【魔男のイチ 第41狩の感想と考察】予言は現実に!ゴクラクはイチと共に反世界と戦う冒険へ!

魔男のイチ 第41狩 屋根の上を行くゴクラクとリチア 魔男のイチ

この記事では、週刊少年ジャンプ2025年32号に掲載された「魔男のイチ」の第41狩「キミのために」の感想と考察を書いて行こうと思います!

前回の振り返りは下の記事になります!

騒動より2日後、王妃の国葬にてリチアへの王位継承が発表される。それを遠くから眺めていたゴクラクは、イチから仲間に誘われるが断ってしまう。葛藤するゴクラクの部屋にリチアがやって来て…!?

国を救った英雄

前回 リチアの訪問の裏にはデスカラスがいると考えていました。そうではなく、リチアは屋根を登って窓から侵入したと言います。お転婆ですね! 笑 リチアは2人きりで話したかったのでしょう。

王位を継承したリチアでしたが、本来なら弟のゴクラクこそが受け継ぐかもしれなかったものと言います。ゴクラクは第一皇子であり資格は有していますからね。国を救った張本人でもある。

しかしバクガミを倒して国民に悲しみを戻した張本人でもある。怖がられて嫌われているだろうから王になるのは自分ではなく姉上であるべきだと返します。リチアこそ適任であると。

そんなゴクラクに見せたいものがあると手を引くリチア。

王宮には沢山の国民が詰めかけており、ゴクラクに対して謝罪がしたい感謝を伝えたいと訴えていました。その中にはゴクラクの事を大罪人と罵っていた人の姿も。

魔男のイチ 第41狩 ゴクラクを国を救った英雄だと讃える国民
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

皆は、ゴクラクこそがこの国を一番に愛してくださった我々の王子であり、国を救った英雄なんだと讃えます。

ちゃんとわかっているんですね。バクガミによる平和や幸せは偽りのものだった。真にこの国の事を考えてくれていたのはゴクラク様だったんだと言う。まさに夢が覚めたといったところ。

国民は自らの過ち、愚かさを知りゴクラクを讃える。

このシーンは大切ですよね!

だから私は王になった

改めてリチアはゴクラクに対し感謝の気持ちを伝え、この国の誇りであると言います。照れくさそうに「うん」と答えるゴクラクもカワイイです(笑

そしてリチアは責められるべきは貴方ではなく私であると言う。それはバクガミを連れて来たのは私であり、この国を壊した責任は私にあるからだとするんですね。

魔男のイチ 第41狩 リチア「だから私はおうになった」
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

だからこそ私は王になったんだ!と。

ここも上手いですよねぇ!!

悲劇の始まりはリチアが王妃(母)の死を悲しんでいるところにバクガミが現れたところからだったのです。その悲しみを吸ってもらう。そしてリチアが悲しんでいる人々にバクガミを勧める事で拡大するんでしたね。

この責任があるからこそ、リチアは王となって国を背負い立て直す責務があると考えた。その責務をこれ以上ゴクラクに背負わせるワケにはいかない。私だけでやり遂げねばならないんだ。

この論理なんでしょうね。

だからこそゴクラクの「これまでみたいに裏方として姉上の力に…」との申し出を断るのであって。国の事は私達に任せて、貴方は自由であり、貴方は貴方の為に生きなさい… と背中を押すんですね。

本当に物語の構成が上手いんですよ。

10年前のリチアから悲劇が始まったからこそ彼女が王として国を背負うんであって。これまで1人で国の為に戦っていたゴクラクの力を借りるべきではない。だから行きなさい、とね。

家族も国民もゴクラクの幸せを願っているんだよと。

イッちゃんの力になりたい

リチアに背中を押され、国民の声にも押され感情のおもむくままにゴクラクが走った場所はイチの下でした。それは自分はこうするべきだと知らず知らずのうちに抑え付けていた感情でした。

イチと対峙したゴクラクはその感情を吐き出します!

魔男のイチ 第41狩 ゴクラク「イッちゃんの力になりたい!」

第41狩

魔男のイチ 第28狩 イチ「俺は今 おまえのために何かしたい!」

第28狩

出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

それは第28狩でイチがゴクラクにかけた言葉と同じものであって。今度はゴクラクが「お前のために何かしたい!」「イッちゃんの力になりたい!」と言葉をかけるんですね。

これは本当に素晴らしい!!

イチからゴクラクにそれを言った時も、まずリチアの部屋にゴクラクが忍び込んで「不用心だねぇー 窓はちゃんと締めとかなきゃ」と言ってるんですよ。そして今度はリチアがゴクラクの部屋に忍び込んで同じ事を言ってた。

もうココからセットなんですね!

これは予想できなかったなぁ。

前回 リチアが忍び込むシーンが出た時から、ゴクラクがあの時のイチの言葉を返すんだと予想できたんですね。いやー、ホント このシーンはゾクッとしましたね!

ジキシローネの予言は現実に

ゴクラクの言葉を受けてイチはその拳を前に突き出します。それにゴクラクが拳を合わせ、友と冒険の旅に出る事となりました!

魔男のイチ 第22狩 ジキシローネの予言
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社

これによりジキシローネの予言は現実のものとなりました!

どんな予言もドンピシャ大当たりって事でしたけどね。

バクガミ(幸辛の魔法)の習得が主題ではなく、ゴクラクという仲間を得るのが主題であって。その為に「幸辛の魔法」の習得が必要だった。こういう事なんでしょうね!

そうは言っても「幸辛の魔法」の習得は、次の反人類魔法との戦いで意味を持つ可能性がありそうです。次に現れる魔法の感情(悲しみ)を吸い取る事が1つのポイントになるのかもね?

さて、まずはゴクラクの腕を治す為にマンチネル魔女協会に戻る事になりそう。工具部ってのが大張り切りで、右腕がサイコガンみたいになったりしないかな? いや、ないか(笑

ゴクラクは「魔女協会指定危険人物」という話でしたからね(第23狩)。これの誤解を解く必要もあるのかな。魔女会議にかけられたりするんでしょうか。

楽しみですね!

まとめ

これにてバクガミ編も終幕ですね!

改めて読み返してみましたが、かなり読み応えのある長編となっております。無駄な描写は1つもない。丁寧に丁寧に描かれています。イチにとっても必要な冒険となりましたね!

第41狩の感想・考察まとめ
  • 王宮に詰めかける国民は自らの過ちを謝罪し、ゴクラクを英雄と讃える
  • リチアが王になったのはバクガミを国にもたらせた責任を感じるから
  • あなたはもう自由だとゴクラクの背中を押すリチア
  • ゴクラクに湧きあがった感情はイチの為に何かをしたいというもの
  • 第28狩のイチのセリフを返したゴクラク
  • ジキシローネの予言は現実となる

次回から新章開幕ですね!

ありがとうございました!!

魔男のイチが1位になりそうなんだよなぁ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました