【あかね噺 第161席の感想と考察】瑞雲大賞予選結果発表!あかねの高座に浮かび上がった課題とは?

あかね噺 第161席 目指すは遊園地みたいな高座!! あかね噺

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年28号に掲載された「あかね噺」の第161席「勝っちまうんじゃ」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

お客さんへの意識はできて当然、見るべきは自分。あかねが導き出した答えは「自分を押し通す力」。瑞雲大賞で目指すのは「遊園地みたいな高座」。辿り着いた答えの先にあるものとは!?

落語花やしき

あかね噺 第161席 落語花やしき
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

あかねが目指したのは「落語花やしき」であり、これが「遊園地みたいな高座」の答えでありました。日本初の遊園地とされる「浅草花やしき」とかけているのでしょう。

いろんな種類の楽しさで溢れた高座。

「吝い屋」というのはケチをテーマにした小噺の短編集みたいな演目。それを怪談仕立てで演じたと思ったら次の小噺は滑稽仕立てといった風に、1つの演目を様々なジャンルで魅せていくんですね。

観客は圧倒され、逆に笑えないという現象が起こります。それこそがあかねの意図したものであって。笑いはなくとも、それ以外の全てを「芸の力」で提供するんですね。

観客の喝采を浴びて高座をおりるあかね。

樫尾さんは「千変万化の極致のような高座だな」と微笑み、泰そんは「ガチでこのまま笑わせずに勝っちまうんじゃ」と思うのですが…。

瑞雲大賞予選5位

あかね噺 第161席 瑞雲大賞決勝進出者
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

あかねの予選の結果は5位です。

あかねの高座に対し、からしの評は「正直 がっかりだわ」「眼中にも入んねぇとはよォ」というものでした。袖で見ていたというひかるの評価はまだわかりません。

張り出された結果を見た表情から、その順位はあかねにとって予想外のものだったと思われます。自信があったんでしょうね。ただし彼女は他の出場者の高座を聞いていませんからね。その差がわかっていないのもあるでしょう。

このままじゃ勝てない!

あかねの高座に浮かび上がった課題

何がダメだったのかは一目瞭然だと感じました。

あかねの導き出した答えの、どこまでが正しいのかまではわからないんです。根本的な考え違いをしているのか、1つのキッカケで変わるものなのか。もう決勝は明日なので後者であって欲しいのですが。

あかねの課題は2つです。

  • 作品派
  • 笑わせるな

予選の高座で浮かび上がった課題は「作品派」です!

明日の決勝で審査員長を務める椿屋正明師匠に「‟作品派”でもやれる」と思わせなければならない。この課題をクリアして‟死神”の稽古をつけてもらわなければならないのです。

あかねは「吝い屋」という演目の作品としての質を追求すべきであって。彼女が得意とする自由を封印し、即興を捨てねばならなかったハズです。それができていたのか?と。

あかねは「吝い屋」という作品を魅せていない。

あかね噺 第161席 一幕でこの振れ幅
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

あかねという落語家、その芸を魅せているだけであって。

全く作品と向き合えていない。

「吝い屋」という演目が二の次になっていないか?

役の心情に寄り添うでもなく、登場人物になり切り考えるという事ができていない。それでは正明師匠に指摘されている事が何もわかっていない、って話になるのではないか。

あかね噺 第25席 了見
出典:あかね噺|末永祐樹 馬上鷹将|集英社

それがまさに ‟了見”であって、

正明師匠の指摘した「‟見”がない」というのは、あかねにはまだまだ‟了見”が学べていないって事なんじゃないのかな?

あかねが見つめるべきは自分じゃない。お客でもない。演目の登場人物である。フランス修行で培った「芸の力」は演目(作品)の登場人物に向けなければならない。それをおざなりにしてしまっているのかも。

それでは芸達者だなぁ という評価しか受けられない。

おそらく「自分を押し通す力」を求めるのは間違っていない。しかし自分を魅せるよりまずは作品。ましてや観客はあかねに注目していないのだから、そこで自分を前面に出しても意味がない。

こういう事なのかなぁ。

今回はあまりに「笑わせるな」にばかり目を向けていて、「作品派」という部分が抜け落ちているのではないか。これが僕の感想なんです。

瑞雲大賞決勝進出者

決勝進出の6名が決まりましたね!

あかね噺 第159席 三明亭からし1位 三明亭からし
あかね噺 第159席 阿良川ひかる2位 阿良川ひかる
あかね噺 第160席 喧風亭さ流3位 喧風亭さ流
あかね噺 第160席 舶来亭うちわ4位 舶来亭うちわ
あかね噺 第159席 阿良川あかね5位 阿良川あかね
あかね噺 第159席 阿良川ぜんまい6位 阿良川ぜんまい

「ネガティブ落語の雄」柏亭良治と「メルヘン落語家」の三明亭うぐいすは決勝進出ならず!特に「メルヘン落語」にはすごく興味がありましたので残念!!

ぜんまい兄さんは良かったね!

さて、気になるのはネタ披露順ですよね!

予選順位で決まるものなのか、抽選だったりするのか。上位から順番を決める事ができるのか。どういうルールになっているんでしょうね?

からしとひかるの高座が先で、あかねが後になるのは間違いないと思うんです。追い上げるカタチで描かれるだろうから。まずは2人の凄さを見せて、予選から進化したあかねがひっくり返す!みたいな。

それでもまだ優勝は読めませんね!

あかねだと思いつつ… からしの優勝もあるか?

楽しみですね!!

まとめ

すぐに決勝とはならないのでしょう。

5位に終わってしまいましたので、その原因について考えねばなりません。このままじゃ勝てませんからね。あかねがどう行動するのかに注目です!

第161席の感想・考察まとめ
  • あかねは吝い屋を様々なジャンルで演じ分ける
  • あかねが示したのは芸の力
  • 遊園地みたいな高座とは「落語花やしき」
  • 圧倒される観客
  • あかねの瑞雲大賞予選の結果は5位
  • あかねの課題は「作品派」では?

続きが楽しみですね!!

ありがとうございました!!

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