この記事では、週刊少年ジャンプ2025年21号に掲載された「カグラバチ」の第76話「宴」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
妖刀三つ巴の戦いが始まり、酌揺の「宴」と飛宗の「鴉」のそれぞれの能力について説明が入りました。チヒロと昼彦はホテルの中で戦闘開始、座村は屋上でイヲリを守る事に。その頃 東京では幽達が神奈備本部の真打を狙って…
この続きですね!
5月2日(金)に発売となる7巻の書影も公開されております!
これも楽しみですね!
酌揺の二つ目の能力「遊」
チヒロが錦を‟宴”の対策として三半規管の補強に回しているのを知り、本命は座村であって自分は舐められていると感じた昼彦。先に座村を始末すれば、チヒロも本気で向かって来るだろうと考えるんですね。
座村の対処について幽は「昼彦次第」と斗斗さんに伝えていた様子。昼彦にやれるんならな、って感じですね。あと飛宗だけは絶対に回収。これを聞いた昼彦は斗斗さんに隠れるように言い…
酌揺の二つ目の能力である‟遊”を発動!
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
酌揺の能力‟遊”は「周囲のモノを自在に操ることができる」というもの。これにより昼彦が操ったのが死んだチンピラ達でした。その効果は屋上にまで及び、座村の周りに倒れていた者達までも立ち上がります。
これは「死体をモノと割り切る昼彦なりの乾いた理念」だからこその使い方であり、先の契約者である漆羽は‟遊”をこのように使ったりはしていなかったものと思われます。
昼彦の「誠心誠意」
‟遊”で死人をゾンビのようにした昼彦は、立て続けに高出力の‟宴”を発動。それは錦で守っていてさえ平衡感覚を失わせるほどの強い幻覚作用をもたらします。これにはチヒロも驚いています。
これは昼彦にとっての「誠心誠意」であって、
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
これまで二度も負けている自分が、それでも本気を出せと相手(チヒロ)に言うのだったら、それだけの誠意を示さなくちゃならないという彼の想いなんですね。
出し惜しみせずに歯を食いしばって全力で座村を消しにかかりますからね、と。妖刀だってもうこれだけ使いこなせます。それをチヒロに示す事で、これまで二度負けてる俺だけどまた本気で斬り合ってくれよと伝えたい。
昼彦による酌揺の能力の効果はホテル全体に及んでおり、高出力の‟宴”に深く陥った者は防御すらままならない。この状況で‟遊”によるゾンビが襲い掛かって来る事になるのです。
座村の心は人一倍繊細
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
イヲリの存在を忘れていた座村を突き動かして来たのは、剣聖だけは許してはならないという使命感のみ。しかしイヲリの存在を思い出した事で、彼女の「未来のため」に再び‟蠱”を引き起こしてはならないという具体的な原動力が補完。
これが座村にとってはダメなんですよね!
自分のせいでという罪悪感から、座村はイヲリの未来に目を向ける事ができなくなっていたのです。ふすまの向こうで泣いているイヲリが… 首をくくっているんじゃないかという想像までしてしまっていた。
それが第73話で幽が町にばら撒いた剣聖が起こした事件についての情報であって、座村の心が人一倍繊細だと分かっていたからこそ精神を削り追い込んだ意味が今回出て来たって事なんですね。
この内面のモロさと酌揺の能力の相性は抜群であり、脳裏によみがえる光景が幻覚だと分かっていても座村に抗う術はなく、イヲリを守る形で無数のゾンビの刀を一身に受ける座村。
彼を幻覚から醒ましたのは致命傷による痛みという最悪の結末をもたらすんですね。ここはもう息が止まってしまいました。勝ち誇り「俺だけが自由だ!!」と笑う昼彦。
飛宗第三の能力で座村が開眼!?
座村を仕留めたと思っている昼彦。そんな彼に「なぜ そこまで あの剣豪を… 侮れる…!!」と言い放つチヒロ。客室の扉や廊下の向こう側から鴉の羽根をともなった黒い影が迫り来る!
屋上にはイヲリが一人立って涙を流していました。巻墨と井倉も呆然としています。柱の影に隠れる久々李も何が何やら分からないといった様子で、彼によると無数の刀を受けた座村が「雀(すざく)」と唱えると傷が燃えて治っていたようです。
これが飛宗の第三の能力「雀」!
「その‟火”は傷を種にして灯る」とあり、「雀」というのは「朱雀」であって、まるで ‟火の鳥(フェニックス・不死鳥)”のような能力を持っているのだと思われます。受けた傷を炎と共に治してしまうのでしょう。
どうやら、これがチヒロを斬って死亡させながらも生き返らせたカラクリだと考えられます。こうなると漆羽の生存も大いに期待できそうです。あの時も飛宗で漆羽に何かしていたような描写がありました。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
そしてチヒロと昼彦のいる場所に現れた座村。その両目の傷に‟火”が灯っており、微かに目が開いているように見えます。過去の傷さえも治してしまうというのでしょうか。そうだとすれば、目を閉じてから初めて自身に「雀」を使ったのでしょうね。
座村の言う「糞餓鬼」とは昼彦を指していると思われ、まず標的になるのは昼彦という事になるのでしょう。これはどうなるんだろう。まだもう1つ酌揺は能力を残しています。これが次回の鍵になるのかな?
もう毘灼側としては逃げの一手だと思うのですが、それをさせない実力が座村にはあるんですよね。即座に斬ってしまえます。どうしたって妖刀を持つ昼彦は戦わねばならず、もう斗斗さんの妖術で逃げる隙が作れるのかどうかの話になりそう。
斗斗さんと久々李も昼彦を捨てて逃げるとは思えないんだけど、最悪の場合3人とも斬られてしまう結果も考えられますしね。そうなると10人しか構成員がいない毘灼にとっては大打撃です。どういう判断をするのかにも注目したいですね!
真打を除く妖刀の基本能力は三つ
酌揺の能力の説明でサラッと出ているのですが、「真打を除く妖刀の基本能力は三つ」とあります。つまり真打だけは三つ以上の能力があるという事になります。ちなみに‟蠱”は剣聖が呼び起こした本領であり能力には含まれません。
- 蛛(クモ)
- 蜻(トンボ)
- 蜈(ムカデ)
まだこの他にも能力があるんですね。
それ以外の妖刀の能力についてもまとめておきます。
- 涅(くろ)
- 猩(あか)
- 錦(にしき)
チヒロによる本領が「涅・千(ちぎり)」ですね。
- 鳴(めい)
- 降(こう)
- 結(ゆい)
こちらもチヒロにより「鳴・千(ちぎり)」。双城も本領に達し、雷をまとう事による高速移動を可能にさせていましたが、その名称はつけられていません。
- 鴉(カラス)
- 梟(ふくろう)
- 雀(すざく)
- 宴(えん)
- 遊(ゆう)
- ???
まとめ
次号 カグラバチが巻頭カラーを飾ります!予告には「酌揺、淵天、飛宗。3振の妖刀が交わる時!?」とあります。どういう事になるんでしょうか???
- 酌揺の二つ目の能力‟遊”は、周囲のモノを自在に操ることができる
- 死体をモノと割り切る昼彦なりの乾いた理念
- 昼彦の誠心誠意がホテル全体を術に落とし込む
- 座村の心は人一倍繊細であり、意のままに操るために幽によって追い込まれた
- 飛宗の「雀」は‟火の鳥(フェニックス・不死鳥)”に近い能力
- 漆羽の生存に期待が高まる
- 座村開眼
- 真打だけは三つ以上の能力がある
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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