この記事では、週刊少年ジャンプ2025年26号に掲載された「魔男のイチ」の第35狩「贖罪」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
檻蜘蛛の魔法でゴクラクを拘束するのに成功したイチ。お前が俺を信じて託したように、俺もお前を信じて待つから勝てと熱い言葉を送ります!果たしてゴクラクの運命は…!?
ラストはゴクラクが姉リチアに花冠を頭にのせてもらうという微笑ましく美しいシーンでした。これがどうつながるのか。
まず冒頭でバクガミ国のマップと各キャラがどこでどうなっているのかを示す「ざっくり図解」が描かれました。これは本当にわかりやすい!「ここまでのあらすじ」もそうですが、こういうの親切ですよね!
街で暴れる指名手配犯
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
王宮にいるリチアが騒ぎを聞きつけて降りて来るシーンから。何事かと聞けば街の方で ‟指名手配犯”が暴れているらしいと。しかし王宮は安全ですからご安心ください。
これを聞いたリチアは街でゴクラク(=指名手配犯)が暴れていると思っている様子。ゴクラクの身を案じて駆け出すリチア。
しかし、この兵士の言う ‟指名手配犯”というのはゴクラクではなくてイチの方なんですよね。さらにイチというのも勘違いであって(笑
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
イチに扮して囮をしているクムギちゃんです。
その彼女はと言うと、乗っていた「氷鮫(ウルワシ)」が消えたらしく怯えて隠れていました。前回イチが「檻蜘蛛(アリアドネ)」を使った時か、第32狩の「雷狐(イナヅリ)」の時に消えたのかも。
もう限界だとデスカラスに助けを求めるクムギですが、もう少し囮をやって国民を王宮へと誘導してくれと頼まれます。一般人を安全な王宮へと移動させてくれって事。
これからクムギが大勢の国民を引き連れて王宮に向かう事になりそうです。「指名手配犯よ待てー」みたいな。そのクムギの前に、‟指名手配犯”を追って王宮から来たリチアが現れる。リチアの後ろには彼女を追いかける兵士も?
そしてクムギが捕まるなりして囮である事がバレるのでしょうが、どうやらリチアと国民(&兵士?)を一ヶ所に集める意図がありそうですね。王宮ではなく街中においてです。そこで皆が結末を見守るのかな?
最悪の場合、巨大なバク(バクガミ)の体中にある無数の目から「辛」が国民に向かって吹き出す寸法になっています。さぁ どうなるんだ?と。
バクガミを‟綱龍”で抑えるデスカラス
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
一方でデスカラスは「綱龍(ヤツカミ)」という魔法でバクガミを抑え込んでいました!「綱龍」というのは体が綱になっている龍です。神社でカランカランと鳴らす鈴縄に龍の頭がついてるといったフォルム。
デスカラスが優秀なのは、バクガミを抑えつつも国の周りと街への道に結界を展開済みである事。さらには魔女協会への増援も連絡済み。しかも試練に手が出せるならイチの加勢にも行けるって… どんだけよ! 笑
そして鏡を使ってイチの様子を見ており、もしもイチが死にそうになった場合は回収して撤退する考えでいます。師弟血判状によりイチが死ねばデスカラスも死にますからね。これは是が非でも避けたいところ。
ただし、ちゃんとゴクラクには「勝てよ」と言っていますからね。あくまでもデスカラスはあらゆる局面に対する最善の策を想定して構えているって事ですね。任せるしかないのだから。
ゴクラクを絶望の淵に落とす幻覚
前回のヒキの花畑のシーン。リチアの作る花冠の話から今は亡き母の話になり、頭上に現れた「辛」の塊から降り注ぐ悲しみを受けるリチア。出て来たのはゴクラクとリチアの母です。
これらは全てゴクラクが受け入れた「辛」が見せる幻覚であって。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
リチアが母から贖罪するように求められるストーリーになっています。これまで出て来た数々の伏線が意味を持って来るんですね。お墓へのお参りやお花を供える事などはゴクラクがリチアに求めたものであって。それを母が責めるのです。
そしてリチアが剣で喉を突くところを見せられるゴクラク。彼は沼にはまったように身動きが取れません。ただ見ている事しかできない!
怒りの次は絶望で攻め立てられるゴクラク。
ゴクラクにとっての絶望とは姉リチアの死。それを見せられたゴクラクはもう何もいらないと絶望します。そして、もう痛くて張り裂けそうだと胸を掴んだその手に…
ゴクラクに語りかける光
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
ゴクラクの手の中に光が灯り、彼に対して「家族ってどんなものだ?」と語りかける。
これはイチの声だと思われます。
おそらく実際にイチがゴクラクに「家族ってどんなものだ?」と聞いていた過去があり、その言葉を思い出す形で出て来ているのだと思うんです。その質問にゴクラクは答えている。その答えを思い出し、改めてゴクラクにとっての‟家族”とは何であるかを思い出す!
これが「辛」を乗り越える突破口になるのかな?
あくまでも試練をクリアするのはゴクラクであって。現実世界でイチが何かをしているのが光となっているんじゃないと思うんですけどね。どうなんでしょうか。
まとめ
次号は表紙&巻頭カラーです!
しかしカラーの頻度ヤバくないです? 巻頭カラーもセンターカラーもです。しかも掲載順位は安定して高いですからね。そして宇佐崎しろ先生のカラーは本当に綺麗ですから大好き!
この巻頭カラーに合わせて大きく動きそうですよね。いよいよ次回から大反撃が始まりそうな予感。もうヘイトは「幸辛の魔法」への溜まりまくってますから、後は弾けるだけっすからね!
- リチアは‟指名手配犯”をゴクラクと思っているが実はクムギ
- 王宮に国民を誘導するクムギの前にリチアが現れる?
- デスカラスが‟綱龍”でバクガミを抑える
- 母に責められ死を選ぶリチアの幻覚を見せられるゴクラク
- 絶望の淵で語りかける光の声はイチ
次回、どうなるのか本当に楽しみ!
クライマックス近し!!
ありがとうございました!!
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