この記事では、週刊少年ジャンプ2025年34号に掲載された「魔男のイチ」の第43狩「豊作」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
イチに習得されたバクガミ(幸辛の魔法)だったが、「魔法心円」の中で喚き散らしていた。しかし‟主人としての自覚(マスターシップ)”を身につけたイチは見事にバクガミを従わせるのに成功。一方のゴクラクは魔女協会行きに気を重くしていた──。
制御はクムギがする
マンチネル魔女協会にやって来たゴクラク。協会会長のマネーゴールドが訊きたい事は1つで、それは「ここへ何をしに来たのですか?」というものでした。すごくイジワルな感じなんですよ(汗
するとゴクラクは「謝罪と宣言」をしに来たと答えます。
「謝罪」というのは、これまでマンチネル魔女協会の活動を幾度にも渡って邪魔してしまった事について。理由はどうあれ許されるものではなく、どんな罰を受ける覚悟ができていますと。
「宣言」については、罪を償ったならイチの魔法狩りに同行しますって事ですね。何ら隠す事なく正直な気持ちを吐露するゴクラク。
魔法に対する苛虐行為はやめらそうにない。それはまた魔女協会の活動の邪魔をする事になるのかもしれない。ただしイチに相談しますと。こう言うんですね。
それを聞いたマネーゴールドは、イチに対して彼を制御できるのですか?と問います。「できる!」とイチは即答。ポイントはその続きですね!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
イチが「俺の制御はクムギがする!」と宣言します。
これが次の展開において重要な意味を持って来ると思われるんですね。これは責任転嫁ではなく、クムギの事を認めている事を宣言するものだと考えます。イチはいつだってストレートに気持ちを伝えます。
あるいはゴクラクの「俺の力はイチのために使うと決めた!」という言葉を受けて、それじゃ「俺はクムギの為に使う」という事なんだと思うんです。ならば制御してもらうのはクムギになります。その論理ならね。
これが次の展開で大きくクローズアップされそう。
どうしてそうなるのか、というのがラストに待っているんですね。必ずやイチがその力をクムギのために使う時が来るだろうからです。そして、どれだけイチがクムギという女性を信頼し「すごい」と思っているかが示されそう!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社キミはとってもすごいなぁ!
そういう意味でこのシーンは大きな布石となりそうなのです。
ゴクラクは天才
ここまでを聞いてマネーゴールドが呼び込んだのが「杖工具部」のラブ・ジョー。彼女は第6狩で登場していましたね。イチの小刀に魔法石を仕込めるようにしてくれました。いや、刃も柄も新調したんだっけ(笑
厳めしい表情で登場した彼女でしたが、ゴクラクに近づくやいなや一変。まるで杖を見るようにゴクラクの体を観察し、興味津々で調べ出します。全身が魔道具ですからね、職人の血が騒ぐのでしょう。
ゴクラクの魔道具の知識や技術は、カガミ国が保管する資料や職人の仕事を覗き見したから。そしてカガミ国で産出する鉱石や岩石にも秘密があるらしいんです。それを色々と試しつつ使っていた。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
ラブ・ジョーからしてゴクラクが「天才」であるのは明白で、技術力も知識も「先に行きすぎてる」。マンチネル魔女協会でも持ちえない先進的な技術を有しているとベタ褒です! さらに罪人にするなど勿体なさすぎると。
この言葉を受け、追究の魔女シラベドンナの名においてゴクラクは「特別補助隊員」に任命されました。それは魔女協会の協力者という事だそうです。
最後に協会会長であるマネーゴールドが魔男のイチに同行する事をゴクラクの贖罪とすると伝えます。まるで初めから決まっていたかのような展開で、デスカラスに「この茶番好きめ」と言われたマネーゴールドは「形式を大事にしてると言って」と言い返す。
ゴクラクの行為によって迷惑をかけられた魔女達は実際にいるハズですからね。その魔女達の顔を立てる為のも、いくらカガミ国を救った英雄だとしてもちゃんと罪は罪として裁いておかないとね。
ここは協会として必要だと思いました。
新デスカラス班が結成
そうと決まればとゴクラクが連れて行かれたのは「服飾部」。これまた第6狩で登場していたデコーラ・フリルさんが待ち構えていました。名前は「デコレート(飾る)」と「フリル(レースなどの飾り)」ですね。
イチの時もそうでしたが、男性の制服が作れると大興奮。ばっちゃもお目目ギラギラ。今回は採寸すると大張り切りです。イチの時は後日採寸するから来てって話でしたが、結局しなかったみたいですね。
ゴクラクは早速できあがった制服に袖を通し、
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
班長 | デスカラス |
隊員 | イチ |
クムギ(魔女研) | |
ゴクラク(特別補佐隊員) | |
+ウロロ |
これにて新デスカラス班が結成!
いやー、様になってますね!
服飾部も気合入れたんだなぁ。カッコイイですね。
魔男のイチを全世界へ公表するお披露目パーティー
僕もすっかり忘れておりましたが、氷鮫習得の任務達成後にシラベドンナが魔男のイチの存在を全世界に公表する事を提案していたんです。それに異議を唱えたのがトゲアイス。そこで「魔法狩り勝負」という事になってたんでした。
どちらが先にキノコ魔法を捕まえるのか…
トゲアイスが先に狩れば、イチは実力不足として教育機関に移送です。イチが先に狩れば実力を認めて全世界に存在を公表するという取り決めでしたね!
よって魔男のイチの存在を全世界に公表する事は決まっていたのでしょう。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
ただし、お披露目パーティーを開催するって事で準備も必要だったから今になったんでしょうね。えらく大きな話になったものです。
取材陣や各国のお偉い様、地方にいる魔女達とも中継を繋ぐそうです。そして「マンチネル魔女協会の各部署の責任者」というのが来るらしく、その来賓名簿を見たクムギの顔が一瞬で凍ります!
ある人物の名前を見つけたからです。
スピカお姉ちゃん
来賓名簿にあったのは「スピカ・ハーヴェスト」という名前。
それはクムギにとって姉にあたる人物。つまり「クムギ・ハーヴェスト」というのがフルネームという事でしょうか。どうしてフルネームを名乗っていないのか。ここも理由があるのかな?
そのスピカお姉ちゃん──
前に登場していたんですよね!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
それは第7狩での事でした。
クムギは家族の中では落ちこぼれだったらしく、彼女の事を笑っていた3人の姉妹のうちの1人がスピカお姉ちゃんになるんですね。「クムギはダメダメだものね!」と。
おそらくスピカお姉ちゃんというのは長女なのかな?
そして姉妹の中で最も優秀なのかも。
彼女がそうなのか、父親が「マンチネル魔女協会の各部署の責任者」であり家族揃って出席して来るのか。ここはまだ分からないのですが、クムギにとってあまり良くない事だと想像できます。
クムギは何かしらのトラウマを抱えていそう。
いじめられそうな気がするんです。
そこでイチが、クムギは落ちこぼれなんかじゃない!という事を示してみせるんじゃないか。もちろんデスカラスもゴクラクも全面的にクムギを庇うでしょう。みんなクムギの事を認めているハズ!
何にせよクムギ回になりそうだ!
次の章は彼女がクローズアップされる事になるんでしょうね。
これは面白くなりそうだ!!
まとめ
ゴクラクに関しては心配いりませんでしたね。安心しましたよ、ホント。失った右腕については、そのままで行くみたいですね。ゴクラク自身が時間をかけて治すのか、魔女協会が作って後でつけてくれるのか。
- ゴクラクは「謝罪と宣言」をしに来た
- ゴクラクの制御はイチがし、イチの制御はクムギがする
- カガミ国と魔道具
- ゴクラクは天才であり先進的な技術を有している
- 魔女協会から特別補助隊員に任命されたゴクラク
- 新デスカラス班が結成
- 魔男のイチの存在を全世界に公表するお披露目パーティー開催
- 来賓名簿の中に「スピカ・ハーヴェスト」の名前
- スピカお姉ちゃんはクムギにとってのトラウマか
新章開幕ですね!
楽しみです!!
ありがとうございました!!
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