この記事では、週刊少年ジャンプ2025年12号に掲載された「魔男のイチ」の第22狩「師弟血判状」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
躊躇なく運命を受け入れたイチ。その姿にデスカラスもまた何かを決断した様子で… 「家族になろう」の言葉にはどんな意味が含まれていたのか。リブロのいう名の少年とは?
すさまじい回でしたね!
今回 その「家族になろう」の意味が判明しますよっ!
さて、しかしまずはセンターカラーを少し語らせて下さいよ。配色から構図からセンスがズバ抜けてるんですけど。いや、これまでも美しいんだけどね…。やべぇなコレ。
家族になる
デスカラスから「家族になろう」と言われたイチ。今いちピンときません。イチにとっての‟家族”のイメージというのは親子関係なんです。兄弟というのも浮かんでませんね。
デスカラスと家族? 俺 お前の赤ちゃん?
激しく混乱するイチ(笑
デスカラスとしては、経緯はどうあれイチを山から引っ張り出したのは自分自身であって。これから多くの魔法と戦わせ、最後には死地に向かわせようとしている事に対する責任がある。
そのケジメとして、デスカラスはイチにとって必要なものを与えなければならない。それが「家」であり、どこにいても帰ってこられる居場所。例えイチが要らないと言っても、これは必要なものである。
これがデスカラスの説明です。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
差し出したのが「師弟血判状」です。
イチは「弟」の欄に名前を書くだけ。すでに「師」の欄にはデスカラスの署名がなされています。あとの文字は読めません。呪文の類いと思われます(なんとイチは漢字が読めます!)。
デスカラスによると、魔女にとって師弟関係は血よりも濃いとの事。「弟子は師匠の血族に」「師匠は弟子の血族に染まる」という話。
そしてデスカラスが「師弟血判状」に自らの血を落とす。すると彼女の心臓の辺りから炎が沸き上がり、その炎がイチの心臓へと移り宿る事となります。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
とっても神秘的なシーンですね!
互いの心臓が魔法でつながった。こういった印象を受けます。
これによりイチとデスカラスは家族同然。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社第1狩
6歳の時にイチは1本の小刀と少しの食料を与えられてドルイド山に捨てられていたんですよね。そんな彼にとって「家族」というのはキラキラしたものであって。血判状を見て目を輝かせるイチ。
そんなイチに本性を見せるデスカラス(笑
「師弟血判状」で関係性を結んだならば、弟子は師匠の言う事には絶対服従の決まり。それにより身の回りのお世話までも言い渡されます。やっぱり辞めると言っても逃げられた後。
困ったイチですが、胸に宿った炎は温かみを感じさせるもので。「家族… か」とつぶやくのでした。
師弟血判状
絶対服従の話を隠していたデスカラスですが、もっと重要な事を彼女はイチに話していませんでした。実は「師弟血判状」というのはトンデモナイ契約だったのです!
シラベドンナのよれば、それは「師と弟子の名を使った破滅的な魔女の遺産」だそう。今や誰も使わない呪われた契約書。
確かにデスカラスに浮かぶ模様は呪いそのものに見える。
血で契った師は弟子と その心の臓を呪文で繋ぎ
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
弟子は師の【命令】を断れない代わりに
弟子が死んだ場合 師もまた命を落とす
問題は最後の一文ですよね!
デスカラスは、イチが要らないといっても必要なものだと説明しましたけれど、実は彼女にとって絶対に交わしておきたい契約だったんでしょうね。彼女はイチだけに運命を押し付ける事を良しとしなかった。
絶対服従は本当だったみたいです。
イチが「ウロロ特化」で魔法を使おうと思っても、デスカラスがダメと言えば使えないワケです。これでコントロールしてもらえそう。それをかいくぐっての暴走が見どころになるでしょうか。
それよりも死の契約ですよね!
師弟血判状とデスカラスの運命
ポイントは、この「師弟血判状」の有効期限です。作中における有効期限です。この契約がある限り、イチが生きているのならデスカラスも生き続けるハズなのです。
なぜなら、イチが生きているのにデスカラスが死ぬような事になれば「師弟血判状」の最後の一文は意味を持たなくなるからです。
少なくとも反世界の魔法を倒すまでは「師弟血判状」は有効であるハズなんですよ。これを習得すればイチは死ぬ事になってます。その時にデスカラスも死ぬというのが契約のカナメです。
では、反世界の魔法の作中における位置づけが問題になります。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
こいつがラスボスなのかな???
もしも反世界の魔法がラスボスなんだとすれば、「師弟血判状」の有効期限は物語のラストまでとなります。習得する事に成功するもイチの運命は?となったところで、デスカラスも生きてくれなくちゃ話にならない。
逆に「師弟血判状」というものが作中で意味を持たなくなれば、イチの生死に関わらずデスカラスが死ぬ展開も大いにあり得るんですよね。
気になるのは「師弟」の関係で縛っている事。
デスカラスは「現代最強の魔女」なんですね。それをイチが超える。弟子が師匠を超えるって部分もまた意味を持ってきたりするんですかね?
どうなんだろう。
ラスボスである反世界の魔法を習得するため、そしてイチの運命を変えるため。そのために様々な魔法を習得しつつ仲間集めをする。そんな展開になりそうなんだけどね。
反世界の魔法習得以後の冒険もあるのかな?
幸福の国「バクガミ」
翌日、デスカラスが封筒を持って現れました。
イチは言われた通りにデスカラスより早く起きて朝食の用意をしていた様子。正座で待機はしてませんでしたけどね。クムギちゃん、よだれ拭いて(笑
なんとジキシローネがまた新たな予言を受け取ったらしい。これは昨日の「師弟血判状」が関係しているのかな?こうやってイチに関する追加予言が続々と出てくるのかも。
きたる反世界との戦いに備えたくば
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
幸福の国「バクガミ」に向かいなさい
そしてそこに眠る魔法を習得せよ!
さすれば…
共に反世界と戦う仲間を得られるだろう
来ました! 仲間集め!!!
そして、いよいよ国外に出るみたいですね。
これまではナタリーを首都にする、まだ名前は不詳の国の中の話だったんだと思うんです。ミナカタさんの出身地「東の小さな島国」というのがありましたので、世界には様々な国が存在してるという雰囲気はありました。
幸福の国「バクガミ」
何かしらの‟神”が信じられている国なのかな。信仰があるっぽい。そんな印象です。天国に近いだとか… 国民が皆んな幸せである理由に何かありそうですけどね。
あるいは「幸福の国」なんてのは上っ面だけで、実は幸福とは程遠い国というのも定番のパターンの1つと言えるでしょうか。それをイチ達によって正される!みたいな。
魔法を蹂躙する… ‟男”!?
そしてラストのヒキが衝撃です!!!
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社
これ、煽り文には「‟男”」ってあるけどね?
本当に男なんですか?
女であって、魔女じゃないの???
生物学的に女性なんじゃないのかなぁ。
問題は「習得させてよ」の意味なのです。
- 男だけど習得させてよ
- 習得するための試練を教えてよ
どっちなんですかね?
魔力を持っているのは女性だけだから、魔法を扱い習得できるのは女性だけ。だから魔女と呼ぶ。あの人物が魔法を習得できるなら女性であるハズなんですよ。
出典:魔男のイチ|西修 宇佐崎しろ|集英社「超越特化魔法」
イチが習得したウロロは「超越特化魔法」と呼ばれる特別な魔法であって。これをまず習得できたから、他の魔法も習得できるという‟例外の存在”だったと思うんです。
どうなっているんでしょうね?
まだちょっと見えてきませんね!
目当ての魔法があの泣いてるカエルなのかもハッキリしませんしね。しかし、カエルって世界中で幸運を運ぶってされてたりするんですよね。ともかく色々とインパクト大のラストです!
まとめ
デスカラスの「家族になろう」の意味も判明しましたけど、そうくるかぁと。ここは色々と考察の余地があって面白いんですよね。そしてラストの人物。新たな冒険も面白くなりそう!
- センターカラーが僕の好みである!
- 「家族になろう」とは師弟血判状の契約
- 家族というものに目を輝かせるイチ
- 魔女にとって師弟関係は血より濃い
- 弟子は師の命令を断れない
- 弟子が死んだ場合 師もまた命を落とす
- ジキシローネが新たな予言
- 幸福の国「バクガミ」で仲間を得る
- ラストの人物は男か女か
もうサクサク進みすぎーーーーーー!!
しかし面白い!!
そりゃ1巻大重版かかるっしょ! 2巻は3月4日(火)!
次回はどうなるんでしょうね!
ありがとうございました!!
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