この記事では、週刊少年ジャンプ2025年18号に掲載された「カグラバチ」の第73話「黎明」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
座村宅を訪れた毘灼の統領・幽の口から剣聖が犯した罪と、妖刀・真打による厄災が語られましたね。そして近い将来にもう一度、今度はこの日本で厄災が起こるという予言を残し去って行く。
斉廷戦争の真実を知る者の出現、そして予言の真偽に大きく動揺する座村。一方で娘のイヲリは剣術の稽古に邁進し、お父さんの事を守ってあげると言うのでした。
さぁまだ過去編は続きます。そして第66話でチラリと描かれた座村宅の壁の落書きについての経緯が判明する事になります。しかし… 重い!
本編の感想と考察に行く前に、今週はセンターカラーにて「モブ妖術師コンテスト」の発表がありました。選ばれた3名のモブがチヒロにカッコよく斬られてます!僕も絵の才能あったらな~(笑
毘灼・幽の策略
毘灼・幽が座村宅を訪れたのは8年前。座村の妻イノリのお通夜が終わったところという話でしたね。ちょうどイヲリが9歳の頃の出来事になります。この時すでに幽は策略を仕掛けていたのです。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
座村の暮らす小さな町に、「条約と剣聖の事件の一連を記した文書」と「条約の調印式の偽造写真」をばら撒いていたのです。これが発端となって座村宅にゴミが置かれたりといった陰湿な行為が始まるんですね。
それから半年が経った頃、ゴミを捨てて行った者からその話を聞かされた座村。情報を流したのは幽の仕業かと考えますが、その情報を裏付ける証拠は全て神奈備が削除しているから無いハズ。それなのにどうして信じられているのか。
まず真実を基にしているだけに説得力があった事。そして、そもそも英雄を中傷する輩(火種)が存在していた事ですね。ここに毘灼が撒いた‟疑念”が効き目を発揮する。じわじわと広がり、半年後には町全体が知る事となった。
毘灼が動き出したのは8年前から
毘灼については「4年ほど前から少しずつ動きを見せてる」という話でしたよね(第2話)。しかし、この8年前から実は動き出していたと考えた方が良さそうですよね。座村への接触が計画のスタートだったのかも。
幽が調査しての判断だったのか、神奈備の内通者の口添えがあったのか… 妖刀契約者の中でも特に罪の意識を強く持つ座村を狙い撃ちして仕掛けている節がありますよね。あとは娘の存在も大きいでしょうか。
どうやら毘灼は「剣聖が起こした事件について」の情報を日本全国にばら撒いていたワケではなさそうですよね。座村の暮らす「町」にだけばら撒いているっぽい。そして座村を追い詰め、約4年半後に六平国重を消して妖刀を奪い、
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
その直後に再び座村宅を訪れて協定を結ぶ。これが次回描かれるのかな。どうも今回の件が座村と毘灼が協定を結ぶ事につながって行くのだと思われるんですよね。最初から座村は標的にされてたっぽいんですよ。
まんまと乗せられているんですよね。
昼彦や松の妖術師は座村の事を信用していなかったのか、ああいった流れになったんだけど。そもそも座村は裏切って毘灼と協定を結んでいたのであって。どこで座村に飛宗を渡して‟切り札”として使用するかは、統領である幽の判断に委ねられていたって事かな?
イヲリの気持ち
最初は玄関の前にゴミが2つ置かれていた事から始まっていたみたいですね。座村に気づかれる前にイヲリが捨てていたんだけど、学校を早退して一緒に帰宅する事になってバレそうになる。白々しいながらも演技するイヲリが健気で… 泣けてきます。
もうこの頃には壁に落書きもされるようになっていて、汚れているから掃除すと言って消している姿も堪りませんね。学校での事も全てウソ。それらは全てお父さんが遠くに行ってしまわないように。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
髪が抜け落ちるほど悩んでも、私が強くなって耐え抜くんだと心に誓うイヲリ。この「大丈夫…!!」と自分に言い聞かせるシーンは涙を誘います。
一方の座村も、自分のせいで半年もの間イヲリに一人で戦わせてしまっていたと責任を痛感。イヲリの部屋に入ろうとするも、自分のせいでイヲリが首をくくってしまうというような未来を見てしまう。それでイヲリを元妻の妹に預ける決断をした様子。
ここはどうなんですかね。
座村の判断も分からないでもないんですが…
イヲリだって周囲から座村の罪については聞かされていたんだろうから、その罪も苦しみも共に背負って一緒に暮らしたかったというのが彼女の本音なんじゃないかなぁ。その為に半年間ずっと黙って強く耐えて来ていたんですからね。
これから座村を救えるとすればイヲリであって。イヲリはイヲリで記憶を取り戻した事で、お父さんと共に生きて行きたいという気持ちを取り戻すって展開になるんでしょうか。どうも座村が思っているよりもイヲリは強いんだぞってのが今回の話のポイントなんですよね。
イヲリに対して可哀想という気持ちよりも、強いなぁというのが勝つんですよね。全てはお父さんと離れたくないから。それに対する座村の決断は、気持ちは分からないではないが、イヲリの想いこそ汲んで欲しかったかなぁ…。
まぁでも続きが気になりますね!
記憶の封印はこれからなんです。毘灼との協定に前後する形で出て来ると思われます。そこに至るまでのイヲリというのも描かれるのかもしれません。座村の葛藤というのも描かれるのかな。
なぜ座村は罪の意識が強いのか
9年前からスタートし、今回のラストで第2話の六平国重の死まで来たんですけどね。どうして座村はそれほどまでに罪の意識が強いのか。あまりに1人で抱え込み過ぎてる。ここがよく分からないんですよ。
そこを毘灼・幽に付け込まれているんですからね。
何かまだ隠されている事実があったりするのかな。剣聖を除いた5人の妖刀契約者のうち、座村だけが特に斉廷戦争における罪を抱え込んでしまっている理由みたいなものです。
あるいは、そもそも目を閉じた理由についてまだ伏せられているものがあるのかな。目を閉じる事となるキッカケとなった事実みたいなものも描かれそうな気がするんですけどね。
まぁ何かあるとしても今回の過去回想で出て来る事はないでしょうね。ちゃんと座村が登場した上で語られるだろう事だと思います。
まとめ
もう少し過去編が続きそうな予感がしますが、イヲリの記憶というのをメインとするなら今回で終了とも言えますけどね。どうなるんでしょう。
- 8年前に毘灼が町に情報をばら撒いていた
- お父さんと離れたくないイヲリは耐え抜く決意をする
- 事実を知って責任を抱え込む座村
- 2人の生活は約1年半で終わりを告げる
次回も過去編になるなら、座村と毘灼の協定とイヲリの封印についてが描かれる事になりそうですよね!
楽しみです!
ありがとうございました!!
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