この記事では、週刊少年ジャンプ2025年15号に掲載された「カグラバチ」の第71話「勝負」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
「居合白禊流」が最速である理由は異質な‟構え”にありました。ただし理屈は全く意味不明。それでも白廻逸夫には妙な説得力があったのだった(笑
チヒロと昼彦の勝負を分けたのは、イヲリが見せた「居合白禊流」の手本。どうして彼女は「座村清市の手捌き」が使えるのか。イヲリはどんな真相を知ったのだろう。
ここからが今週になります!
そして最新6巻が発売になりましたね!
上の記事では連載版とコミックス版でどこに加筆修正が入っているのかを見て行きました。これがなかなか興味深い結果になっているんですよね!
そして累計190万部(電子版含む)を突破したそうです!やったー!
座村清市とイヲリの年表
今回はまず本編の感想と考察に入る前に、第71話で判明した事実も含めて、斉廷戦争から現在までの出来事を時系列でまとめたいと思います。もちろん座村とその娘イヲリを中心にです。
- 18年前斉廷戦争が終結
チヒロ誕生 - 17年前イヲリ誕生
- 9年前イノリが倒れる
座村とイヲリが再会 - 8年前イノリ死去
- 3年2か月前
(38ヶ月前)六平国重死亡
幽が座村宅を訪問し協定を結ぶ - 3年前巻墨が座村の守護者に選出
- 2年と少し前巻墨がイヲリの死を偽装
第71話のメインは9年前からの1年間の出来事。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社座村と幽が結んだ協定
そして少し時間(約6年)が飛んで六平国重殺害直後に毘灼・幽が座村宅に出向いたところまでになります。これが第71話のラスト。これから座村と幽が協定を結ぶ流れになるんでしょうね(第59話)。この時イヲリは14歳頃。
その約1年後にイヲリが「急性心不全」で死亡した事になります(第61話)。これを偽装したのが巻墨。この時から周囲はイヲリを座村清市の娘であると認識できなくなり、イヲリ自身も記憶が封印されたと思われます。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社座村宅を訪れるチヒロと柴さん
さらにチヒロが柴さんと共に座村宅を訪れていた事について(第51話)。これは少なくとも9年以上前であり、チヒロは9歳以下だったという事になります。チヒロはイヲリの存在を知りませんでした。まだ座村とイヲリが再会する前になります。
これらをまず踏まえてから行きましょうか!
座村と娘イヲリの再会
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
座村が娘イヲリと再会したのは9年前。イヲリが8歳の時でした。座村の元妻でありイヲリの母イノリが突然倒れたという知らせが入ったから。再会の場所はその病室です。
座村とイノリが離婚したのは、まだイヲリが赤ん坊の頃だったと思われます。おそらくですが、生まれたイヲリを抱っこしてやれないと言う座村が愛想をつかされたのかな?と。斉廷戦争が尾を引いているのは間違いなさそう。
座村は血で汚れたこの手でイヲリを抱っこするワケにはいかないと考えているんですよね。ここに戦争の罪が関係しているのでしょう。それをイノリは「ずっと戦争のことでウジウジして」と嫌悪していた様子。
イノリには妹(イヲリにとっては叔母)がいるのだが、神奈備で働いていて忙しいらしくイヲリの面倒を見られない。そこで座村がイヲリを預かる事になったのです。
病院からの帰り道、座村がイヲリを連れだって向かったのは道場。そこには座村から剣術を教わっているという街の警官が稽古に励んでいました。沢山いますね。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社今この国が在るのはこの人のおかげなんだよ
君のお父さんは妖刀の契約者であり英雄である。さらには、今この国が在るのはお父さんのお陰なんだと聞かされるイヲリ。しかしイヲリにとっては英雄だとか何の関係もない。お母さんを置いてけぼりにした人じゃないかと。
座村にとっては辛いですよね…
しかし8歳のイヲリがそう考えるのも分かりますからね。国だ何だと言われても、たった3人の家庭を守らなかったんだもん。イヲリにとってはそれが全てです。
イヲリと座村の勝負
どういうワケか事あるごとにイヲリが座村に勝負を仕掛けます。この勝負の日々が2人の関係性を近づける事になるのですが… 剣の修行にも繋がっていたって事なんですかね?
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社目を瞑って突進するイヲリ
まず目を瞑った上で竹刀で突進するイヲリ。これは盲目の座村と同じ土俵で勝負したいがためです。座村には止められますが、それなら練習あるのみと目を瞑っての鬼ごっこを仕掛けます。
現在のイヲリも目を瞑って剣を振るっていましたよね。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社今度は料理対決
そして次に仕掛けた料理対決では、トマトを切るのに包丁を‟逆手持ち”で扱っています。これって「居合白禊流」の構えに通じるものがあるのかな?(標準の握り方ではない)目を瞑るのは変わりありません。
1年間にも渡る料理対決。その間もイヲリは目を瞑って行動する事もあり、怪我をしては座村がイノリに怒られるという描写も挿し込まれています。そして2人して病院への坂道を駆けて行く。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社2人の合作弁当
出来上がったのは2人で合作したお弁当。どちらかの勝ちではなく2人共が勝ちです。「うまい!!」「元気満タン」と言ってもらえて大喜びのイヲリがいました。かわいいですね!
母イノリの死
お弁当を届けたその日でしょうか。イヲリが寝ている間に「私もう… 長くないかも」と言うイノリ。座村も知っていたのかな、「よく… 頑張ったよ… 一年も」と。そして亡くなるワケですけど。
死因が語られないのはなぜだろう。
イノリもまた斉廷戦争に関わっていたんですかね。イノリの死因にも妖刀・真打の影響だとかがあったりするのかなぁ。考えすぎでしょうかね。
この1年で座村も変わった。それはイヲリとの日々があったから。今までの事を詫びる座村。そしてイノリの死後、未来に目を向け、彼女に代わってイヲリを見届ける事を決意。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
その手で初めてイヲリの肩を抱いてやる座村。
ここは泣けて来ますよね!
毘灼・幽の訪問
ここで前述したように6年程の歳月が流れます。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
毘灼の統領である幽が座村宅にやって来ます。
話をしに来ただけだと言う幽。その内容は「お前らが犯した‟罪”」と「数年後 罪によってこの国にもたらされる厄災について」との事です。問題は前者だと思われます。ここが全てのポイントっぽい。
「この国にもたらされる厄災」というのは、これから我ら毘灼が起こす事柄って事なんだと思うんですね。六平から奪った真打の封印を解いて、何かをしてやろうって事じゃないかな。それを話すつもりなのかも。
とにかく真打の契約書である剣聖が何かをしているんです。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社18年前 あの事件を隠した
剣聖が「事件」だとか‟罪”の元凶であり、座村達はそれを隠して蓋をしたにすぎない様子なんです。しかし座村はそれが許せないんですよね。自分自身を含めて。
ラストに描かれているのは、斉廷戦争における「東京」の様子っぽいんですよ。これは‟小国”の方ではなさそう。この国に剣聖と真打が何かしちゃってるみたいなんですけどね。
ここで明かされるのかなぁ。
まだ最も重要な部分は伏せるかもしれませんね。とりあえずは座村と毘灼の協定が結ばれてから、イヲリに封印を施す約1年の出来事がメインになりそうな。ここで座村による剣術指南が行われるのかどうか。
もう少し過去回想が続きそうですね!
まとめ
とにかくイヲリが可愛らしいですね。そして父と娘の物語はほろっと来ますよね。ここからどう話が進むのでしょう。まだ家の落書きが出てませんので、ここも次回になるかもです!
- イヲリが17歳と判明
- 座村とイヲリは9年前に再会し、それから暮らす様になる
- 目を瞑る事と包丁の逆手持ち
- 毘灼・幽の話とは
次回は重要な情報が提示される可能性があります!
今から楽しみです!!
ありがとうございました!!
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