この記事では、週刊少年ジャンプ2025年36・37合併号に掲載された「魔男のイチ」の第45狩「見かけによらず」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
社会勉強のために街へ買い物に出かけたイチとクムギ。何を買うべきか迷うイチ。クムギの提案は想いを伝えたい誰かへの贈り物。デスカラスへ贈り物と感謝の気持ちを伝えるイチ。そしてクムギの姉スピカ・ハーヴェストがやって来た──。
さて、
コミックス最新4巻が発売中ですよー! わーい!
ゴクラクが表紙だよ!
さらに、
2号連続センターカラーの第2弾はスピカ・クムギ姉妹です!
この配置・構図にも意味があるんですかね。
魔女候補生【筆頭】
マンチネル魔女協会における「魔女候補生(上級生)」とは。
戦闘部 |
医療部 |
服飾部 |
杖工具部 |
経理部 |
調査部 |
それは協会を支える数多くの部署で働く女性達という事なんですね。これまでにも登場して来た‟とんがり帽子”を被った女性達。彼女達は「魔女」ではなく「候補生(上級生)」だったんです。
そして各部署にはそれを取り仕切る責任者がいる。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
それが「筆頭(カピタン)」と呼ばれる者達。
それは「魔女」の次に位置する称号なんですね。
スピカ・ハーヴェスト(調査部) |
ラブ・ジョー(杖工具部) |
デコーラ・フリル(服飾部) |
みんな「カピタン」。
スピカについては「調査部第一調査室・室長」というのが正式な役職になるんですよね。「第二調査部」の室長もまた「筆頭(カピタン)」と呼ばれているのでしょう。おそらくはね。
ラブ・ジョーもデコーラ・フリルも「魔女候補生」だったのであり、さらには「カピタン」だったのです。魔女に最も近い位置にいたんですね。どういう位置づけか分かってスッキリしました(笑
中でも特に次期魔女確実と名高いのがスピカ。
各部署のお付きの者達からの人気も高く、こぞって褒め称えています。
策略家スピカの思惑
次に魔女に選ばれるならスピカ様だと思っていたら違っていて、しかも外部の人間が魔女試験も受けずに一足飛びに魔女、それも男(魔男)! お付きの者達は納得がいきません。協会に抗議すべきだと進言。
そんな彼女達を笑顔で宥めるスピカ。
しかし口では綺麗事を言っていますが、心の中は野心の塊です。聖女なんかじゃありません。魔女協会に抗議なんて敵を増やすだけの愚策。スピカはちゃんと策を練っておりました。
求めるものは「富と名声と権威」! (海賊か 笑
彼女は魔男のお披露目パーティーをチャンスと捉えていた!
協会にとって「魔男」は今最も価値のある存在であり、その「魔男」との仲を深める事で協会内での確固とした立場が得られる。これこそが「魔女への一番の近道」だとスピカは考えています。
「魔男」に取り入る事で地位を確かなものにする!
これが策略家スピカの思惑なんですね!
さらには「魔男」と結婚してハーヴェスト家の血族に加えても良いとまで考えています。彼女はハーヴェスト家の権威を上げる事までも考えているんです。相当な野心家ですぞ!
ただしスピカは「魔男」について調べており、
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
才能があるのは間違いないが、マナーも常識もない猿のような男に違いないと想定していました。確かにスピカの調査内容に大きな間違いはありませんね。そういう事して来てるもんな、イチ(笑
夫になるには最低限の「容姿」と「教養」が必須。
ともかく今回のお披露目パーティーで「魔男」がどれほど自身の役に立つ存在なのかを見極める。これがスピカの狙いなんですね。全ては彼女の野心のためです。
最高の踏み台
妹のクムギが「魔男」と同じ班に入っている事を幸運と捉えるスピカ。クムギがどこにいるか聞いているあたり、すぐにも「魔男」とのお近づきを狙っている様子。
そして注目したいのがですね!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
スピカにとってクムギは「昔っから最高の踏み台」である事です!
今回は「魔男」に取り入るためにクムギを利用するつもりなのでしょう。ただ「昔っから」という事ですからね、おそらく子供の頃からスピカはクムギを踏み台にして来ているんです。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社スピカとクムギ
クムギが自分をダメだと思っていたり、自信が持てないのはスピカのせいなのかも。上の第7狩の回想にしても、まさにクムギがスピカの踏み台にされていたシーンだったのかもね?
実はクムギは「できる子」なんじゃないか。
クムギが親から評価されていないのは、その裏でスピカが何かをしていたから。実際は褒められるような事をしようとしていたんじゃないかな。しかし結果的にスピカの評価が上がる事にされていた。
スピカは毒姉っぽいなぁ。
スピカがクムギを「私のかわいい妹」と言っているのは、都合よく使える妹って意味なんですよね。本当に可愛いなんて思っていない。どうにかやり返したいなぁ! 怒
魔男のイチのお披露目
混乱を考慮して世界各国や各新聞社への発表の前に、マンチネル魔女協会の関係者だけに「魔男(イチ)」と「新生・反人類魔法専門部隊(デスカラス班)」を紹介する事になりました。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
まず最初に登場したのは当然「魔男のイチ」です!
大きくザワつきます!
続けてデスカラス、ゴクラク、クムギの順番でデスカラス班が紹介されましたね。クムギの時だけは誰も何も言いません。まぁ「魔女候補生(下級生)」ですからね、仕方ないんですけど。
確かにイチはシュッとしてますからね。
しかし全世界への公表を前にマンチネル魔女協会向けにだけ見せたというのは気になりますよね。本番で何かあるという布石になっているっぽいなぁ。もちろん騒動です。
また違う意味で世界を驚かせそうな…。
アリ寄りの大アリ
掌を返したのは候補生だけじゃありませんでした!
先ほどまでは「ナシに近い」「山猿なんてナシナシ」だったスピカ。
それがイチを見た瞬間に「アリ」です。いや、もっとです。「アリアリアリアリ」の「アリ寄りの大アリ!」です。見た目・将来性・話題性の3拍子が揃った優良な物件!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
これはスピカアイを通したイチ? 笑
もう骨格を見れば分かるんですって。これは将来「美丈夫(いいおとこ)」になるぞ!と。頬骨が出てるとかエラが張ってないって感じを見てるんですかね?
スピカがイチをロックオン!
なんとしてでもイチが欲しいと考えるスピカ!
まず「容姿」はクリアしましたが、まだスピカが求める条件として「教養」というのが必須でしたね。最低限という事でしたけど。そしてイチはトゲアイスから教育を受けていた(第44狩)。
ここがどう出るのか。
そしてイチが騒ぎを起こすだろう事は想像できますから、それがどういう形で起きるかですね。聞いた通りの山猿だった… と思わせる事をしてしまうのだろうか。
今後のストーリーを予想してみると、
クムギを踏み台にしようとするスピカが、逆にクムギから踏み台にされてしまうんだと思うんです。もちろんクムギはそんな事はしません、そういう形になってしまうって事。スピカが評価を下げ、クムギの評価が上がる。
それならばスピカがイチに幻滅する展開はないと思うんですね。イチに対してアタックを続けてくれないと成立しないんです。終始クムギを利用してイチに近づこうとしてくれなきゃいけません。
そして最終的にフラれるって感じになって欲しいし。
ともかくスピカの次のアクションに注目ですね!
まとめ
イチとクムギに対してスピカがどういう風に割り込んで来るのか注目していましたが、まさかのスピカがイチを結婚相手として狙って来るとは…。ホント面白いよなぁ。どうなるのか続きが気になるもん!
- ラブ・ジョーもデコーラ・フリルも「筆頭(カピタン)」
- 策略家スピカの思惑
- スピカにとってクムギは昔から最高の踏み台
- 全世界への公表の前に協会向けにイチ達が紹介される
- 魔男のイチを見た者の掌返し
- イチは「アリ寄りの大アリ」
前回 クムギがスピカに贈り物(クッキー)を用意していましたね。それを渡すイベントが次回にあるのかな。ここまでの展開から無碍な扱いをするとは思えませんが…。
どうなるんですかね。
ありがとうございました!!
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