この記事では、週刊少年ジャンプ2025年29号に掲載された「ハルカゼマウンド」の第1話「真逆の双子」の感想と考察を書いて行こうと思います!
「仄見える少年」コンビの新連載
原作を後藤冬吾先生で作画が松浦健人先生というコンビは、週刊少年ジャンプ2020年39号から2021年18号まで連載された「仄見える少年」の時と同じです!
連載としては4年振りになりますが、2024年22.23合併号に読切「仮面奇譚テオ」が掲載されています。このダークファンタジーも面白かった!ジャンルとしては「仄見える少年」と同じ。
そのコンビが連載に選んだのが、
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
今から3年前になる2022年33号に掲載された読切「ハルカゼマウンド」だったのです。本格野球ストーリーです。こっちで来たかーと!これも面白かったので納得!
松浦健人先生は広島東洋カープのファンだそうで、初めて描いたマンガの題材も野球だったんですって。これってしっかり作画に表れていますよね!
「ハルカゼマウンド」には期待しかない!
第1話を読んでの感想はもう期待しかないです!本当に面白かったです!とにかく読後感がいい!続きが気になる!目指す道も見えてる!
もう松浦先生の作画に関しては言う事ナシですからね。この画の強さは何よりも勝るワケで。主要キャラも魅力的ですし、描かれるフォームも美しくて引き込まれます。ちゃんと野球を見せてくれてる!
後藤先生の紡ぐストーリーも良いですよね。変に奇をてらったものはなく、ストレートに熱いものを読ませてもらえそう。読切版からしっかりブラッシュアップされての連載です!
連載に当たっての大きな変更点があります。
それが兄弟投手の進路なんですね。
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
読切版では兄弟が同じチームで甲子園のマウンドで話題になるというものでした。しかし連載版では別々の高校に進学する様子です。表紙と巻頭カラーで別々のユニフォームを着ています。
久住蒼風(弟) 鳳仙花実業高校
久住凪春(兄) 雛桜高校
読切版も連載版も兄弟で一緒に甲子園に行くという夢は変わらないのです。つまり連載では別々のチームで甲子園に行き、決勝の舞台で兄弟対決というのが最終目標になりそう。これが夢の実現。
甲子園の常連という鳳実の‟鳳”とは伝説の鳥である‟鳳(おおとり)”。それに対する‟雛”なんですよね。新設の野球部(ひな鳥)が甲子園常連校(鳳凰)に立ち向かう。これがストーリーの軸となりそう。
おそらく兄の凪春がルフィで弟の蒼風がシャンクスといった風な構図になるのかな。甲子園(新世界)で待つ弟に追いつけ追い越せですね。凪春メインで物語が進む事になりそう。一癖も二癖もあるチームメイト(海賊団)と切磋琢磨しながら。
つまりジャンプの王道なんですよ!
引き込まれるに決まってる!
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
身長が低いだとか変則左腕といった「外れ者」のチームによる下剋上。それは特に目新しい設定ではないのかもしれない。しかし、とても分かりやすいんです。色んなドラマが描けそうですしね。
もうすでに伊吹はチームメイトを集めているのでテンポよく進みそう。どんな仲間が待っているのかワクワクします(マネージャーも)。そして、とにかく試合(バトル)ですよね!どう魅せてくれるのか!
あまり野球マンガに詳しくない僕は新鮮に読めそうですが、色々と比べられる事になると思われます。これは仕方がないんですよね。どこが似てるとか、あっちの方が〇〇だとか。
身長から体重、投球フォームまで全く同じの双子なのに顔や髪の色が違う。「外れ者」のチームを作るつもりなのに「正解」の蒼風を誘いに来た伊吹。ツッコミどころは色々あるんでしょうけどね。僕は楽しく読めた第1話だったなぁ。
あらすじ
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
甲子園決勝で完全試合という偉業を成し遂げたエースを見た双子の兄弟が同じ夢を抱く。俺達も一緒に甲子園に行こう。そんな1つの約束を交わしていた。
弟の久住蒼風は、最強世代と言われる学年でもトップクラスの右腕として成長。甲子園常連校からもスカウトされるほど。同じチームに所属する左腕で兄の久住凪春は弟の控え投手に甘んじていた。
凪春は弟の投球フォームを真似るも上手くいかない。
そんな2人の前に3年前U12日本代表を優勝に導いたというキャッチャー葉山伊吹がやって来ます。アドバイスを求めた凪春でしたが、そこである間違いに気づかされる事となる。
凪春に合った投球フォームはアンダースローだったのであり、弟のオーバースローを真似しても上手くいくハズがなかったのです。「自分」は「誰か」にはなれない。双子でも俺と蒼風は違う人間だ。
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
それに気づかされた凪春は「俺は俺になるよ」と決意するのだった。
鳳実から誘われる事になった凪春だが、伊吹からも俺とバッテリーを組まないかと誘われます。
たとえ求められる選手(正解)から外れていても光る者を持った奴らはいる。そんな「外れ者」の集まったチームでも戦えるという事を高校野球界に示したい。久住凪春という投手がいる事を俺が証明してやる!
そんな伊吹の熱い言葉が、凪春の心に想像もしていなかった「風」を吹かせる!
凪春が出す答えは!?
続きが気になります!
全力で応援したいと思いました!!!
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