この記事では、週刊少年ジャンプ2025年42号に掲載された「魔男のイチ」の第50狩「反く者」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
棺と名乗るウエイターは反世界からジキシローネへの伝言を伝えに来たのだった。その内容は反世界に関する予言をこれ以上受け取るなというもの。もしも受け取った場合は‟予言の魔法”のみならず魔法心円の中の‟宿主”も消されてしまう──。
目的を果たし去ろうとする棺だったが、背後に現れたのはデスカラス。すぐさま‟貫穿”で攻撃するのだった!
さて、
9月18日(金)に「次にくるマンガ大賞 2025」の結果が発表され、見事に「魔男のイチ」がコミックス部門の1位を受賞しました!予想通りでしたが、やっぱり嬉しいですよね~!さすがです!
獲得ポイントは38,575で断トツの1位と言って良いんじゃないかな!
反魂(アルファ)
デスカラスの‟貫穿(ラズド)”を間一髪で防いだように思われましたが、棺の右のわき腹は大きくエグれております。完全な不意打ちではなく一言声をかけてからですからね。
それ程までにデスカラスの一撃は凄まじい!
これでは「誤解です」も「ただのウエイター」も通じません。明らかに人間ではない。さらにデスカラスは‟輪切(リンデル)”で首もはねてしまうんです。それでも動き続ける棺。
魔法に対しては習得条件を明らかにし、それをクリアしない限りは復活してしまいます。痛みは感じるそうですが、デスカラスの攻撃は全て無効なんでしょうね。
そこでデスカラスは「どうやってここまで入った?」(=侵入方法)と、「てめぇは何だ?」(=正体)を聞き出す為に ‟告解(ゴルコンダ)”を仕掛けます。それに対抗して棺が唱えたのが…
‟反魂(アルファ)”です!
棺の舌に大中小の3つの‟口”が出現しており、そちらが言葉(呪文?)を唱えているようにも見えますね。
すると棺に向かっていたゴルコンダがグルッとデスカラスを振り向き、彼女を拘束して無理やり口を開かせてしまいます。そして棺の命令でデスカラスに口を割らせようとするんです。
では ‟反魂”とは何であるのか。
- 魔法の操作?
- 命令の反転?
まだどちらであるかハッキリしないんですね。
その言葉が持つ意味から推測すると、ゴルコンダをデスカラスに習得される前の状態に戻しているっぽいんです。「蘇らせる」や「最初」という意味から考えるにね。
しかしデスカラスの‟主人としての自覚(マスターシップ)”が強烈だった為、ゴルコンダは元の状態(=デスカラスに躾けられた状態)に戻った。こういう感じに見えるんです。
これが棺と名乗る魔法が持つ力なんでしょうか?
例えば「反魂の魔法」みたいな?
魔女しか入れねぇ階層
今2人のいる場所は「魔女しか入れねぇ階層」であり、棺はどうやって入ったのか。これは重要なポイントになっているんですよね。聞き出す事はできなかったんだけど。
まず鏡を通って来たのは間違いないのだと思うんです。「鏡わたり(ミラージュ)」ですよね。問題は通って来た鏡が何であるのか?になるんだと思われます。
それによって2択になるんですね。
どちらかが理由なんだと考えられるんですよね。
棺が入って来た場所には魔女の持つ鏡でなければ‟登録”が許されない(=魔女しか入れねぇ)。棺は魔女の手引きでその階層に入って来た。
これが1つ考えられます。
次に鏡の上に巨大な‟目”のあるもの。それを通るには名前を告げて「名称・声紋」を承認され、‟鏡わたり”を許可してもらう必要があります(第5狩)。これにより魔女以外を弾くのかな(=魔女しか入れねぇ)。
それに対して棺は‟反魂”を使って鏡を操作、あるいは無許可を反転させる事で鏡を通る事に成功したのかもしれません。
方法が2つあるのでデスカラスは‟告解”を使った。
ただし棺の方はどちらかの方法で侵入しているのであって、もしも魔女の中に内通者がいるとなれば大問題なんですよ。そして4人の魔女が会議を欠席しているといった状況なんですよね。
【弾丸の魔女】アマドロ・リボンキャンディ |
【激音の魔女】オトギリ・ウツネ |
【猛食の魔女】フランケン・デスシー |
【最悪の魔女】トリカプト |
この中に反世界に通じている者がいるというのだろうか。
あなたの憐れな弟
棺は魔法と人間の間に「絆」などは生まれないと言います。
協調や融和というのは、お互いが対等だから成り立つもの。これは奇しくも協会長マネーゴールドがジキシローネに言ったのと同じ言葉になっています。それが棺の口からも出た。
棺からすれば魔女協会というのは魔法の自由を奪う巨大な檻であって。魔女は魔法を無理やり使役している。そこに対等な関係などありはしない。この考えなんですね。
そして、いずれは反世界の力で魔法が解放されて人間に反旗を翻すだろうと話す棺。人間に対する復讐を狙っているかのような発言ですね。
さらには全てが変滅される…
デスカラスの憐れな弟のように…
デスカラスにとってポラリス山周辺にあった2つの街のどちらかが故郷なのかもね。あとはリブロが変滅させられる経緯です。なぜ反世界はポラリス山を選んだのか。そこには何があったのか。
棺の正体
頭部の半分を失いながらも反世界のいる場所に帰還した棺。それにしてもデスカラスの攻撃は凄まじいですね。さすがは最強です。タダでは帰しません。
杖(錫杖)は反世界から借りたものでした。
全ての人類を滅ぼしましょうと言いながら、棺が正体を少し明らかにします。顔だけは人間を模したままなのかな。それ以外は本来の姿に戻っているっぽい。
特徴としてはこんな感じでしょうか。
パッと見た感じは、ギリシャ神話に登場する半馬半魚の「ヒッポカンポス」っぽいんですけどね。これがモチーフなんじゃないかなぁと。たてがみがライオンならモチーフが「スフィンクス」もアリですか。
まず魔法であるのは間違いなさそうですね。
まとめ
ラストで描かれたのは魔法心円の中で手を握り合う‟予言の魔法”と‟宿主(ジキシローネ)”でした。反世界からの言葉に対して彼女はどんな結論を導き出すのでしょう。
激動の新章が開幕です!
- 体をえぐられ首をはねられても動く棺
- 棺の‟反魂”とは魔法を習得前の状態に戻している?
- デスカラスの‟主人としての自覚”により我に戻るゴルゴンダ
- 魔女しか入れねぇ階層への侵入方法
- 魔女に裏切者がいる?
- デスカラスの弟リブロは反世界に変滅させられていた
- 棺の正体
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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