この記事では「魔男のイチ」の最新3巻の考察と情報のまとめと、コミックス収録にあたっての修正箇所について書いて行こうと思います!
表紙は錫杖を手に冷たい眼差しを向ける「反世界の魔法」ですね。裏表紙には本編に登場する、デスカラスの使った魔法 ‟撃堕(イスカンダル)”でした。これカッコいいんだよな~。
2巻については下の記事になります!
目次
収録話数とあらすじ
- 2025年6月4日発売
- 572円(税込)
- 新書判/200ページ
- 著者:宇佐崎 しろ 原作:西 修
第17狩 | 見の程知らず |
第18狩 | 深淵の魔女 デスカラス |
第19狩 | 魔法心円(マジックサークル) |
第20狩 | 予言の魔女 |
第21狩 | 生き方 |
第22狩 | 師弟血判状 |
第23狩 | 苛虐のゴクラク |
第24狩 | 魔男とゴクラク |
第25狩 | 幸福の国 |
収録話数は、週刊少年ジャンプ2025年6・7合併号~15号に掲載された9話になります!
あらすじ
トゲアイスとの魔法狩り対決の最中に突如現れた、最凶の敵・反世界の魔法。魔女協会が長年追う敵に対し、イチは自身が狩った魔法と共に立ち向かう──!! 圧倒的な力を前に苦戦を強いられるが、デスカラスの登場で戦況に変化が…!? 反世界の攻撃が刻一刻と町民に迫る中、現代最強魔女による反撃が始まる──!!
やはり見所はvs反世界の魔法になります。そして新章「バクガミ編」へ突入するのですが、その間に今後の物語において重要となりそうなものが色々と出て来ますからね。この3巻は本当に盛り沢山!
コミックス修正箇所
コミックス収録にあたっての修正箇所は3つ。
ホイタカの村
死傷者
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社連載版
コミックス版
第20狩と第25狩で「ホイタカの村」となっていたのがコミックス収録では「ホイタカの街」と修正されています。第11狩の時点で村ではなく街と紹介されていましたからね。
そして同じシーンで「死傷者もなし」とされていたのが「死者もなし」に修正されています。そのコマでバッチリ怪我人が描写されていましたのでおかしかったのは確かですね。
1days
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社連載版
コミックス版
第21狩にて連載では「1days」「1days」となっていたのが、コミックス版では「day1」「day2」に修正されています。
単数の「1」に「days」と複数形をつけるのは文法的に間違っているんでしょうしね。「1日目」「2日目」という意味なら「day1」「day2」が正しいのでしょう。
「告解(ゴルゴンダ)」の手(足?)
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
「告解(ゴルゴンダ)」には6対の違った手(足?)が生えている事が判明しました。手の形をした脚って感じですかね。6種類、計12本生えているんですね。
これが凄く面白くて。
第1脚 節足動物
第2脚 ヒト
第3脚 ほにゅう類
第4脚 トリ
第5脚 タコ
第6脚 ヒレ
最も顔に近く、相手の口を無理やり開かせるのに使われる手は「節足動物」のもの。節足動物とは昆虫や甲殻類(カニやエビ)、クモ・ムカデなどが含まれます。カマキリっぽさありますね。
次にヒトの手、鋭い爪のある哺乳類の手と続きます。そしてトリの足ですね(手だと翼になりそう)。そしてタコでして、これは吸盤かな。これら4対の手で相手をシッカリ捕まえるのでしょう。
最後はヒレ。これは移動やバランス維持などに使われるって感じの設定でしょうか。
ちなみに顔は「メンフクロウっぽい」という事で、尻尾は「ゴールデンレトリバーくらいフサフサ」だそうです(笑
超重要キャラ「リブロ」
デスカラスとリブロ
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
第21狩で登場するリブロというのは、肌の色からしてデスカラスの実の弟だと思われます。デスカラスと同じ編み込みにヘアアクセサリー、耳には同じピアスをしています。
「バカ弟」とは言うものの仲良し姉弟だったと予想します。まだネタバレになるので伏せますが、姉と弟という関係性のキャラが後に登場するんですけどね。少し気になってはいます。
イチが近くにいる事でデスカラスがリブロを思い出すのが心配。こうトゲアイスが語っています。トゲアイスもリブロを知る。デスカラスとトゲアイスは少なくとも10代の頃からの知り合いです(第13狩)。
おそらくデスカラスにとってリブロというのはトラウマを呼び覚ます存在であると思われます。トゲアイスはその認識でいる様子ですよね。ここに「反世界の魔法」が関係してそう。
リブロの死と反世界の魔法
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
第18狩のやり取りからして、15年前のポラリス山周辺の変滅でリブロが亡くなっている可能性があるんですね。反世界の魔法というのは、デスカラスにとって弟の仇なのかも。
デスカラスとジキシローネの予言
第1狩でデスカラスが「王の魔法(キング・ウロロ)」を習得する為にドルイド山にやって来たのは、ジキシローネの予言が関係している可能性があるんですよね。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
予言では「ウロロの魔法」を習得した者こそが唯一の光となって反世界の魔法による最悪の未来を打ち消すとなっています。その唯一の光にデスカラスはなりたかったから「ウロロの魔法」を習得したかったのかも。リブロの仇討ちの為にね。
しかし女のデスカラスでは「ウロロの魔法」は習得できず、代わりにイチが習得して魔男となる。そのイチというのが、デスカラスにとってはリブロを思い出させる存在であって。
イチというのは、もしかするとデスカラスにとってリブロの生まれ変わりのような存在でもあるんじゃないかな?生前リブロは魔男(男の魔女)になりたいと願っていたのかも。その今は亡き弟の願いを叶え現れたのがイチ。
この構図でしょうか。
家族になろう
第21狩でデスカラスがイチに「家族になろう」と提案します。
イチを山から引っ張り出した責任があるので、「家」というどこに居ても帰って来られる居場所を与える必要がある。こうデスカラスは説明するんですけどね。
この「家族になろう」というのは、デスカラスにとって実の弟リブロとイチに重なるものがあるからこそなんだと思うんです。
トゲアイスはイチの近くにいる事でリブロを思い出すんじゃないかと心配しましたが、もうデスカラスの方はそれを受け入れた上で次に進んでいるように思われますよね。
師弟血判状
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
家族になるという事で具体的に何をしたかと言うと、デスカラスとイチは「師弟血判状」というものを交わします。それは呪われた契約書。血で契った師と弟子は心臓を呪文で繋がれる事になるんですね。
それによりイチはデスカラスの命令を断れない代わりに、イチが死んだ場合にはデスカラスもまた命を落とす事となる。簡単に言えばイチが死ねばデスカラスも死ぬ。
それについてデスカラスは、イチに全てを押し付けておいて平和になった世界でのうのうと生きていくような大人にはなりたくないと説明しています。予言の通りイチが反世界を習得して死んだら私も死ぬって事ですね。
イチがゴクラクに連れ去られてしまい、第25狩でデスカラスが酷く落ち込んでしまいます。もう死んじゃうと。反世界を習得してもいないのに運命を共にするのは不本意なワケです。何があってもイチと運命を共にするというのは違うのです。
デスカラスは、反世界の魔法さえ倒す事ができれば死んでも構わないと思っているのではないか。打倒反世界こそが彼女の人生にとっての大義であって、リブロの仇討ちさえできれば何の悔いもない。これが根底にあるのではないかな?
反世界を打倒できたなら、すぐにでもリブロのいる天国に行きたい。ここまでの想いさえ持っているんじゃないかと思わせるものがあるんですよね。この「師弟血判状」という契約について考えると。
デスカラスにとって「リブロ」と「反世界の魔法」というのは、その人生においてとても重いものとなっているのは間違いないと思われます!ここにイチが深く関わって来る事になりそう!
魔男のイチ4巻は8月発売予定
次の4巻の発売は8月に予定されています!
1巻 | 第1狩~第7狩までの全7話 |
2巻 | 第8狩~第16狩までの全9話 |
3巻 | 第17狩~第25狩までの全9話 |
4巻も全9話の収録になるのなら、第26狩~第34狩までという事になりますね。もしかすると第33狩で切って全8話って場合もあるのかなぁ。ともかく次巻はバクガミ国の真実とイチ&ゴクラクに注目にって事になります!
表紙はゴクラクになるのかなぁ。
楽しみですね!!
ありがとうございました!!
コメント