この記事では、週刊少年ジャンプに連載中の「カグラバチ」(著者:外薗 健)の最新刊7巻の情報まとめと考察ポイントを紹介したいと思います!その他にも連載→コミックスの変更点も取り上げますからね!
6巻については下の記事になります!
今回も発売記念PVが公開されていますよ!
キーワードは ‟全話、斬新”。
6巻収録分までとなる第1話~第56話までの各話の印象的なシーンをつなぎ合わせ、いかに斬新な絵とストーリーで展開されて来たかを表すものとなっています。必見ですよ!
そして巻頭カラーを飾ったWJ22・23合併号で発表された通り電子版を含む発行部数が累計220万を突破!約1年で185万部増(6.28倍)となっているそうですね。いやぁ まだまだ伸びそうですけどね!
目次
カグラバチ7巻の情報
- 2025年5月2日発売
- 572円(税込)
- 新書判/192ページ
7巻は週刊少年ジャンプ2024年50号の第57話から2025年9号の第65話までの9話が収録されています。
第57話 崩壊 |
第58話 再会 |
第59話 暗転 |
第60話 黄泉がえり |
第61話 夜戦 |
第62話 イヲリ |
第63話 車追跡(カーチェイス) |
第64話 ビカム侍 |
第65話 見真似 |
あらすじ
妖刀「飛宗」を座村の元へ転送した事で形勢は一気に逆転。襲撃者の撃退に成功する。積み上げられた屍を前に黒き剣士が選ぶのは──。一方、チヒロと激闘繰り広げる昼彦の前へ妖刀「酌揺」が運ばれる。血飛沫と絶望の中、各々が信念のため歩みを進める──。
誤字の修正と「全うかよ」について
7巻ではいくつか誤字の修正がなされています。
座村「一緒に切り抜けるぞ!!」→「全員で切り抜けるぞ!!」(第62話) |
斗斗「寸前まで言ってたじゃん」→「寸前までいってたじゃん」(第63話) |
郎「否応にも」→「否応なく」(第64話) |
斗斗「ぴったりと途絶えた」→「ぱったりと途絶えた」(第65話) |
戦国与次郎「もっての他」→「もっての外」(第65話) |
座村のセリフに関しては第56話で「全員で切り抜けるぞ!!」と言っていましたので、それに合わせています。第64話は強制的状況下なので「否応なく」が正しいでしょうか。第65話の斗斗さんのセリフはニュアンスとしては分からない事もなんですけどね…。
連載時に「追手(おって)」としていたのをコミックス収録で「追っ手」に変更している点はよく分からないです。何か意味があるんでしょうけどね。
そして「全うかよ」についてです。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
第62話「イヲリ」にて、厨二っぽい言動を繰り返す井倉が急に真面目な話をし出すシーン。同級生が「急に全うかよ」とツッコミを入れています。これは急に真面目になんのかよ、って意味。
ここは「全う」ではなく「真っ当」が正しいのではないか。「全う」とは「全うする(=やり遂げる)」のような使い方をする言葉ではないのか?と。
しかし「全う」でも‟まとも”だとか‟まじめ”という意味があるらしいのです。いや、そもそも「まっとう=全う」であって、「真っ当」というのはその当て字なんだそうですね。語源的には「全う」。よって、これは誤字には入らない。
連載→コミックスでの変更点
連載時とコミックスで変わっている箇所が大きく3つあります。
居合白禊流道場の名札(第55話)
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社連載版
コミックス版
6巻の第55話でも同様でしたが、居合白禊流道場の名札の枚数が減っているのと「白廻(逸夫)」の名前が分かるようになっている点が変更されています。
これは第65話の「剣客・白廻逸夫が考案して以降 その免許を得たのは座村清市と漆羽洋児の二名のみ」を受けての変更だと思われます。
- 第55話掲載(WJ2024年48号):2024年10月28日
- 第58話掲載(WJ2024年51号):2024年11月18日
- 第65話掲載(WJ2025年9号):2025年1月27日
- 6巻発売:2025年3月4日
鮮魚売場(第61話)
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社連載版
コミックス版
次のページで「鮮」と「場」が見えてはいたのですが(連載時)、久々李が魚の切り身を見ていた場所の上には「鮮魚売場」とあったのがコミックス版では確認できます。
これは連載時では切れていたのがコミックス版で入るパターン。
次はその逆になります。
ルシル人形(第62話)
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社連載版
コミックス版
連載版ではイヲリの部屋にルシルの人形があるのが確認できていましたが、コミックス版ではあえなく切れてしまっています。これは少し残念でしたね。
このルシルというのはWJ2022年36・37合併号に掲載された外薗先生の読切「ロクの冥約」に登場する‟地獄の案内人”。そのキャラの人形が置かれていたのです。
そして「ロクの冥約」には妖刀・飛宗を思わせるエフェクトが登場していまして。その作中キャラが座村の娘イヲリの部屋にあるというのはとても意味深いものだったんです。
番外編「双城厳一のお風呂探訪」は掲載されず
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
第58話と第59話の間にて番外編が掲載されていたんですね(WJ2024年52号)。これがどうなるのか気になっていたのですが、コミックスには収録されずです!
あらすじ
妖刀「刳雲」を受け取りに行くという仕事を前に、心と体をリラックスさせコンディションを整える重要な‟お湯活”に訪れた双城。しかし上手くいきません。
- サウナは調整中で使えない
- 10月なのにスースーする洗髪料
- 洗髪中に武器の返金を要求される
- フルーツ牛乳がない
それでも今日は六平国重の打った「刳雲」が手に入るという夢が叶う日だからと、双城は足取り軽く銭湯を出て行くのだった──。
この回で訪れたのは東京都草谷線来塩駅から徒歩5分にあるという「来塩湯(くるしおゆ)」です。第12話で訪れた「鵜飼湯」とは別なんですね。
ちなみに、この時のコマ外の編集者コメントが「霜降り明星とタランティーノ監督が大好きな外薗先生の作品が読めるのは週刊少年ジャンプだけ!!」というものだったんですよ。
7巻の考察ポイント
漆羽の生死
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
座村によって斬られたチヒロと漆羽が死亡。しかしチヒロは黄泉がえります。これについて柴さんが「座村の意図的な仕業」ではないかと推測し、「飛宗の応用か…」と話しています。
ここでは詳細は伏せますが、後に飛宗の能力が明かされる事になるんですね。それにより改めて漆羽の生存の可能性がクローズアップされる事になります。
果たして漆羽もチヒロのように黄泉がえっているのかどうか。
漆羽を斬ったのは飛宗ではなかったのですが、座村はわざわざ飛宗に持ち替えてトドメをさしているんですね。そして転送されて来たチヒロを続けて斬っております。どちらも飛宗で斬られて死亡している。
もしも座村が死亡させつつ黄泉がえらせているのなら、その理由は漆羽と酌揺の命滅契約を切りたかったのだと推測できます。それだけがしたかった。あとは毘灼に対するパフォーマンス。
ただしチヒロを黄泉がえらせたのは、彼が斉廷戦争の罪と無関係であり「君を殺す理由はない」という事情もあるんですね。ここがチヒロと漆羽の違いなんです。漆羽を死亡させる理由というのはあるんです。
それでも座村は漆羽を黄泉がえらせているっぽいですけどね。
神奈備の内通者
座村と毘灼は協定を結んでおり、その中に「六平の居所を漏らした神奈備の内通者の個人情報」を教えるというものがあります(第59話)。神奈備の内部には毘灼とつながる者がいるのです。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
それが上層部9人の中にいるのかどうかです。
神奈備の上層部でも、六平国重の居所を知っていたのは数名だけだったと思われます。それが六平国重の隠居を手引きしたという数名です(第46話)。六平擁護派が独自に匿っていたのです。
どうやら情報は六平国重の擁護派から漏れている。
第46話でチヒロを消そうとし、薊さんから妖刀を奪おうとしていたと言われていた… 最も怪しいと思われる者ほど内通者の可能性は低い。六平の居所を知ってなくちゃ漏らしようがないのです。
出典:カグラバチ|外薗 健|集英社
薊さんを含めた4名か、それにつながる人物が内通者である可能性が高いのです。薊さんも怪しいと言えるんです。第59話の幽のセリフからして柴さんはシロで間違いなさそうです。
これから妖刀契約者2名を隠した場所が漏れるとすれば、そこで再び内通者についての情報も出て来ると思われます。まぁでも内通者がハッキリするのは先の話になりそうですけどね。
カグラバチ第8巻の発売日
カグラバチの第8巻は2025年7月4日(金)に発売予定と発表されています!早くも2か月後の予定なんですよ。これは驚きました!
第8話のストーリーの軸となるのは3つ!
- 明かされる斉廷戦争の詳細
- 座村とイヲリの過去
- チヒロと昼彦の再戦
もしも9話収録なら第74話まで。10話収録なら第75話までになります。どちらのヒキも凄い事になっているとだけ言っておきます。
楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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