この記事では、週刊少年ジャンプ2025年36・37合併号に掲載された「カグラバチ」の第89話「乱戦」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
各上層部隊に対し毘灼を包囲するよう命令を下した亥猿。まず到着したのは白廻斬。彼女は「居合白禊流」の開祖である白廻逸夫の孫だった。漆羽洋児が妖術「紅演」を繰り出せば、毘灼も「魔咬」で応戦。
そんな中、白廻斬が背丈ほどもある長刀を構え──!!
今週は人気絶好調を受けてのセンターカラーです!
刀を構える漆羽さんと、威葬の構えのハクリの並びがとてもカッコいいですね。漆羽さんの刀が酌揺でないのは仕方ありませんが、彼が再び酌揺を手にする日は来るのでしょうか。
妖刀「刳雲」の旧契約者 巳坂伊武基
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
これまで「巳坂」とだけ明かされていた妖刀・刳雲の旧契約者の名前が判明。巳坂伊武基(みさか いぶき)。イブキという名前はいかにも刳雲の契約者っぽくて好きだな!
彼は気象に関する数々の伝承を残しており、刳雲の能力「降」「結」「鳴」を駆使しつつ大暴れした事が分かります。戦争当時に二十歳の彼は、座村さんに並ぶ20代の若き剣豪として名を轟かせていたそうです。
- 「降(こう)」は放水
- 「結(ゆい)」は氷結
- 「鳴(めい)」は放電
3年前に巳坂の自宅に現れた毘灼の刺客は1人。一騎討ちの末に巳坂は殺害されるのですが、それをしたのは同時刻に六平国重宅にも現れていたハズの… 鎧を着た者で!?
謎を呼ぶ導入部となっているのですが。
どうして隠すのでしょう。何か理由がありそうですよ?
鎧の刺客の本体は別でいる
まず最初に神奈備本部に侵入したのは3人。死柳兄弟と毘灼の1人といった構成でした。曲者処刑場で3人の相手をしたのが薊奏士郎。
死柳兄弟を簡単に血祭りにあげた薊さんでしたが、残る毘灼の構成員は六平国重襲撃の実行犯である事が分かっていたので警戒していたんですよね。精鋭中の精鋭であるハズだと。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
しかし全く手応えがなく、どこか気味の悪さを感じていました。
これは僕も驚きました。
薊さんが戦っていたのは妖術で操った‟モノ”であり、毘灼の構成員である「鎧の刺客」の‟本体”は別にいるという事が判明するんですね。
これが同時刻であるにもかかわらず六平宅と巳坂の自宅の両方に「鎧の刺客」が現れていたカラクリになるんですね。これこそが「鎧の刺客」が使う妖術になるんです!
鎧の刺客の名は「北兜」
「鎧の刺客」の本体はタバコ屋の店先にいました。「やっぱ強いな‟処刑人”」と言っており、妖術で操る‟人形”を通して知覚できているのが分かります。そして‟人形”といえど決して弱くはなかったのでしょう。薊さんが強すぎた。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
名前は北兜(ほくと)。
どれくらいの歳になるでしょうか。まだ若そうですが、ひげを蓄えていると若干老けて見えるんですよね。30歳を過ぎている風に見えますが、案外20代かもしれませんね。さすがに10代はないです(笑
刀を所持しており、目にも留まらぬ速度で抜刀してタバコに火をつけるという芸当をやってのけます。玄力の流れを上手く操れば、ただの摩擦も超高温にまで持っていけるそうです。
松のおじさんとの会話で、3年前に六平宅に現れたのは妖術で操る‟人形”であり、巳坂の自宅に現れた方こそが本体だった事が明かされます。
しかし、この会話の中で松のおじさんが地雷を踏みます。
剣の腕を褒められても、それが巳坂との事で言われると腹が立つ。あの時の巳坂は剣豪でも何でもなく、とっくに牙が抜け落ちていた。そんな巳坂を斬ったのを評価されたところでムカつくだけ。
あの日から北兜は剣豪に飢えていた──
そんな北兜の耳に、たった今入って来たと松のおじさんが伝えたのが「漆羽が生きている」という情報。この瞬間、北兜の時が止まります。本部内で幽達と対峙しているから急いだ方がいいぞと。
北兜の目は血走り、もう漆羽の事で頭がいっぱい。
北兜にとって「漆羽洋児」は願ってもない獲物ですよね。巳坂と同じ旧契約者であり、開祖・白廻逸夫を除いた2人しかいない「居合白禊流」の免許皆伝の1人です。待ち望んだ剣豪です!
巳坂奈ツ基
神奈備本部の第三層「訓練室」では、ある男がまるでバッティングセンターのピッチングマシンのような… ボールの代わりに丸太が飛び出して来る装置に囲まれて剣の訓練を行っていた。
赤多木ミツヒデの曲を聞きながら… (誰? 笑
左右から高速で迫る2本の丸太を同時に、しかも縦横に斬って四等分。もう薪割りですね。沢山の木片が1つの箇所に集まって転がっています。そこが男の立っていたところ。
訓練はパワーリスト装着の上で。
その男こそが妖刀・刳雲の契約者に選ばれていた巳坂伊武基の二つ下の弟。いつだって‟二人揃って最強”だったのだが、六平から妖刀の契約者に選ばれたのは兄の方だけ。悔しい想いをしていたのです。
最後の妖刀だった酌揺の契約者に選ばれたのは、その男の一つ下になる当時17歳の白禊流の新参・漆羽洋児だった。第47話の「漆羽 お前に相応しい」はこの時のシーンなんですね(笑
斉廷戦争後に戦う事をやめた兄とは違い、18年間1日も剣術から目を逸らさなかった弟。「今の俺は── (18年前の兄貴より強くなった)」と言いかけたんじゃないかな?
そんな彼に毘灼の侵入が知らされる。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
男の名は巳坂奈ツ基(みさか なつき)、十河隊の隊長です!
まだ十河という人物が上層部の誰なのかは不明です。
奈ツ基は兄が殺された3年前からこの時を待っていたのかも。仇を取るチャンスと思っていそう。しかも実行犯である北兜がやって来るんです。これは熱くなりますよね!!
ただし!北兜の狙いは漆羽さんです。
今からどうやって第五層まで北兜が侵入するのか分かりませんが、おそらく降りて来れるのでしょう。漆羽さんのいる場所にやって来る。一方で奈ツ基も毘灼を追って漆羽さんのいる場所に駆けつけるのだとして。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
奈ツ基の漆羽さんに対する感情はどうなんでしょう。
ここ、ちょっと複雑なものがあるのかな?
他にも白廻斬ちゃんもいますし、六平の息子チヒロ&座村さんも参戦予定なんですよね。また毘灼と通じているだろう上層部隊もやって来るという展開。
一筋縄ではいかないでしょうね!
まとめ
東京の神奈備本部の方もグイグイ面白くなってますね~!
そして松のおじさんに連絡しているのは誰なのか。侵入している毘灼の誰かかもしれないし、神奈備本部の職員… あるいは上層部の誰かかもしれないワケでしょ?
ヒリヒリしますね!
- 気象に関する数々の伝承を残した剣豪・巳坂伊武基
- 巳坂伊武基の顔を描かない理由
- 薊さんが倒した毘灼は妖術の人形だった
- 毘灼の1人「北兜」は神奈備本部にはいなかった
- 北兜の剣術
- 神奈備 十河隊 隊長 巳坂奈ツ基が登場
- 六平国重が酌揺の契約者に選んだのは巳坂奈ツ基ではなく漆羽洋児
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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