【悪祓士のキヨシくん 第41話の感想・考察】‟最高位悪祓士”を目指す棺葬介が逆境で笑う理由とは!?

悪祓士のキヨシくん 第41話 扉絵 悪祓士のキヨシくん

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年21号に掲載された「悪祓士のキヨシくん」の第41話「棺葬介の夢」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

予期せぬ大魔王・明日喰ロトの顕現に、棺くんは1人で第3魔王・鎖田苦露是を相手にする覚悟を決める。走るキヨシを背に、棺くんはココで限界を越えると熱く燃えるのであった!

扉絵の棺くんもキマってますね!椅子の背もたれにドンとあるのが名門「棺家」の家紋です。棺家を背負ってるって感じでカッコいいのですが、本編を読むとまた色々と思わせられるものがあるんですよ。

初手から攻勢をかける棺くん

聖水を武器とする棺くんにとって‟絶対冷域”を持つ鎖田との相性は最悪。その攻撃は鎖田に届く前に凍らされてしまうのだが、それを見越していた棺くんは寸分違わず弾道を重ねる事でクリア。鎖田の眼前に氷の弾丸を届ける。

ただし、それも目くらましで…

悪祓士のキヨシくん 第41話 棺くんの‟青の執行人” 神速聖水弾
出典:悪祓士のキヨシくん|臼井彰一|集英社

隙をついて背後を取った棺くんは、紋章悪祓術 ‟青の執行人(パーフェクトブルー)” 神速聖水弾(ハクリュウ)で鎖田を貫くのに成功!水の攻撃でも高速なら‟絶対冷域”を超えられる事を示します。

ここで一気に攻勢をかける棺くん。神速聖水弾の連弾でハチの巣にし、葬水弾(リバイアサン)の大技をブチ込みます。このまま押し切って祓ってやると意気込む棺くんでしたが、氷で身体を再生させる鎖田。

第3魔王・鎖田苦露是の実力

更に撃ちこもうとする棺くん。しかし早撃ち勝負では鎖田の方が断然早く、氷柱の弾丸を受けてしまいます。このダメージで弾速が落ちたのか、神速聖水弾は鎖田にかわされてしまいます。当たらなければ意味がない。

「氷殺波」という冷気の波動攻撃、そして足を凍らせて動けなくなった棺くんに「氷殺拳」を叩き込む鎖田。さすがは第3魔王という実力を見せつけます。

トドメとばかりに首根っこを掴んで棺くんを凍らせようとする鎖田。絶体絶命のピンチに棺くんの脳裏に浮かんだのは母の記憶でした。

この時の「くそ…!! オレはこんなトコで…!!!」のセリフから、第2話の初登場からの棺くんの色んなシーンの背景が明らかになります。彼には知られざる過去があったのです!

棺葬介の夢

第11話で父親の存在は出ていましたが、棺くんは母親を幼い頃に亡くしていたんですね。名前は美葬乃さんで彼の夢の原点と言える存在でした。「母さんみたいな最高位悪祓士になる」と。

葬儀の日の雨を‟涙雨”ではなく、それで棺くんの悪祓術が母から受け継いだものと示し、更に天国から応援してくれているという演出に使うなんて本当に上手いと思いました。そして、母の死という辛く挫けそうになっただろうその記憶と共に…

悪祓士のキヨシくん 第41話 棺くんの母「そんなトキこそ笑うのよ」
出典:悪祓士のキヨシくん|臼井彰一|集英社

「そんなトキこそ笑うのよ」「艱難辛苦かかってこいってね!!」という教えを思い出し、回想が終わって棺くんが「ニッ」と笑うところも良いっすよね~!

前回 第3魔王を相手に勝てるかどうか逡巡するも「ニッ」と笑ってキヨシに「行け」と言ったとこもですよね。この時の裏にも母の教えがあったからって事。

これ以外にも母は最高位悪祓士としての心構えを説いており、勉強や力だけじゃなれないと棺くんの胸を指で指し「一番大切なのはココよ」と教えています。どんな困難にも立ち向かう勇気こそが必要だよと。

悪祓士のキヨシくん 第41話 母「一番大切なのはココよ」
悪祓士のキヨシくん 第2話 棺「最高位悪祓士になるのはオレだ」
出典:悪祓士のキヨシくん|臼井彰一|集英社

第2話で棺くんがキヨシの胸を指して「最高位悪祓士になるのはオレだ!!」と言っていました。これは力では敵わないにしても‟心”じゃ負けてないからな、という宣言でもあったんですね。実際にキヨシは最強でも精神的な弱さがあった。

キヨシと棺くんはライバル関係でもあるのですが、どちらも親の死というのが1つのキッカケになっています。キヨシの方はそれが心の弱さ(トラウマ)につながっていたんですよね。逆に棺くんは心の強さにつながっていた。

棺くんの母は最高位悪祓士になったばかりの頃に「葬介君と同い年くらいの子を守って死んだらしい」とされています。その死についてハッキリしていません。明らかに何らかの事実を伏せています。おそらく悪魔が絡んでいると思われます。

キヨシの両親の死は「流死原(るしはら)」というのが関係しています。これは「ルシファー」をもじったものと思われ、ロトに並ぶ大魔王の名前であるとも考えられます。この‟悪魔の狂想曲”の後のシリーズで登場して来るのかな?

棺くんの母親の死に関しても何かあると考えています。その死の真相を知る悪魔が登場して来るんだと思うんです。もしかすると鎖田が何か言い出すかもしれませんが… 今のところその気配はなさそうかなぁ。

他にも父親に関しても謎がありますからね。まだまだ棺くんのキャラの掘り下げはこれからと言えます。

悪魔に名乗る名前なんざ持ち合わせてないもんで

母さんのような最高位悪祓士になる。この決意を思い出した棺くんは自らに熱湯を撃って凍らされていた体を溶かします。高速で水分子を振動させる事で熱湯も撃てるようになった。これが1つの突破口になるのかな?

この土壇場で諦める事なく自らに熱湯を撃つという荒療治で困難を突破。更にまだ立ち向かう意志を見せる棺くんに対し鎖田が名を尋ねます。奇しくも第2話で兄がしたのと同じように。

棺くんの返答は変わりません!!

悪祓士のキヨシくん 第2話 棺「悪魔に名乗る名前なんざ持ち合わせてないもんで」
悪祓士のキヨシくん 第41話 棺「悪魔に名乗る名前なんざ持ち合わせてないもんで」
出典:悪祓士のキヨシくん|臼井彰一|集英社

「悪魔に名乗る名前なんざ持ち合わせてないもんで」と返すんですね。この「魔王に啖呵切り出した」というトコロで臼井先生は棺葬介のキャラが掴めたって話なんですよね(1巻)。ある意味で彼を象徴するシーンと言えるのです。

さぁ ここからだ! って感じなのですが…

もう棺くんはこれまで使った技の全てを出し切っています。紋章悪祓術も出した。もう文字通り限界を越えなければならないのですが、どうなるんだろう。これ以上ハッタリは通じない筈ですからね。問題は火力なんですよ。ここが足りてない。

この‟悪魔の狂想曲”には棺くんの同期(フーセンガムの女性)や、共に亜級試験を突破した者(迦莫土迅太)なども参戦していた筈です。ここら辺が助っ人として来てくれるのかなぁ。

難しいところですけどね。

単独で頑張って欲しいんだけど…

ちょいキビしいのかなぁ…

鎖田の足止めに失敗するって事はない筈ですが、ここで祓ってしまえるのかどうか。それができるのなら棺くんの実力はもう最高位悪祓士なんです。単独で魔王、それも上位魔王を祓うんだったらね。

どうなるんでしょうね?

まとめ

今回の過去編で棺くんのキャラも厚みが増しましたね。とにかく棺少年がカワイイんです。夜トイレに行くのも怖いよな! 笑

第41話の感想・考察まとめ
  • 初手から攻勢をかけるも鎖田は強かった
  • 棺くんの夢は母のような最高位悪祓士になること
  • 辛い時や挫けそうな時に棺くんが笑うのは母の教え
  • 第2話と重なるシーンが熱い!

次回はどうなるんだろう。一旦 別サイドに振るのかな。一気に決着まで行くのか。どうなるのか楽しみに待ちたいですね!!

ありがとうございました!!

ひっし

皆さんとジャンプの話で盛り上がりたくて当ブログを立ち上げました!

これから取り上げるマンガも増やして行きたいと思っています。もしも「あのマンガの感想・考察」も読みたいなぁってリクエストがあればヨロシクです!

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