この記事では、週刊少年ジャンプ2025年29号に掲載された「魔男のイチ」の第38狩「わたしを抱き締めて」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
ゴクラクに背負わせた「辛」も少なくなり焦るバクガミ。国民から悲しみを奪って延命しようと画策するも、デスカラスの機転で阻止されてしまう。いよいよ絶体絶命となったその時、バクガミの前にリチアが現れる…。
私を抱き締めて
リチアが街に出て来たのはゴクラクを王宮に避難させるため。うずくまって助けを呼ぶバクガミを見たリチアは、逃げ遅れた国民だと思って駆け寄ります。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
すぐさまリチアに掴みかかるバクガミ。その声で自らがバクガミである事を信用させ、リチアの信仰心に訴えかけるのです。暴走した我が半身を救い、この国を救うには悲しみを寄越しなさいと。
そこにゴクラクも現れるのですが…
その腹部は裂け、機械の体をさらけ出してしまっているんですね。驚愕するリチアに対し「痛そうだろう かわいそうだろう」と囁き、私を抱き締めれば楽になれるよ… と唆そうとするのです!
この期に及んでまだ読者のヘイトを溜めに来るバクガミ!
ここは流石としか言えず、
第36狩でゴクラクの腹から機械が飛び出していたのをこういう形で使うのか… と。丁寧に描かれて来た1つ1つに意味があるんですね。リチアの深い信仰心もそうです。布石を打っておくとはこの事かと。
バクガミの巧妙な罠に騙されてしまうのかと固唾をのんで見守るしかなくなるのです!
バクガミを拒絶したリチアの想い
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
しかし、リチアはバクガミを拒絶し押し返します!
彼女は感情の欠落を漠然とですが感じていた様子。それが胸に穴が空いたような心地であり、それと同時にゴクラクの様子に変化が表れていた事にも気づいていた。しかし、それが何であるかは分からない。
ゴクラクに対する心配、助けてあげたいが方法が分からないという悲しみ。これをバクガミに吸ってもらわずに抱え続ける事が、ゴクラクとの繋がりだと彼女は考えていた。
これが答えだったのです!
見事ですね! うん!
だから、たとえバクガミ様であってもゴクラクを心配する気持ちだけは渡す事はできませんと。なぜなら私は「あの子のお姉ちゃんなんだもの!!」と。やはりテーマは「家族」なんですね!それは信仰心を超える存在である。
ゴクラクの適性100%の拳
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
リチアに拒絶されたバクガミはその本性をさらけ出し、「私は貴様らの神だぞ!!」と言いますが、まるで神とは程遠いものであります。まさに悪魔です!
その計画も全て告白してくれましたし、リチアもバクガミの正体を理解したでしょう。全てが終わった後で国王(父)や国民への説明はリチアがしてくれるんでしょうね。
もうあとはバクガミを習得するだけ!
残りの「辛」を受け取って、それを怒りに変え…
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
マックスの適合100%の拳に乗せてバクガミを殴りつける!
ここからラストに至るまでの見開きは圧巻で、これまで読者全員が待ち望んだ画と言えるでしょう。バクガミに向けられた全てのヘイトが解消され、それと同時にゴクラクが全ての「辛」を受け入れ解消する。
流石に適合100%となるとバクガミの体も無事では済みそうにありませんが、デスカラスの魔法で何とかしてくれるのかな?ここは少し心配ではあります。それでもラストに100%パンチは外せませんよね!
バクガミが「神」を語っている点から、「ONE PIECE」のシャボンディ諸島編でルフィが天竜人をブン殴ったシーンを思い浮かべた方もいらっしゃるかも。あれもスッキリしましたよね。ゴクラクもやってくれました!
まとめ
これでゴクラクが全ての「辛」を受け取れたのなら習得条件はクリアです。習得するのはイチというのが事前に提示されたルールでしたね。イチが「幸辛の魔法」の魔法石をゲットするのでしょう!
- リチアの信仰心を利用して騙そうとするバクガミ
- バクガミを拒絶するリチア
- 心配する気持ちこそがゴクラクとの繋がりであり、それをリチアは手放さなかった
- 神とは程遠い本性をさらけ出すバクガミ
- ゴクラクの適合100%の拳がバクガミにヒット
いよいよ次回で習得となり、改めて「カガミ国」として生まれ変わる道筋が示されるのでしょう。国の産業についても、ゴクラクの魔道具の研究が活かされる事になるのかな。それを置き土産にゴクラクはイチ達と旅に出ると。
どうなるのでしょうか!
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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