【カグラバチ 第83話の感想と考察】淵天が作られた経緯と目的が判明!淵天の本領とは…!?

カグラバチ 第83話 六平鍛刀場 カグラバチ

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年30号に掲載された「カグラバチ」の第83話「淵天」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

座村の目的は妖刀契約者を命滅契約から解放する事。しかし‟蠱”を止めるには座村の犠牲は免れない。それに気づいたチヒロは何とかして座村を止めたいと考える。果たして別の方法を示す事はできるのか!?

先週は作者急病による休載という事でとても心配しました。発表されていた通り今週からの再開で少し安心しましたけど。外薗先生の体調はやはり心配ですね!

アニメ化も控えていますしね。さらに多忙になって行くのが目に見えているだけに… くれぐれもご自愛いただきたいですよね。応援します!!

どうして七本目を

少し時間をさかのぼり、チヒロが柴さんから斉廷戦争で何があったのかを聞かされていたシーンから今週はスタート。第60話で「教えてください」「何があったのか」と聞いていましたよね。その続きになります。

真打の力 ‟蠱”により20万もの生命が奪われていた事実。

しかし妖刀がなければ逆に日本の国民が殺されていたかもしれない。そうだったとしても妖刀を作った事に対する後悔は六平を蝕んだと柴さんは言います。

その言葉にチヒロが疑問を持つんですね。

だったらどうして六平国重(父さん)は七本目の妖刀を作ったりしたのだろう。斉廷戦争で活躍した6本は封印しているんです。

このチヒロの疑問、七本目の妖刀・淵天の存在理由が話の軸となります!

チヒロが示したのは「真打の破壊」

場面は前回の続きに戻ります。淵天を持つチヒロを飛宗を持つ座村さんがドア越しに対峙。居合白禊流で激突したところからであります。

座村さんの剣の威力は凄まじく、受け流さずに踏ん張っていたら腕が吹き飛んでいただろうとチヒロは言います。剣術の差が如実に表れているシーンです。

少し離れた場所で再び対峙する2人。

座村さんは‟示す”とは言うが一体何を?と聞きます。

カグラバチ 第83話 チヒロ「真打を破壊する...!!」
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社

それは誰も犠牲にならずに ‟蠱”と止める方法であり、「真打を破壊する」と言うんですね。

命滅契約は真打を源に構成されていて、仮に真打を破壊できれば契約の効果はただ解消される。これならば誰も犠牲にならないハズだ。そうチヒロは説明します。

これは当然考えられた事です。

それなのになぜ座村さんは誰かが犠牲にならざるを得ない剣聖の処刑にこだわるのか。ちゃんとした理由があったのです。

戦後すぐに真打を破壊すべくあらゆる方法を試していたのです。とっくにやっていたのです。しかし真打はヒビ一つ入らなかったそうですね。

カグラバチ 第83話 ‟剣聖”と呼ばれた男が契約する六平国重の真打の破壊は不可能
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社

チヒロが刳雲を折ったのは話に聞いていた座村さん。しかしそれは刳雲を握っていたのが余程の子悪党だったからであって、技量のある者だったなら折れていなかっただろうと言います。

その座村さんの言葉にチヒロがムッとしています。

双城を子悪党と呼んだ事にムッとしている風にも取れますが、それ以上にチヒロの技量を過小評価する発言だからムッとしているとも取れます。「子悪党だったから折れたんだろうよ」ですね。

なぜなら柴さんも同じ事を話しているのですが、「敵の落ち度じゃない 紛れもなく君の功績や」とチヒロを認める発言をしているんですね。

刀(妖刀)というのは持ち主(契約者)の技量によって強度が変わる。‟剣聖”と呼ばれた男が契約する、六平国重の真打(最高傑作)を破壊するなど不可能!

こう座村さんは言い、俺だけが剣聖と共に死ぬというのが唯一で最良の方法なんだと説明するんですね。

淵天に何かを感じる座村

カグラバチ 第83話 剣術を習得した事により今までよりも深く刀が手に馴染む
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社

剣術(居合白禊流)を習得したからか、今までよりも深く刀(淵天)が手に馴染み、‟錦”がより軽く自然に廻る。そうチヒロが言います。

これこそが「剣術を極めることが妖刀使いとしても一段階上へ登るために必要」(第64話)というセリフを裏付けるものとなっています! 剣術を習得した事でチヒロは淵天の奥行きを引き出したんですね!

‟錦”で強化されたチヒロの目は、座村さんが‟鴉”の能力で自身と舞う羽根を入れ替える瞬間、その羽根の玄力が僅かに爆ぜるのを捉えます!どの羽根と入れ替わるのかを先読みするんですね!

しかし羽根と入れ替わったのは飛宗だけ!

チヒロに入れ替わりを読まれている事を座村さんは承知しており、逆にそれを囮に使って来るんですね。背後からチヒロを掴んだ座村さんは再び手の位置に飛宗を移動させて斬りかかる!

しかしチヒロもそれに対応します!!!

ここの攻防はホント手に汗握りますよ!

激しく妖刀を打ち合う両者!!

そこで座村さんの手がビリビリと痺れるんですね。

堪らずチヒロを蹴りつける。

カグラバチ 第83話 淵天に何かを感じる座村
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社

その場に突き立った淵天を見て、その手の痺れに関して「今のは…」と何かを感じている様子の座村さん。おそらく淵天に何かあるんです!

7本目の淵天だけは違う

カグラバチ 第83話 妖刀には「殺傷用」と「援護用」がある
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社

六平国重は妖刀を作る際に能力についての詳細な設計は行わず、‟殺傷用”‟援護用”かといった程度の狙いだけをつけていたそうです。斉廷戦争で活躍した6本は‟殺傷用”であり、敵を打ち負かす為の兵器として作られた。

7本目の淵天だけは違う!!

淵天は‟援護用”であって、「助け守る(=援護)」のを想定して作られた妖刀という事なんでしょうね。敵を打ち負かす為の兵器として作られた6本とは根本的な違いがある。

そして淵天は六平の刀匠人生における唯一の共同制作であって、チヒロと共に作られた妖刀である事。共同制作と言えば、座村さんとイヲリのお弁当が思い出されますよね!

座村さんがイヲリの未来を守りたいと‟蠱”と真打に苦悩した様に、六平国重もまたチヒロの未来を守りたいと‟蠱”と真打に苦悩した。その結果が淵天であって、六平が淵天に込めた狙いである!

こんな風にも捉えられると思うんですね!

そこで冒頭のチヒロの疑問です。

どうして六平は7本目の妖刀を作ったのか…

それは‟蠱”と真打による脅威から未来を守る為にこそだったんでしょうね。過去と向き合い未来に繋げる。ここに淵天の真価が秘められていそう!

淵天の本領

チヒロと柴さんは淵天の本領に思い当たります。

カグラバチ 第83話 チヒロ「この淵天を以って 俺が真打を折る」
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社

淵天には、あらゆる方法を試してもヒビ一つ入らなかった妖刀を折る力が秘められているのでしょう!

あとはチヒロの「真打を折る」という意志に淵天が応えるだけですよね。それはすでに引き出されつつあり、上記の座村さんの「今のは…」というのが関係しているんでしょうね。その手の痺れは確実に飛宗に伝わっている。

こうなるとチヒロが座村さんに示す方法は1つですよね!

まさか飛宗を折るとは思えませんので…

チヒロが淵天を以って、座村さんが手にする飛宗にヒビを入れるのではないかな。これにより‟剣聖”が契約する真打であっても必ずや折ってみせると示す事ができそうな。

まとめ

明かされた7本目の妖刀・淵天の宿命。これは上手いと思いました。しっかりと物語の方向性が示されたのです。とても分かりやすい形でね!

第83話の感想・考察まとめ
  • ‟蠱”と真打について話を聞き、その苦悩を知ったチヒロは父がどうして7本目の妖刀を作ったのか疑問を持つ
  • チヒロが誰も犠牲にならずに‟蠱”を止める方法として示したのは「真打を破壊する」というもの
  • あらゆる方法を試してヒビ一つ入らなかった真打を折るのは不可能
  • 剣術を習得したチヒロは「剣術を極めることが妖刀使いとしても一段階上へ登るために必要」である事を自ら証明した
  • 淵天に何かを感じた座村
  • 淵天は6本の妖刀とは違う
  • 淵天の本領は真打(妖刀)を折る力

このまま京都のチヒロvs座村で進むのかな。

東京の神奈備本部の方も気になりますが、まずは座村さんとの決着を片付けてからになるのかもしれません。その物語の構成にも注目ですね!

ありがとうございました!!

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