この記事では、週刊少年ジャンプ2025年36・37号に掲載された「ハルカゼマウンド」の第8話「凪春の証明」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
7回裏ツーアウト一・二塁で五番の菊永里美。これまでド真ん中の甘い球でも見逃していた菊永だったが、狙っていたのは相手投手の決め球スプリットだった。菊永のホームランで逆転に成功したヒナ高。続く8回表、凪春は4度目の対峙となるアタルを迎える──。
紫泉學舎の打線が爆発すれば分かりませんが、アタルにとってはこの試合で最後の打席になると思われます。凪春&伊吹のバッテリーはどう攻めるのか。
凪春の低めにアジャストして来たアタル
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
紫泉學舎2-3雛桜
8回表 紫泉學舎の攻撃。ノーアウトでランナーを得点圏の2塁に置いて打席は一番・芳沢阿多留(アタル)。ワンヒットで同点の恐れがあり、ホームランが出れば一気に逆転という局面。
全力で抑えにかかる凪春。要求通りの外角低めに投げ込むも見事に打ち返すアタル。ライト線に痛烈な打球が飛びますが僅かに切れてファール。あわや長打コースです。
四巡目で凪春の低めを完全にアジャスト。アタル(身長:185cm)はリーチも長いので外角にもバットが軽々と届く。試合中に対応されてしまったのです。さすがは黄金世代。
厳しいところを突いてもボール球はキッチリ見逃します。ストライクゾーンに投げるしかないのですが、それだと打たれてしまう。さぁどうしましょ。
まだ入学早々ですが、アタルはすでに強豪・紫泉學舎においてチーム全員から認められているみたい。黄金世代は全員がこんな感じなのかな。鳳実に進んだ蒼風も凄い事してましたからね(第4話)。
ともかく今まで通りじゃ凪春は打たれる!
そこで、
いよいよライジングスライダーという武器の出番だ!
凪春の証明
第6話のヒキで若守が「まだあの球を投げさせていない!!」と言っていましたね。それがココに来て意味を持ちます。若守も気づいていた通り、伊吹に考えがあっての事だったのです。
アタルは目線の近い高めに強い。ライジングスライダーの軌道はまさにそこなんですね。よって使い続けると打たれるリスクがあるので、ここぞという勝負どころまで隠しておきたかった。
それで投げさせなかったんですね。
ただし、低めばかりに投げ続けた後でいきなりライジングスライダーを決めるのも難しいみたいです。若守の時みたいにデッドボールになる危険もある。だがそれにビビれば甘く入ってしまう。全ては凪春の集中力と度胸にかかっているぞ。
凪春は伊吹からこう聞かされていたんですね。
そして今まさにライジングスライダーのサインを出してミットを構えてくれている。伊吹は俺を信じてくれているんだ。それを実感した凪春は、ここで俺が見事にライジングスライダーを決めてこそ伊吹の凄さを証明する事ができると考えるワケですね。
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
ライジングスライダーは見事に決まり、アタルから空振りを取ります!
伊吹は立ってキャッチしてます。外角低めからアタルの頭の上にまで変化してます。エグい曲がり方です。これはカッコいいですね!
これでツーストライク。
速球か 変化球か──!?
1回見ればアタルにライジングスライダーは通用しないかと言えばそうじゃないんですね。「配球」というのが重要になって来るのです。ライジングスライダーも1つの選択肢。次に何を投げるかがポイント。
ライジングスライダーが来ると分かっていればアタルは打てるのかもしれない。しかし手元に来るまでは外角低めの速球と軌道が同じ。これによりバッターの裏をかく事もできるワケですね。
そしてアタルに対する5球目。
果たして速球(外角低め)なのか変化球(ライジングスライダー)なのか──!?
凪春は抑える事ができるのか!
なに迷ってんだよ
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
アタルの脳裏に浮かんだ幼き日の伊吹との会話──
「なに迷ってんだよ アタル!」
まさかの回想シーンなのですが、何があったんだろ?
このシチュエーションですから、かつて伊吹は「迷わずに来た球を打てば良い」というような助言をしていたんじゃないのかな? それは自分を信じろって意味ですね。迷ってしまったら後手に回るからダメだよと。
そして、それを思い出したという事はですね。
出典:ハルカゼマウンド|後藤冬吾 松浦健人|集英社
まだアタルの中で伊吹の存在が大きなままである事が示されるのであって、「憧れる期間は終わってるんで」という言葉が真実ではなかったと自覚させる事になるのかな?
そう考えると、
速球か変化球かは分からないがアタルは打ちそう!
ここで紫泉學舎が追いつくか逆転ですね。
そんな気がするなぁ。
そして九回裏に伊吹の打順が回って来て、ヒナ高が同点に追いつくか再び逆転って感じにするんじゃないのかな。伊吹が紫泉學舎のエースから打つ展開。これによりアタルは、今でも伊吹は凄いと思う事になるのかなぁ。
この紫泉學舎との練習試合というのは伊吹がメインなんですよね。彼こそがこの章の軸です。最終的に味方も敵も伊吹の凄さを確認する事になるんでしょうから、伊吹の見せ場がラストに用意されてそうな気がします。
まとめ
ここでアタルが打って点が入るとすれば、この試合は延長ナシで引き分けって感じになりそうだな。一時は紫泉學舎をリードしたってだけで名前は轟くのではないかな。そして勝負をつけるのは甲子園の予選?
- 四巡目で凪春の球にアジャストして来たアタル
- ライジングスライダー温存の理由
- 凪春の証明
- ライジングスライダーでアタル空振り
- 配球の重要性
- 速球か変化球か
- 伊吹とアタルの過去とは
次回がですね!!
ありがとうございました!!
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