この記事では、週刊少年ジャンプ2025年31号に掲載された「魔男のイチ」の第40狩「継承」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
イチが「幸辛の魔法」の魔法石を回収して無事に習得。悲しむ心を取り戻した国民は故人を思い出し大声をあげて泣く。リチアとゴクラクもまた抱き合って喜ぶのだった。その光景を見るイチの目には涙が光り、デスカラスがそっと肩を抱く。
今週は「祝バクガミ討討伐!」という事でセンターカラーです! 今週は少し掲載順が下がりましたが、相変わらず圧倒的人気を誇っております。2人の笑顔が最高すぎるぜ、全く!
王位はリチア・カガミが継承
バクガミ(幸辛の魔法)が習得されて「悲しみ」が戻された事で情緒不安定になる者や放心状態におちいる者もいたそうで、ここはマンチネル魔女協会がフォローしてくれたみたい。
ただし、そういった国民は少数で、多くは切なく寂しくも皆んなどこか安堵した表情をみせているそうですね。ある者は故人の思い出が戻った事を喜び、生きる活力を取り戻す者も描かれています。
そして2日後──
10年遅れで王妃の国葬が執り行われる事になりました。これは開催予定だったバクガミに対する祈りの式典に代わるものなんでしょうね。バクガミに捧げるハズだった祈りは国母へ捧げられる事になった。
おそらく多くの国民が10年前当時、亡くなった王妃に対する悲しみを吸ってもらっていたのでしょう。その悲しみを取り戻したからこそ多くの国民が心労のある中でも祈りを捧げる為に集まったって感じかな。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
その席で国王は国の名を「カガミ国」に戻す事を宣言し、王位をリチア・カガミに継承すると発表します。これなら‟国が生まれ変わる”という事を国民に強く印象付けられますからね。良いと思いますね!
リチア女王はこれまでを振り返り、この国が魔法という生き物に対抗する術を持たなかった事を反省点に据えます。しかし先人達が築き上げた知識と技術があると説くんですね。
つまり再び「魔法具産業」を立て直して国防の柱とし、またそれを国を支える産業に据えて立国させようと言っているんでしょうね。バクガミに頼った観光大国からの転換。
そのリチアの言葉に国民は沸き上がります!
イチからの誘いとゴクラクの返答
王妃の国葬、そして新女王リチアの演説をゴクラクは離れた場所で1人見守っていました。そこにイチが現れます。どうやら2人はバクガミ習得から2日ぶりの再会になった様子です。別々で治療を受けていたのでしょう。
話を聞いているとゴクラクの国外追放は解けていないみたい。
それでもゴクラクは王族としてイチに感謝を述べさせて欲しいと頭を下げるんですね。この国を救ってくれてありがとう、と。ここではイッちゃんではなく、ちゃんとイチと呼んでいますね。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
そこでイチは「だったら(追放されてるなら)一緒に来てくれ」とゴクラクを仲間に誘います。ここにゴクラクがまだ追放されている事に意味を持たせているんですね。
今回の狩りでゴクラクの存在はイチにとって凄く心強いものであり、あそこまで命を預ける事ができるなんて初めてだったと。デスカラスとはまた違ったものをゴクラクは持っているんですね。
イチにとってゴクラクは初めてできた「信頼できる友達」という事なんだと思うんです。まだイチは「友達」が何であるか分かっていないから、それを言語化できていないんだろうなぁと。
それが「友達」ってヤツなんだよ、イチ。
それを聞かされたゴクラクはイチに向けていた目をそっと下げます。姉上とこの国を置いては行けないよと。誘いは嬉しいし、呼ばれれば駆けつけるが国を離れる事はできないと謝るんですね。
イチも無理強いはしません。
一切ゴネる事なくゴクラクの気持ちを尊重してその場を去ります。イチはゴクラクにとって何が一番大事であるかを理解しており、その思いを俺は曲げちゃいけないものだとデスカラスに言うんです。
そんなイチを、デスカラスは「家族」としてそれを聞き、また見ているって感じでしょうか。
- イチ → ゴクラク(友達)
- デスカラス → イチ(家族)
この構成なんだと思うんですよね。
ひとまずココでは班のトップとして任務完了に対する労いの言葉をかけています。
ゴクラクの葛藤
ベッドに横になるゴクラクは失った腕をどうするか思案していました。一から作り直すとすると何か月掛かる事やら…。魔女協会には魔法具の専門部署があるという話だが、イチに国に残ると言った手前その選択はできない。
そんな事を考えていると、誘いを断られた際のイチの事が心に浮かぶんですね。その時イチはゴクラクから目をそらしていたんです。目が合わなかったのは初めてだと言います。本気で残念がってくれてたんだろうなぁと。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
しかし自分では意識していないんでしょうが、ゴクラクの方もまた誘いを断る言葉を述べる時に目を合わせていないんですよね。うつむき加減で答えているんです。
どちらも言葉とは裏腹の気持ちを持っていた。
本当なら一緒に行きたいとゴクラクは言いたかった。
それでもやっぱり一緒に行こうとイチは言いたかった。
ここの心の機微と言いましょうか… その表現は抜群ですね!
ゴクラクの前に現れたリチア
そんな事を考えていると、窓をコンコンと叩く音がします。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
窓から入って来たのはリチアでした!
これは第27狩の意趣返しですよね!
このリチアの来訪の後ろにいるのはデスカラスだと思われます。デスカラスが動いてくれたんだと思うんです。リチアに事の経緯、そしてイチの本心を話したのでしょう。
それを聞いたリチアはリチアでゴクラクの本心を見抜いてる。そしてゴクラクのいる部屋に行かせて欲しいと言ったんじゃないかな。ゴクラクの部屋が何階なのか分かりませんけどね。デスカラスの魔法で飛んだんじゃないかなぁ。
リチアがゴクラクの背中を押してくれるんでしょう!
あとはどういう風に行かせるかですね!
姉として、そしてカガミ国の王としての言葉を掛けるんだと思うんですけどね。
あのリチアの悪戯な笑みが気になりますよね!
どんな言葉を投げかけるんでしょう。
まとめ
さぁ いよいよ次回でクライマックスですね!
大団円が待っている事でしょう!
無事にゴクラクはイチの誘いに乗って旅に出るものと思われます。腕は魔女協会に行って直す事になるんでしょう。トンデモナイ腕をつけられちゃったりして(笑
- バクガミへの祈りの式典に代わって執り行われた王妃の国葬
- 国名を「カガミ国」とし、リチア・カガミが王位を継承
- イチがゴクラクを誘うも断られる
- イチはゴクラクの想いを尊重
- イチもゴクラクも目を合わせずに返事をしている
- 葛藤するゴクラクの前に現れたのはリチア
- 第27狩の意趣返し
- リチアの行動の裏にはデスカラスがいる
- リチアはゴクラクに何と言葉を掛けるのか
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
コメント