この記事では、週刊少年ジャンプ2025年38号に掲載された「魔男のイチ」の第46狩「大事な思い出」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
魔男のイチと友好的になる事こそ魔女への一番の近道だと考えるスピカ。結婚まで考えるも調べた限りナシとの結論を出していたのだが… イチを実際に見たスピカは「アリ寄りの大アリ」と判断。なんとしてでも欲しいと考えるに至る──。
なかなかの策略家だと判明した‟筆頭(カピタン)”スピカ・ハーヴェスト。彼女は妹クムギを「最高の踏み台」だと考えているんですよね。その腹黒さが垣間見える前回でしたが…!?
新生デスカラス班に魔女協会騒然
魔女協会向けにお披露目された新生デスカラス班。デスカラス・ゴクラク・イチの周囲には多くの魔女候補生が押し寄せていますね。デスカラスはいつも通りですが、まず驚いたのがゴクラク。
クムギの言う通り流石はカガミ国の皇子。育ちの良さが溢れ出ております。さらさらと出る言葉も品があり、外交スマイルも惚れてまうやろー(笑)「苛虐」のイメージなど皆無です。
イチのところにも沢山の候補生が集まっておりますが、イチがオーラを放ち過ぎていて近寄る事ができないといった状況。前回から特にカッコよく描かれていますしね、こりゃ近づきにくいな。
そんなイチにクムギが気を遣って「なにか飲み物を持ってこようか!」と声をかけるや、ぬうっ横から飲み物を持ったスピカが現れます。それを見て一瞬で顔がこわばるクムギ。
すぐさまスピカがイチへの接近をはかって来ましたね!
スピカの眼帯の秘密
スピカが自己紹介をし、彼女がクムギの姉だと知ったイチ。スピカに声をかけられたクムギの異変にイチが反応。それをスピカも見逃しません。満面の笑みでクムギの肩に手を置いて「クムギは自慢の妹なんです!」と。
クムギが反人類魔法専門部隊に所属したのが協会の指示なら仕方がないとして、姉としては心配なんだと語るスピカ。「頑張ろうとすると空回るから…」と眼帯に手をやるんですね。
その眼帯にはクムギが深く関わっていた──。
ここからクムギ視点で過去が明かされます。
5歳のクムギは今とは違った性格の子だったんです。何でもできて将来を有望視されている姉スピカ(7歳)を見返してやりたい。そんな事を考える子。今のような引っ込み思案ではなかった。
見返すには強い魔法を覚えれば良いと考えたクムギは、「使用注意」と書かれた光魔法の勉強をして猛特訓します。そしてランプに光を点ける事ができるようになったクムギ。
スピカを呼んで、巨大なランプに光を点けるのを見せようとした時に悲劇が起こります。魔力を込め過ぎたのかランプが爆発。飛び散ったガラスの破片がスピカの右眼に当たったのでしょう。失明させてしまう。
この時からクムギはスピカの言葉に「いいえ」が言えなくなります。それはスピカの光を奪ってしまった負い目。お姉ちゃんはいつだって私を罰する権利がある。こう考えるようになったんですね。
その日から今のクムギになります。
これはかなり重い過去ですね…
クムギの一方的な過失なのか?
クムギは姉スピカの右眼を失明させており、顔に傷をつけたのは間違いのない事実なのでしょう。しかも「使用注意」の魔法を使っているんです。動機も「見返してやりたかった」というもの。
もしもスピカの右眼を治す事ができたとしても、過去の失敗が消える事はないんですよね。スピカに対する負い目が消える事にはならないハズなんです。やってしまった事実は残ったまま。
どう考えてもクムギが悪いんです。
しかし、
そうだとすればひっくり返りますよね?
過去回想を見ていると、クムギ1人の時はランプに光が点いているんですね。それは練習の成果のように描かれてはいるんだけど。どういうワケかスピカがいる時は成功しない… みたいな感じもするんです。
裏でスピカが何かしてたんじゃないのかな?
クムギはとっくにランプに光を点ける魔法を使えていたんだけど、スピカの方も魔法を使って点かないようにしていたんじゃないか。暴発の時もそうしていたから、クムギが魔力を込め過ぎてしまう事になった。
これならば、クムギの過失が消える事はないが一方的なものとはならないハズなんですね。スピカの方も悪い。スピカ視点の過去は少し違ったものなのかもしれない。そんな気がするんです。
それに加えて、潜在的な魔力はスピカよりもクムギの方が強いような気がするんです。それが暴発を招いたのであり、クムギの才能に気づいていたスピカがそれを抑え付ける為に従属的な性格に強制したのかも?
どうもスピカには黒いものを感じるんですよね。
クムギ異論あります
クムギが反人類魔法専門部隊の重要な班に所属するのは荷が重い。よってクムギの代わりに私がデスカラス班の記録係になる。これがスピカの言い分です。
スピカに面と向かってそう言われると、クムギもイチが「私のせいで不幸になってしまうかも」と思うようになってしまいます。どうしても過去がよぎってしまうんですね。
そこにイチが割って入ります。
クムギは本当にそうしたいのか?
それがキミの本心なのか?
イチの顔を見てクムギが思い出したのが氷鮫討伐の為にサザンウッドに向かっていた道中のワンシーンなんですね(第7狩)。この時クムギはイチに褒めてもらったんですよね。「とってもすごいなぁ!」と。
その言葉がクムギに自信を持たせてくれたのかな?
「異論も無いようだし」と勝手に話を進めるスピカに対し、クムギがその手で制して「異論… ッ あります!!」と譲れぬ想いをブツけるんですね。
これに対してスピカがどうするのか。
次にスピカが取る言動で彼女の本性が分かると思います。本当にクムギの事を想う姉なのかどうかが分かると思うんですね。それと同時に物語の方向性もハッキリすると思うんです。
どう転ぶかによって過去も怪しくなりそうな気が…。
幸辛の魔法の使いどころ
スピカは口では「自慢の妹」と言いながら、心の中では「最高の踏み台」だと思っています。
クムギの方も「いいえ」が言えなくなっているが心の中では断りたい気持ちがあるんですよね。
そして両者にとって「悲しい過去」があります。
どこかでイチが「幸辛の魔法」を使う時がやって来ると考えます。前の章で習得した魔法は次の章で使いどころを持って来る。そういう事だろうと思えるからです。
それは悲しみを吸い取って返す魔法なのですが、「幸せ」と「不幸」をもたらす魔法であるとも説明されています(第42狩)。バクガミとは少し違った使い方もできそうな。
クムギかスピカのどちらか、あるいは両方ですね。
果たしてどこでどう使うのかがポイントになりそう!
まとめ
次号は連載1周年記念で表紙&巻頭カラーです!
クムギがその想いを打ち明ける回になりそう!
- 流石は第一皇子、ゴクラクは品がある
- 明かされたスピカが眼帯をしている理由
- クムギの魔法による失敗でスピカ失明
- 本当にクムギに一方的な過失があるのか疑問
- クムギに代わって記録係になると言うスピカ
- クムギに本心を尋ねるイチ
- スピカに異論を唱えるクムギ
- 幸辛の魔法の使いどころ
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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