この記事では、週刊少年ジャンプ2025年30号に掲載された「魔男のイチ」の第39狩「取り戻した感情」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
バクガミが弟ゴクラクに対する悲しみを寄越せとリチアに迫る。しかし彼女はゴクラクを心配する気持ちだけはあげられないと拒否。ゴクラクの適合100%の拳がバクガミにヒットします!
「幸辛の魔法」の魔法石をゲット
適合(シンクロ)100%でパンチを放ったゴクラクへの代償は、その右腕を完全に破壊してしまうというもの。一方で殴られた方のバクガミは顔の原形をとどめておりません!
力尽きて倒れ込もうとするゴクラクをイチとリチアが支えます。リチアはゴクラクにとって「杭」(=家族)であり、イチもまた1人じゃないと教えてくれた大切な人。いつでも支えてくれる2人。
ゴクラクが背負わされていた「辛」を乗せていた羽衣は砕け、2人を縛り付けていた鎖も砕けます。それはバクガミの力が失われた事を意味し、習得が近い事を示します!
崩れたままの顔で、習得などされたくないと無様な姿をさらすバクガミ。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
そんなバクガミに「もう誰もお前を抱き締めない」と告げるイチ。その胸から出現した魔法石を掴み、「この狩りはゴクラクの勝ちだ」と通告。断末魔の叫びを残してバクガミは消える!
これにて「幸辛の魔法」を見事に習得しました!!
取り戻した感情
バクガミが習得された事で、デスカラスが足止めしていた巨大なバクも崩れていきます。それは「辛(悲しみ)」ではなく、奪い取っていた「感情」として国民1人1人へと返っていくんですね。
その1つが、いつもバクガミのそばにいた人物にも返されます。その彼が見たものは、第30狩で「辛」を返された時とは正反対の夢でした。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社第30狩で「辛」を返された時
第39話で取り戻した感情
どちらを見た後でも彼は涙を流しているのですが、その涙は全く別物であると思われます。それは他の国民も同じであって。第39話で国民が流す涙というのは「悲しい」というだけの感情が流させる涙とは思えないんです。
つまり戻って来たのは「悲しみ」だけじゃなくて、
吸い取ってもらっていた「悲しみ」の裏にある、
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
その人に対する‟愛情”を奪われていたって事かもしれません。
‟愛情”が深ければ深いほど、失った時に感じる‟悲しみ”は深いのであって。バクガミは‟悲しみ”と共に‟愛情”を奪い取っていた。そして「辛」はゴクラクが受け取り、国民が取り戻したのは‟愛情”である。
誰か(ペットも含む)に対する愛ですね。
その愛する気持ちというのが涙を流させている。
こういう事っぽいんですよね。
「ずっとずっと大好きよ あなた」と言われて、その彼は「私もだよ」という感情を持てる様になった。それが「取り戻した感情」によるものであって。その愛を忘れていた事を悔やむ。リチアの母が「いつまでも愛しているわ」と言っているのも同様じゃないかな?
人を愛する気持ちを、その人を悲しむ気持ちは背中合わせ。
イチの目に光る涙の理由
リチアが感情を取り戻し、母の為に泣いているのを見たゴクラクの頬にも涙が伝います。そして2人は抱き合うのですが。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
その光景を見るイチの目にも涙が光ります。
これってイチも感情を取り戻していると考えられますよね!
芽生えた、というのは間違いかも。
6歳の時にドルイド山に捨てられた時に失っていた感情を、ゴクラクとリチアの光景を見て取り戻しているんじゃないかな。つまり「取り戻した感情」というサブタイトルはイチにも乗っかっているのかもしれません。
そんなイチを、新しく家族となったデスカラスが肩に手を置いて優しく慰めている。私がいるよ、とね。こういう見方もできそうな気がします。
間違いないのはイチが‟家族”というものを知るというのが軸であり、心の成長を描くものなのでしょうけどね。読めば読むほど色々と僕の心にも浮かぶものが出てくるんですよね!
ここは様々な解釈ができそうで深いんですよね~!
まとめ
次回 バクガミ編のエピローグが描かれる事になりそう。ゴクラクは予言通りにイチ達の仲間になると思われますが、体を修復する必要がありそうです。少し滞在する事になるんでしょうか?
すぐにチャチャッと直すのかも? 笑
- 適合100%のパンチを放ったゴクラクの右腕が砕ける
- 顔の原形をとどめないバクガミ
- イチが魔法石を掴んで「幸辛の魔法」を習得
- 国民が取り戻した感情とは悲しみの裏にある愛情
- ゴクラクとリチアを見るイチの目にも涙
- イチもまた感情を取り戻している
- イチの肩に優しく手を置くデスカラスの感情とは
本当に良い物語を読ませてもらっています!
ありがとうございました!!
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