【魔男のイチ 第36狩の感想と考察】肉体を改造してもゴクラクは人間らしい温かい心の持ち主!

魔男のイチ 第36狩 巻頭カラー 魔男のイチ

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年27号に掲載された「魔男のイチ」の第36狩「杭」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

母から贖罪を求められた姉リチアが自死を選ぶという幻覚を見せられたゴクラク。絶望に突き落とされるゴクラク。そこに「家族ってどんなものだ?」と語りかける光が浮かび上がり…!?

この続きからの今週ですね!

コミックス最新刊3巻の発売直前で表紙&巻頭カラーを飾った「魔男のイチ」!今回はデスカラス班の3名と可愛らしい魔法達が描かれる1枚です。いいですね!

対魔法用改造人間ゴクラク

魔男のイチ 第36狩 魔法の試練についてバクガミの説明を聞くイチ
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

ひと匙の「辛」でも見悶える苦しみだというのに、10年分を一気に流し込まれた常人が耐えられるワケがない。こう説明するバクガミ。なぜゴクラクは耐え続けられるのか。到底説明がつかない人間離れの所業。

その理由はゴクラクの体に秘密があった!

第32狩で「適合」は50%を超えるとヤバいと言っていましたよね。その前の回で「適合50%」の‟シンプルパンチ”をお見舞いしたゴクラクの両腕は血まみれになっていたのです。

それなのに今回ゴクラクは檻蜘蛛の魔法の糸を殴りつつ徐々に適合率を上げ、70%にまで至ったところで体が耐え切れなくなります。腹部が張り裂け、中から大量の部品が飛び出します。

最終的に80%まで上がります! 汗

第24狩で「対魔法用改造人間」と説明されてはいたものの、ここまでとは思っておりませんでした。背中の石の部分に何かをしている程度だと思っていたんですね。

ゴクラクは体のほとんどを改造したサイボーグだったのです。それに対してバクガミは言います。「人間の部分などほとんど残っていない」「ただの化け物だった」とね。

まず これが冒頭にあるんですね。

ゴクラクはほぼ人間じゃない。機械や魔法石を埋め込んだ改造人間。化け物だと。そんな彼に「家族」とは何なのか?という問いがなされる事になる。これが第36狩のポイントになっているんですよね。

ゴクラクにとっての家族とは

魔男のイチ 第36狩 「家族ってどんなものだ?」とゴクラクに問いかけるイチ
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

前回ラストで絶望の淵にいるゴクラクに語りかけた光の声はイチのものでした。それはかつてゴクラクがイチから問いかけられていた言葉だったんですね。ちょうど第28狩と第29狩の間にあたるのでしょう。

イチから「家族ってどんなものだ?」と問われ、自分にとってはずっと横にある「杭」みたいなものだと答えます。どんな時でも支えになってくれて、転んでも倒れても立ち上がらせてくれる存在。

だからゴクラクにとっての家族とは絶対に折っちゃいけないし抜いちゃいけない。絶対に手放しちゃいけない大事なものなのだと。

これを絶望の淵で思い出させてくれた。友として自分を信じて待つと言ってくれたイチの言葉からですね。こういう構成になっていたのだと僕は思いました。

ゴクラクは誰よりも家族想いで優しい男。それをイチはわかっている。だからこそゴクラクを侮辱するバクガミが許せなかった。改造して機械の体になっていようが誰よりも人間らしい温かい心の持ち主!

「幸辛の魔法」習得まであと一歩

まだ正気を失ったままの眼差しでイチに殴りかかるゴクラク。しかし、その拳は地面に叩きこまれます。続けてイチを抱えてバクガミの祭壇を蹴り飛ばす!そして祭壇をメチャクチャに破壊してしまいます。

魔男のイチ 第36狩 ゴクラク「その痛みを悲しみを誰にも渡さずに飲み込み続けてきた」
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

この10年、ゴクラクはどれだけ辛くてもそれを誰にも渡さずに飲み込み続けて来た。それを支えてくれたのが家族の存在であって。これが「幸辛の魔法」を習得する為の鍵となるんですね。

10年間ゴクラクは痛みや悲しみに耐えて来た。そして絶対に家族は奪わせない。これらが10年分の国民の悲しみを受け入れる原動力となる!受け入れてみせる!なぜなら俺はこの国の第一皇子なのだから!

背中の「辛」の玉も残り1個半といったところ。最初は5個ありましたからね。つまり10年分あったのが残り3年分になっています。「幸辛の魔法」の習得まであと一歩です!

カガミ国第一皇子 ゴクラク・カガミ

魔男のイチ 第36狩 俺の名はカガミ国第一皇子!ゴクラク・カガミ
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

殴りかかって来るゴクラクに対し、腕を組んで微動だにしないイチというのも名シーンですけどね。この第36狩ラストのゴクラクの名乗りはバクガミ編を通して屈指の名シーンと言えそうです!

皇子としてこの国を背負い、国民の悲しみを全て受け入れてやる!そして奪った心を返してもらうぞ!と。シビれますよね。これは本当にカッコいい!!

バクガミ国ではなく「カガミ国」です。それがバクガミがやって来る以前の国名ですからね。「幸辛の魔法」を習得すれば国名は元に戻されるのでしょう。

ゴクラクはイチの仲間になるんでしょうから、リチアが女王として国を治めるのかな。そして観光に代わる国の産業は、ゴクラクによる魔道具の研究の成果が活かされるのかもね!

まとめ

このバクガミ編は心情面について丁寧に丁寧に描いていますよね。戦闘シーンよりも重要視しているのは明らかです。ゴクラクを通してそれを描く事で、イチの成長に繋げるのかもしれませんね。

第36狩の感想・考察まとめ
  • ゴクラクはほぼサイボーグの体
  • 適合率80%まで達する
  • ゴクラクにとって家族とは「杭」のようなもの
  • ゴクラクに殴りかかられても腕を組んで微動だにしないイチ
  • バクガミの祭壇を破壊したゴクラク
  • ゴクラクは10年間痛みや悲しみを誰にも渡さず飲み込み続けてきた
  • ゴクラクの名乗りは屈指の名シーン
  • 10年分あった「辛」も残り3年分

決着近し!

ありがとうございました!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました