この記事では、週刊少年ジャンプ2025年45号に掲載された「魔男のイチ」の第53狩「重い一撃」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
「時を司る魔法」は古から魔女達が幾度となく習得に失敗している古代魔法。その名も「時操の魔法」であり時間を止める力を持っていた。戦闘開始と思われたが、時操の魔法の妻であり身ごもっていると言う女性が現れ──!?
面白い展開になりましたよね~!
ソウちゃんとミィ
どういうワケか幽霊船クロノスタシス号の船内で歓待を受けているデスカラス班+ジキシローネ。豪華な食卓に招かれておりました。僕もデスカラス達と同じく「なんで…?」です(よだれが出てるぞクムギ 笑)。
自己紹介を受けて妻の名前がミネルヴァと判明(時操の魔法はいつも「ミィ」と呼んでるらしい)。ミィちゃんは時操の魔法を「ソウちゃん」と呼んでおります。
そんな仲睦まじい夫婦。かかあ天下です(笑
気まずいのか時操の魔法が話を戻そうとしますが、デスカラスが聞きたいのはやはり下世話な話。すると皆も調子に乗って2人の関係性について矢継ぎ早に質問(イチだけは恋愛に疎いのでミィの体の心配)。またもや海へ飛ばされる始末。
本題を切り出したのはミィ。
あなた達は時操の魔法(うちの夫)を習得に来たんですよね?と。デスカラスは何ら誤魔化す事なく打ち明けていますね。「反世界と戦うためにも」という理由も。これについて時操の魔法の反応は描かれません。
それを聞いたミィは時操の魔法の前に立ち塞がり、夫を愛しており奪われたくないと言います。さらに時操の魔法が習得された場合、胎内にいる赤ちゃんにどんな影響が出るか分からないとも。ここは気になりますよね。
任務は白紙
幽霊船クロノスタシス号が揺蕩うペンデュラム海域では過去に300隻以上の船が沈み多くの人が亡くなっている。しかし、これは時操の魔法の仕業ではない事が判明します。ここには他にも魔法が生息しており、そちらの仕業だというんですね。
時操の魔法はミィ以外の人間には興味はないと言います。ただしミィとお腹の子供に危害を加えようというのなら話は別。
これを聞いてイチは今回の狩はナシだと断言。時操の魔法に明確な敵意はなく、「死対死」の円内に踏み込んではいない事が分かったんですね。時操の魔法は反人類魔法ではないんです。
これを聞いたデスカラスも同意。
任務については一旦は白紙という事になりました。
ジキシローネの発言
話は丸く収まりそうだったのですが、ここでジキシローネがブッこみます。赤ん坊をどうやって消すかだよねと。一瞬で凍り付きます。前に出たのはゴクラク。嫌悪感を露に噛みついていますね。
しかし、ジキシローネはお構いなしです。
上の段で書きましたが、時操の魔法と予言の魔法(ジキシローネ)には共感できる部分がありそうなんです。人間に対して興味はないが、特定の人間に関しては非常に大切にしている。それにしてはあまりに辛辣。
何かありそうな気がするんです。
そこで発言を拾ってみるとですね。
- 人間と魔法の子供なんて産まない方がいい
- 前例もない
- とんでもない化け物が生まれたらどうする
- 世界に祝福されて産まれてくるわけない
前例がないという事ですので、予言の魔法(ジキシローネ)が魔法と人間の間に生まれた子供というのはナシでしょうね(それ以外の人物についても)。
ただし同じようなものなんだと思うんですよ。
ジキシローネって体は人間(ジッキー)だが中身は魔法(予言の魔法)なんですね。魔法が人間の体を乗っ取っているんです。つまり人間と魔法が1つになっている状態。
それは10年間寝たきりだった女性(ジッキー)に無理やり自分を習得させたという話です。寝たきりだった女性が突然目を覚ました。しかも別人となって。(第20狩)
これをジキシローネは実体験として持っているので、魔法と人間の間に生まれた子供など祝福されるハズがないと言うんじゃないかなぁ。
人間と魔法の共存についてジキシローネは「あほくさ」と述べています(第48狩)。そんなものは存在しないというスタンス。ただし現に予言の魔法はジキシローネ(ジッキー)と共存関係にあるんですね。
今回の言葉の裏には何かありそうではあります。
母の言葉
ジキシローネの言葉を聞いてミィは怒り心頭。ジキシローネの頬をブツんですね。そして何人に疎まれようが母親の私は「生まれてくれてありがとう」と百万人分愛してあげるつもりだと告げるんですよね。
この言葉を聞いたイチの心に何かが去来しています。
それはとても温かいものなんです。
イチは6歳の時にドルイド山に捨てられているんですよね(第1狩)。そして1人で生き抜いて来て今があるんです。デスカラスから家族になろうと言われてもピンと来なかったんですよね。
そんなイチですが、ミィのその言葉で母親の事を思い出したりしたのでしょうか。
この部分は後で出て来そうですね!
幾(きざし)
ラストで現れたのは、この海域に生息するもう一体の魔法ですよね。過去に300隻以上の船を沈めた張本人。気性が荒く人間嫌い。潮の流れを変える力を持つ。
その魔法は自らを「幾(きざし)」と名乗っています。「幾」というのは前ぶれ・前兆・気配という意味になります。「幾○の魔法」といった名前になるのでしょうか。
時操の魔法に対しては「時操(じそ)く~ん」と呼んでいて、「お前の大親友」と自らを称しています。(時操の魔法の側が本当にそう思っているかは不明)
見た目はタコであり、おそらくはクラーケンをモチーフにしていると思われます。手にする槍に突き刺しているのは巨大な魚か何かの目玉でしょうか。胸の数字「315」というのは沈めた船の正確な数でしょうね。
右の頬に傷のようなものがあり、そこから血でしょうか? …何かが滴っている描写がありますね。そして目は4つあるんでしょうか(人間の目が一対&タコっぽい目が一対)。
色々と気になりますが、まずは「人間が嫌い」とされる幾とミィの関係になると思うんです。おそらくは良くないんです。この幾というのは、時操の魔法とミィの2人にとっての障害になっていると考えます。
イチ達が幾を習得する事によって、時操の魔法とミィの2人に平和が訪れる。無事に出産できるようになる。時操の魔法が反世界と戦うための味方になってくれる。ペンデュラム海域の波は穏やかになる。
この流れになりそうな気がしますよね!
まとめ
まずは幾というのがどんな魔法であるのか。その人間性(魔法性?)が次回分かって来そうです。人間嫌いの理由も気になりますね。反世界との関係性も。また古代魔法だったりするんでしょうか。
気になる事が山盛りです(笑
- ソウちゃん、ミィと呼び合う仲睦まじい夫婦
- 魔の海域で船が沈んでいるのは時操の魔法の仕業ではない
- 時操の魔法はミネルヴァ以外の人間に興味はない
- 時操の魔法とジキシローネの共通点
- 時操の魔法の習得任務は白紙
- ジキシローネの言葉の真意
- ミネルヴァの言葉に対するイチの反応
- 幾が登場
次回が楽しみですね!!
ありがとうございました!!
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