この記事では、週刊少年ジャンプ2025年19号に掲載された「カグラバチ」の第74話「夜明け」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
座村宅の前に捨てられるゴミや壁の落書きは毘灼・幽が町にばら撒いた事件の情報が原因だった。強くなって耐え抜こうと考えていたイヲリだったが、その責任に耐え切れず座村は別れて暮らす決断をする。
そして時は流れ、六平国重の死を知らされる座村─
ここからになります!
今週はコミックス7巻の発売日が5月2日(金)と発表されました。書影もまた楽しみですね!
座村と毘灼・幽の交渉
六平国重の死、そして妖刀が全て持ち出されたと座村に連絡が入る。その受話器を置いてすぐなんでしょうね。縁側に幽が立っていた。その足元には神奈備が寄越した護衛だろう者達が倒れている。
外にも3人いる事を座村は察知。この3人というのが、第2話でチヒロが見た毘灼の妖術師3人だと思われます。この時チヒロは見ていないが、実は幽もその場にいた可能性があります。隠れていたのかも。
この幽を含めた4人というのが六平宅襲撃の実行犯であり、その足で座村宅を訪問したと思われます。第59話の情報とも合致します。そして刳雲の契約者殺害は別の班に任せたのでしょう。
幽は自分達の組織の名を‟毘灼”と明かし、ここへは交渉に来たと言う。結果的に座村は応じる判断をし、毘灼との協定が結ばれる事になるんですよね。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
両者の思惑が一致しているのは「剣聖の処刑」という1点だけです。幽との交渉で座村が思い至ったのは、最初から剣聖を処刑すべきだったんだって事。そうすれば命滅契約により自分達も死ぬ。
あとは、それまでに毘灼メンバーと神奈備の内通者を斬ってしまえば妖刀を好きに使われる事はない。これで全ては清算されると座村は考えた。こういう事なんだろうと思われます。
しかし座村は最も大切な事がわかっていない!
イヲリが届けたい想い
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
イヲリという、座村が死んだら悲しむ者がいるって事がわかっていないのです。座村がそばにいてくれるだけでイヲリは幸せだったのです。ただ一緒にいて欲しかった。しかし、その想いは届いてくれず離れ離れになっていた。
イヲリが座村に届けたい想いがあるとすればコレなんですよね。これこそが封印が解けた事で始まった過去回想の中で最も重要な部分なんだと思うんです。座村がしようといている事の根幹を揺るがす部分になるだろうから。
イヲリは座村に死んで欲しくないと思っているんじゃないかな?
座村はどうせ生きていても幸せにできる人間なんていないと思うから、剣聖を処刑して自分も死ぬという未来に目を向けたのであって。それが毘灼との協定につながったんでしょうけどね。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
そもそも座村が目を向けた未来はコレだったんじゃないの?
イヲリが思い出した過去というのは、どれだけ足掻いても想いは伝わらず一緒に暮らしてくれなかったというもの。おそらく「一緒にいてくれるかな」というのが伝えたい想いだと予想します。
これからイヲリから届けられるだろうその想いを受けて、果たして座村はどういった決断を下すのか。さらに、どういった結末が用意されるのか。ここがこの章を考察する上でのポイントになって来そうですけどね。
少なくともイヲリには幸せになって欲しいんだけど…
漆羽の生死が状況を分けるのかなぁ。
もしも漆羽もチヒロみたいに一時的に死亡しただけで生きているというのなら座村は引き返せるんだろうけど。そうじゃなければもう座村は後戻りできないだろうし。
まだまだ読めませんね!
「淵天」と「酌揺」の同時抜刀により座村が「飛宗」を抜いて現れる
六平国重の訃報と共に妖刀契約者の家族であるイヲリは神奈備の管理下に置かれるんですね。それから半年後、巻墨によって‟座村清市の娘”である事を誰にも認識できなくなる妖術が施されます。その際に座村からのメモを読んだところで過去編は終了。
エレベーターホールにてチヒロが居合白禊流で昼彦を斬った第70話のシーンに戻ります。その時には昼彦の片腕が飛んでいるようにも見えましたが、これは折れた刀身でした。
即座に現れた斗斗さんによってその場を離れた昼彦。刀越しに斬られた傷は浅く済み、治療はいいから妖刀を出してくれと要求。
ここでチヒロが妖刀を抜くだろう事を昼彦が察知するのですが、先ほどの一撃でチヒロが剣術(居合白禊流)を極めた事を感じたからでしょうか。確かにチヒロは手ごたえを感じており、今ならばイヲリの想いを届けられると、座村を呼び出すため淵天に手をかける。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
チヒロは「淵天」を、それと同時に昼彦も「酌揺」を抜くんですね。ここがメチャクチャかっこ良いんです!……が、ここで終わりません!
それと同時に妖刀探知の為に張られていた「梟」が解除。真っ暗だった空が明るさを取り戻し、今回のサブタイトルである「夜明け」が到来します。その空はイヲリの心をも示しているでしょうか。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
そして座村もまた「飛宗」を抜き、大きな黒い翼を背に舞い降りて来ます!まさに降臨です!もう構図といい何から何までカッコ良いんだから!
今回3つの妖刀の名前がそれぞれ別の書体になっているんですよね。この演出は、例えば第8話の「刳雲」と「淵天」の時も違ってました。ただし毎回のように決まった演出ではなかったと思うんです。
ずっとこの演出で行って欲しいなぁ。
さぁ ここからどう展開するんでしょう。
3人が妖刀を抜いたワケですが、このホテルの屋上には久々李もいるんですね。妖刀は持っていますが使えません。ただし剣術の達人です。
そしてイヲリを見た座村がどういった反応を見せるのか。イヲリはその想いをすぐに届ける事ができるのか。そして井倉によって灯篭の鍵が届けられたのだが、イヲリへの妖術についてはどうなるのか。
色々と考えたくなる事がありますね!
まとめ
4話に渡って描かれた座村とイヲリの過去。斉廷戦争における剣聖の罪や妖刀・真打による厄災の情報も明かされましたしね。座村とイヲリのドラマも良かった。それぞれの性格がよくわかりました。
次週からはまた豊富なアクションシーンが見られるのでしょうか。これもまた「カグラバチ」の見どころの1つでありますから楽しみであります!
- 六平国重殺害直後に座村宅に現れた幽
- 座村と幽の思惑は「剣聖の処刑」で一致
- どうせ生きていてもそばにいる人間を幸せにできないと考える座村
- イヲリは座村と一緒にいたかった事を思い出す
- イヲリの想いは座村に届くのか
- 座村を呼ぶためにあえて淵天を抜くチヒロ
- 昼彦もまた酌揺を抜く
- 妖刀の抜刀を感知した座村も飛宗を抜いて降臨
続きが気になりますね!!
ありがとうございました!!
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