【あかね噺 第157席の感想と考察】悩むあかねに阿良川嘉一の言葉が強く響く!

あかね噺 第157席 扉絵 あかね噺

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年24号に掲載された「あかね噺」の第157席「口だけ」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

瑞雲大賞を前にあかねは悩んでいた。それでもドカドカとウケが狙える‟吝い屋”で勝ちに行くつもりだった矢先、一生師匠から「客を笑わせずして勝ってみせろ」と無理難題を押し付けられるのだった。

更なるハードルのあかねは!?

口だけだったか

瑞雲大賞で客を笑わせずして勝ってみせろと言われたあかね。何かを言いかけるも俯いてしまいます。それでも何とか言葉を絞り出し、「笑わせるな」とはいくらなんでもと抗います。

それを聞いた一生師匠はあかねに背を向け、

あかね噺 第157席 一生師匠「興が醒めた」
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

それならいい、と。興が醒めたと言います。

つまらんな って事ですね。

めちゃくちゃ白けた顔してる(笑

「稚魚の戯れ合い」とは二ツ目向けの賞レース(瑞雲大賞)を称しての事でしょうか。そんなものは元より興味はない。しかし認めさせると言っていたのは口だけだったかと言い残して去ります。

よーし、やってやろうじゃないかと向かって来なかった。これを指摘しているんでしょうね。1つ認めさせるチャンスだったワケです。瑞雲大賞で笑わせずして勝てたならね。

あかねもわかっていて、「笑わせずして勝ってみせろ」と言われた時の自身の‟気後れ”(自身がなく怯む)を理解しています。それを一生師匠は見透かし、あしらった。

腹が立って仕方がない、許せない!

一生も自分自身も…

そうは言っても、からしとひかるに笑わせずして勝てるものなのか。「‟見”がない」の意味も‟作品派”の糸口さえ掴めていない。

五里霧中のあかねだった。

阿良川嘉一が再登場

そんなあかねの前に阿良川嘉一が現れます。

彼は阿良川魁生以来の一生師匠の弟子でしたね。たまたま近くで仕事があったからって事ですが、一生師匠に挨拶にでも寄ったんですかね。あかねとは3年ぶり、もしかすると前座選考会以来でしょうか。

その仕事というのがドラマか映画の撮影でして。人が足りないという事であかねにエキストラを頼みます。嘉一さんの方は鉄砲玉の役でしょうか?なかなか決まってます(笑

あかね噺 第157席 阿良川嘉一の3年間
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

あかねがフランスに修行に言っている3年間で嘉一さんも二ツ目に昇進しており、タレント活動にドラマ出演にと大活躍の様子。一剣師匠が出演の陰陽刑事に鑑識役ですかね?出ております。いやいや、シーズン9って凄いな(笑

ただし、あくまでも本業は落語家ってのは守っているみたい。

ともかく嘉一さんは嘉一さんのままでして。全く人間性は変わっておらず優しい人柄のままです。あかねとの関係性も変わりません。3年前で30代でしたが、相も変わらず中年ギャグでグイグイ来ます(笑

あかねの道しるべとなる嘉一

あかねと嘉一さんの話はフランス修行の話題となり、一生師匠の無茶振りの流れから今回の件へと話が移ります。賞レースでお客を笑わせずに勝てと言われた件ですね。

そこで嘉一さんがあかねに1つ問います。

あかね噺 第157席 嘉一「姉さんは喜べるの?」
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

例えば 一生師匠の言葉を無視してお客さんを笑わせて思い通りの結果が出たとして、姉さんは喜べるんですか?と。

この言葉があかねに自分自身を見つめ直すキッカケとなるんですけどね。なるほど、ここに嘉一さんを持って来るのかと。面白いですよね。

あかね噺 第63席 阿良川嘉一と学問
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

落語の伝統を重視する学問先生が審査員を務める選考会において、嘉一さんは真っ向からブツかったんですよね。余計なくすぐりを加えずそのまま演じるべきと考える学問先生を前に、嘉一さんはくすぐりで畳みかけつつ演目をもアレンジしちゃうんです。

しかし嘉一さんの「自分を貫く芯の強さ」や客に尽くせるサービス精神を学問先生は評価するんですよね(20年満点で16点)。最後 イラッとしながらも(笑

これをあかねも知っているからこそ、

その嘉一さんの言葉がより強く響いたのかな?

これが道しるべとなり…

あかね噺 第157席 腹ぁ括れ!! 阿良川あかね!!
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

出来るかどうか二の足を踏むなんて私じゃない!

  • からしとひかるの2人に勝つ
  • 正明師匠に‟作品派”でもやれると思わせる
  • 客を笑わせずして勝ってみせる

これら全部取りに行くと腹を括るあかね!

いいですよね~!

瑞雲大賞でかける演目

どうも‟吝い屋”とは違う演目を選びそうですよね。

一生師匠が意図するのは、

皆んなが賞レース向きのウケが狙える演目を選んで来るだろう中で、お前はそうではない(笑いどころがない)演目を選んで勝てって事っぽいんですよ。それなら‟吝い屋”は下げないといけません。まさにウケ狙いで選んでましたからね。

怪談噺なのか人情噺なのか…

およそ二ツ目が賞レースで選ぶとは思えない演目であかねは高座に立つ。それで正明師匠に‟作品派”もやれるって事を認めてもらうんじゃないかなぁ。まさか真打が演じるような大ネタでも選ぶんでしょうか。

大会まで一月半でしたよね。

持ちネタの中から選び直すのか、誰かから噺を教えてもらう展開になるのか。しかし、あかねの持ちネタの中にお客さんを笑わせない演目なんてあるのだろうか。

どういう選択をするんでしょうね?

まとめ

嘉一さんの登場は意外でしたが、読むにつれて悩むあかねの道しるべとしては最適任だったと思わせられました。もう後はブレる事なく突き進むだけですね!気後れしてるヒマなんてない!

第157席の感想・考察まとめ
  • 一生師匠に気後れを見透かされたあかね
  • 3年ぶりの嘉一さんは二ツ目に昇進し、ドラマなどでも活躍
  • 悩むあかねの道しるべとなる嘉一さん
  • 瑞雲大賞でかける演目は‟吝い屋”から変更か?

今回は掲載順が凄く高かったですね!

これからドンドン盛り上がりますからね~

どうなるんでしょ!

ありがとうございました!!

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