【悪祓士のキヨシくん 第46話の感想と考察】最高位悪祓士の肩書きが聖剣を強くする！

週刊少年ジャンプ2025年27号に掲載された「悪祓士のキヨシくん」の第46話「見える景色」の感想と考察を書いて行こうと思います！

前回の振り返りは下の記事になります！

聖剣に傷をつけられた貪瞋痴が抜いたのは妖刀‟餓羅骸”！その切れ味は凄まじく聖剣の「極断魔聖剣」を折ってしまうほど。追い詰められた聖剣だったが、この心臓が脈打つ限り最高位悪祓士は折れやしないと言い放つ！

最高位悪祓士の肩書き

出典：悪祓士のキヨシくん｜臼井彰一｜集英社

聖さんは折れない、なぜなら「最高位悪祓士（パラディンクロス）だから」。この言葉を貪瞋痴は「死に損ないの虚勢」と言い捨て、その肩書きで祓えるとでも言うのか？と。

貪瞋痴の猛攻に聖さんは防戦一方。今まで戦ってきた数多の悪魔が霞むほど貪瞋痴の強さは規格外だと、あの聖さんが弱気な面を見せる一幕もあります。それが「13人の怒れる魔王」の頂点に立つ第一魔王の強さ！

それでも負けないと立ち向かおうとする聖さんの心を挫くかのように、貪瞋痴の妖刀が腹部を貫くんですね。これはもうダメかと思わせたトコロで過去回想が入る！

光の騎士団 団長 聖 槍

聖さんの過去回想は、彼がまだ「最高位悪祓士」になる前の話が語られます。そこに出て来たのが兄の存在なんですね。聖さんに兄がいる事は第８話のサカキさんのセリフから仄めかされていました。

名前は聖槍（ひじりうつぎ）。

出典：悪祓士のキヨシくん｜臼井彰一｜集英社

当時の光の騎士団は歴代最強と言われていたらしく、その理由は２人の「最高位悪祓士」の存在があったから。１人がサカキさんで、もう１人が聖さんの兄であり光の騎士団の団長である聖槍であった。

２人は悪魔も恐れる悪祓士界の最強の双剣と呼ばれていたそう。そんな偉大な兄に対し、聖さんは苦悩していたのです。順風満帆の経歴を歩んで来たワケじゃなかったのです。

聖さんにとって兄というのは絶対に越えられない壁であって。それがまた歪んだ感情を持たせていたような感じがしますね。「兄の七光り」なんて聞こえたら、そりゃヒネくれたくもなりますよ。

聖さんから見た兄というのは語られますが、まだ兄から見た聖さんというのは全く描かれていません。兄による聖さんの評価ですね。優しい人なのか、厳しい人なのか。性格はどうなのかは全く不明。ただただ強い！

まぁでも悪そうな顔で描いているのは間違いありません。イカツい。気になるのは髪の色などが違っており、顔も似ているとは思えない点ですね。この兄弟には何かありそう… と思わせる描き方をしてはいます。

良い人なんだろうと思うんだけどね！ 笑

最高位悪祓士は人間の領域を遥かに超越

サカキさんの誘いでコンビを組む事になった聖さん。誰にも負けるもんか、あの２人と肩を並べる「最高位悪祓士」になってみせると意気込むも痛感させられる事になります。

それは「最高位悪祓士は人間の領域を遥かに超越」しているというものなんです。自分とは生まれ持ったものが違うんだと。それは畏怖に近い感情であって。

ここで実は聖さんの心は折れているんですね。

出典：悪祓士のキヨシくん｜臼井彰一｜集英社

そんな聖さんに対して、サカキさんが自身の後任の「最高位悪祓士」に推薦しといたよと。今から５年ほど前の話でしょうか。ここでサカキさんは「最高位悪祓士」を辞めて地獄門をオープンするのかな？

聖さんは固辞。あなた達の強さとはモノが違うと言うんだけど、サカキさんは「分かってねーな」と。「最高位悪祓士」になれば見える景色もあるよと伝えるんですね。

この時の言葉が、今になって理解できるようになった！

それは「最高位悪祓士」というのは人類の‟希望の象徴”であって、その期待と責任を一身に背負っている。折れちゃならないんです。それが「最高位悪祓士」である者を強くする。これが強さの秘密だった！

おそらくですが、あの時の聖さんはもうとっくに「最高位悪祓士」に匹敵する強さを持っていたのだと思うんです。それでも２人との差を痛感させられ心が折れたのは、単純に聖さんが「最高位悪祓士」じゃなかったから。

まだその肩に人類の期待と責任を背負っていなかった！

そういうものがあるとさえ聖さんはわかってなかったのかも。しかし２人を追いかけてガムシャラにやるものだからコンビを組んだ者はついて行けない。だから辞める。この悪循環におちいってしまってたんじゃないかなぁ。

つまり「最高位悪祓士」という‟肩書き”が悪祓士をさらに強くするのであって。その‟肩書き”が貪瞋痴を祓う根拠となるワケですね。

出典：悪祓士のキヨシくん｜臼井彰一｜集英社

規格外の強さを誇る貪瞋痴を前にして聖さんの胸に去来したのは、聖剣小隊とネハン君＆ジャック＝ジョーの‟思い”であり‟願い”。それらを改めて背負った事で聖さんに力がみなぎって来る！

これは上手いなぁ！ 面白いっす！！

禁忌聖遺武器 ‟アーサーの十字架”

出典：悪祓士のキヨシくん｜臼井彰一｜集英社

聖さんが出したのは「最高位悪祓士」にのみ使用を許されるという禁忌聖遺武器の１つ ‟アーサーの十字架”なるもの。それに戒力を込める事で「光王断魔聖剣（アーサーエクスカリバー）」という剣ができあがる。

ここで貪瞋痴が「代償もいとわないというコトか」と言っているので、それを使用する事によるリスクもありそうですね。何かしらの代償は払わされる事になるみたい。

対する貪瞋痴もまた、相当な覚悟が必要であると「餓羅骸全解放」で迎え討とうと構えます。聖さんの心が勝つか、貪瞋痴の力が勝つか。勝負は一瞬だと聖さんも理解。

出典：悪祓士のキヨシくん｜臼井彰一｜集英社

その勝負は聖さんに軍配が上がり、見事に貪瞋痴を斬り伏せるのに成功！

勝者 聖 剣！！！

やったー！！！

果たして禁忌聖遺武器とは何なのかというのも気になりますが、やはり気になるのは「最高位悪祓士にのみ使用を許された」の部分であります！！

これはつまり今のサカキさんには使用が許されないって事。サカキさんは「最高位悪祓士」を捨ててますからね。ただし以前は何かしらの禁忌聖遺武器を持っていたって事なんですね。以前とは違うという要素がある！

これが第二魔王・骸島と幽田との戦いにおいて何かを起こしてしまう事になるのかどうか。この流れでサカキさんの戦いが控えているのは嫌だなぁ。幽田も元光の騎士団なんですよね。

どう繋がって行くのだろうか。

まとめ

思っていたより早かったのですが、次号は連載１周年記念で表紙＆巻頭カラーになるそうです！おめでとうございます！いや～ めでたいですね！

予告では「大魔王VSキヨシ！ 運命の最終決戦、開幕！」とあるんですね。あれ？先にサカキさんだと考えていましたけどね。どういう順序になるんでしょうか。

でも巻頭カラーとロト戦は合わせそうではある。

次回、どうなるのか楽しみですね！！

ありがとうございました！！