸びたからしはZ-1グランプリに出場していました。Z-1の‟Z”は‟座”であり、R-1グランプリのようなものですね。これから準々決勝というところ。

まるで帰国直後のあかねが弥栄亭の高座に上がる時のように、からしもアウェーの空気の中で舞台に上がる事になっています。グッドナイト吉田がりゑん役って感じですかね。からしもまたその高座で何も見せるのか?と。

そこで先のちょう朝師匠の言葉を思い出すのですが…

からしからすれば分かり切った事であって、腰が引けてるのなら落語家は選んでいないと。リスクを背負うにも勝ち筋が要ると全くブレていないんですね。そっちこそ分かってないんだよなぁって溜め息なんですかね?

この年 からしは落語家として初めてZ-1グランプリ決勝に進出。惜しくも準優勝だったそうですが、その決勝の高座は物議を醸す事となったらしいんですね。一体どんな高座を見せたのか。

あかね噺 第155席 からしの高座に対する反応
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

客席は大爆笑。

あまり落語を知らない層には高評価だが、「こんなものは古典落語じゃない…」という落語好きには受け入れられなかったと思える意見も出ているんですね。

問題は学問先生なのですが、そこまで渋い顔をしているようには見えません。悪くなかったんだと思うんです。

からしの高座に対する「落語なのか」というのは、M-1グランプリで「漫才なのか漫才じゃないのか論争」が湧きあがったのと通じるものがあると考えられます。

漫才ならば、2人が掛け合いをしていないものを漫才と言えるのか?みたいな事だったりするんでしょうけどね。あるいはコントインの度合いだったり。

落語だと何になるんだろう。

Z-1の‟Z”は‟座”って事なんで、座布団から立ち上がったりして古典落語の演目をしちゃったのかなぁ。いや、でもこれはダメだよな… 流石に。

こんなのは落語じゃないと言われつつ、学問先生の知識の中では同じ事をした落語家が過去にはいたって感じなのかな。もう改作だとかじゃないと思うんですけどね。

からしとは逆に髪を短くしたちょう朝師匠もテレビでそれを観ており、「いい勝負だったぜ」と言っています。これは準優勝をねぎらっていると言うよりも、先の「勝負しろよ から男!!」の言葉に応える高座だったからこその言葉だと思われます。

からしは勝負をしたんですね!

可楽杯の再戦

そして前回のラストに時間軸が戻ります。

ひかると電話で話すからしは、この間のZ-1でついた亜流の色を消すにも濃くするにも落語連盟副会長(正明師匠)の評価は使えると「瑞雲大賞」の出場を決めます。これが狙いだが出るからには勝つぞ!と。

なんか心配な感じもあったのですが、からしはからしのままで安心しましたね。そして「瑞雲大賞」ではどんな高座をするのか。ここでZ-1での事も明かされるのでしょう。

ひかるとからしのエントリーを知り、あかねもニコッと微笑んでいますね!

あかね噺 第155席 可楽杯の再戦
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

これにて可楽杯の再戦が決定!!

この3人の戦いは本当に熱いですよね!

あかねは‟作品派”でもやれるところを見せるため。ひかるは‟八人座頭”を超えるものを見せるのかな。そして、からしは物議を醸した高座を経ての何を持って来るのか。

それ以外のエントリーの「今昔亭」は朝がお兄さんかな。「喧風亭」は雲うんで、「三明亭」はからし以外も出場するって事でしょうかね。

見どころ満載ですね!!

まとめ

次回は、あかねが「‟ケン”がない」と指摘された部分を補うために誰かの所に行くって感じになるんですかね。予告では「正明に認めてもらうための芸を習得!?」とあります。何でしょうね?

見出し
  • からしの致命的な欠点は勝負した事がないというもの
  • からしは腰が引けている気はない
  • Z-1決勝で物議を醸した高座とは
  • からしも瑞雲大賞にエントリー
  • あかね・ひかる・からしの可楽杯の再戦が決定

次回も楽しみですね!!

ありがとうございました!!

ひっし

皆さんとジャンプの話で盛り上がりたくて当ブログを立ち上げました!

これから取り上げるマンガも増やして行きたいと思っています。もしも「あのマンガの感想・考察」も読みたいなぁってリクエストがあればヨロシクです!

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コメント

  1. Dallas2222 より:
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