この記事では、週刊少年ジャンプ2025年13号に掲載された「ONE PIECE」の第1140話「‟スコッパー・ギャバン”」の感想と考察を書いて行こうと思います!
前回の振り返りは下の記事になります!
アウルスト城に現れた老人「ヤーさん」は元ロジャー海賊団で‟海賊王の左腕”と呼ばれたスコッパー・ギャバンだった。ロキを解放したければ鍵を奪ってみろ!
まさかルフィと激突する事になるとは…(汗
これには驚かせられましたね。さぁどうなるのか!
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目次
Vol.26「うるティ『ペーたんに何かあったら地獄の果てまでシバキ殺しにいくぞ』」
前回のシルエットはやはりうるティとページワンの兄弟でした。うるティを的のしたダーツに興じるフーズ・フー。矢の代わりに刀を投げつけています。
「生けず殺さず」といった状況にさせられるうるティ。もう何本かの刀が刺さっています。それでもページワンの身を案じるのがうるティ。
どうやら「うるティ(姉)がどうなっても良いのか?」とページワンに対して何を迫っているんでしょうね。何を要求しているのだろうか。
表紙連載「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」のこれまでの流れについては上の記事にまとめています。もう26回にも及びますからね。たまに振り返る必要がありますよね!
ルフィvsヤーさん
前回 ヤーさんから「奪ってみろ!!」と言われたルフィですが、どうして奪わなければならないのか分からない。くれれば良いのにね。ロードもヤーさんの意図を図りかねています。
そこでヤーさんが「奪えねェか?」と焚き付けます。そう言われればルフィとしても黙っていられません。よーし、こんにゃろう!
一方のゾロはコロンの言葉を思い出しています。「エルバフの戦士にだって負けねェんだ!!」という部分が引っかかるんですよね。あの言葉が本当なら簡単にはいかないぞ?みたいな感じかな。
鍵を取りに行きますがヤーさんは「ひょい」とかわす。少しギアを上げて取に行くも、またもや簡単にかわされてしまう。「ん~~!?」と不思議がるルフィ。
どうやらルフィは舐めているんでしょうね。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ロード「実はこの男は…」
ヤーさん「急ぐな」
まだロードは、目の前のヤーさんが元ロジャー海賊団のスコッパー・ギャバンだとは教えていないんです。ルフィ達はその正体を知らないのです。教えようとするロードを止めてもいるんです。
よけるだけではなく攻撃に転ずるヤーさん。
手にする鍵に覇気をまとわせてルフィに叩きつけます。黒いイナズマが走っており、その覇気が強力である事を物語る。ロードもナミもこれには焦ります。
次にヤーさんはルフィの麦わら帽子について言及します。当然ヤーさんは全部知っているんです。知った上でからかっているんです。しかしルフィは「何も知らねェで」と怒ってる。ルフィこそ何も知らないでってシーン(笑
そして鍵から斧に持ち替えたヤーさん。
‟八十梟帥(やそたける)”
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
これぞ‟山喰らい”の異名の真骨頂です!!!
八十梟帥とは「日本書紀」に登場する人名。あるいは ‟多くの勇猛な首領たち”という意味でも使われる。
辺り一面をズタズタに切り裂き、その威力はアウルスト城の塔を1つ切り崩してしまう程。これには堪らずゾロも刀を抜いて助けに入ります。ルフィに向かう斬撃を防ぎ切る!かっこいい!
そのゾロの姿に「いい船員がいるな」とニヤリ。
ここでルフィ&ゾロもいよいよ本気モードです。ルフィは‟太陽の神ニカ”になり、ゾロも三刀流で応戦。「覚悟しろよ!!」と挑みかかります。
あっさり降参したギャバンの真意
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社あっさり降参
さぁ ここからが本格的なバトルといったところで、なんとヤーさんがあっさり「降参」してしまうんです。それを言われたルフィ達も慌てて攻撃をそらしています。
これには「ふざけんな」と納得がいきません。そりゃそうですよ。しかし「冗談だ」とヤーさん。あっけらかんとしたもんです。目的の鍵はそっちにあるじゃん、みたいな。
何がしたかったんだ?って話なんですよ。
実力を試すのが目的ならば、ここからなのです。ルフィが‟太陽の神ニカ”になってすぐに降参しています。これでロキを抑えられるかどうかの判断は難しそうですよね。
ヒントとなりそうなのがシャンクスとの会話です。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社おいシャンクス
おれが簡単にそいつを信用すると思うか?
ギャバンとシャンクスとの回想から、ここまでのやり取りというのは「ルフィが信用できる男かどうか」を試しての事だと考えられるのです。そして信用できると思えた。だから降参して鍵を渡したのでしょう。
ギャバンは本気でルフィの命を狙った攻撃をしてるんです。‟八十梟帥”はルフィの命を取りに行った技です。それはルフィとゾロの反応に見て取れます。
そこまでの事をこっちはしているのに、
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社本気モードのルフィ&ゾロ
ルフィとゾロからは殺気が感じられなかったのでは?
- コロンの父ちゃん
- リプリーの旦那
- ロードの知り合い
これだけの情報だけであっても、ルフィとゾロが命を取ろうなんて考えるハズがないんです!あれだけの事をされたとしてもです。ここにルフィ達の人間性を見たと考えます。
だから攻撃して来た瞬間に降参してる。その攻撃に殺気が含まれてないと分かったから。よし、合格。こいつらならロキを解放したとしても悪い事を企みはしないな、と。
ギャバン「またおれに会いに来い」
その正体を明かそうとするロードを「急ぐな」と止め、ヤーさんはルフィ達の前から去って行きます。どこへ向かうというのだろう。そして意味深な言葉を残します。
この島を出る頃に
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
エルバフが無事だったら
またおれに会いに来い
この去り際の言葉は気になりますよね!
ポイントは「この島を出る頃」です。どうやらギャバンは、次の目的地に向かう前に会いに来いよって言っているんですね。そしてエルバフのどこかに連れて行く様子。無事ならと言っているからです。
この3つのどれかだと考えられます。
では、ギャバンについての最大の関心事とは何か。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ヒノキズ(火ノ傷)の男
彼こそが所在不明の‟ロード歴史の本文”を持っていると言われる「ヒノキズ(火ノ傷)の男」なのかどうかの1点なのです。ここに関係する可能性が大なのです。
五芒星(アビス)
エルバフの「陽界」にあるセイウチの学校の近くにシャムロックと軍子が到着。そこで軍子が「呼ぶぞ」と言って魔法陣を出現させます!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社五芒星(アビス)
この魔法陣の名前は‟五芒星(アビス)”と言います。
アビス(ABYSS)とは深淵や地獄、底なしの穴を意味する単語。
まさか軍子にできるなんて驚きました。エッグヘッドで五老星ジェイガルシア・サターン聖がしていたのと同じ事をしているのだから。一体どういう仕組みなのだろう。
少なくとも‟アロアロの実”の能力は無関係であるハズです。五老星だけが持つ能力というワケでもなさそう。何かアイテムのような物があるのかな。あるいはイムなどから付与される力?
そして通るには「マーク」が必要である。
誰であっても‟五芒星”を使ってワープできるものではないんですって。「マーク」のない者は通過する事はできない。この「マーク」とは何なのか。印のようなものだろうか。
天竜人だけっぽいですよね。
それも限られた天竜人だけが「マーク」を持っているという可能性もありますよね。五老星と神の騎士団だけだったりするのかも?
ソマーズ聖とキリンガム聖が登場
‟五芒星”でエルバフにやって来たのは2名。
神の騎士団(シェパード家)ソマーズ聖
五老星シェパード・十・ピーター聖の家系。シャムロックと比べて大柄の男性。能力者かどうかは不明。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
神の騎士団(リモシフ家)キリンガム聖
リモシフ家は初登場。名前から推測するに動物系の幻獣種‟麒麟”の能力者。天竜人が被るカプセルを装着。ソマーズ聖よりもさらに大柄の男性。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
なぜ2人呼ばれたのか。こうシャムロックが聞いています。‟五芒星”を出現させた軍子ではなく、やって来た2人に聞いているのです。
まだ謎がありますね!!
ソマーズ聖は呼ばれる直前まで誰かと電伝虫で会話していました。エルバフに行けという話をされています。その相手は丁寧な言葉遣いを必要としない者です。ただし指令は「上」からのようです。
そして謎なのが、2人には名前に「聖」がついています。
シャムロックにはついていませんでした。軍子に至っては苗字すらも不明です。ここはまだ意味が分かりません。
1人で良いのに2人やって来たのは、その代わりにシャムロックが聖地マリージョアに戻る事になったからです。革命軍による‟兵糧攻め”の対応のために戻される様子。
シャムロックとルフィの邂逅は描かれそうにない!
シャムロックの「ゲーム」とは!?
エルバフの戦士の子供を誘拐して聖地マリージョアに運ぶのか?と言うソマーズ聖に対して、シャムロックが「ゲーム」にしろと言っています。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
この「ゲーム」とは何を指すのでしょうか?
その前に「お前達の能力なら」と話していますね。そのコマに描かれるのは軍子とキリンガム聖です。この2人の能力を使って「ゲーム」を始める様子。
軍子の能力は矢印を生み出すというもの。
‟麒麟”の能力は足が速いのかな?
それでどんな「ゲーム」ができるのだろう。
「ゲーム」と聞いて思い出されるもの。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ドフラミンゴの‟ゲーム”
元天竜人のドンキホーテ・ドフラミンゴがドレスローザ編で‟ゲーム”を始めていましたよね。それは「この国にいる全員が‟賞金稼ぎ(ハンター)”」というものです(第745話)。‟星”の数に応じた賞金が用意されました。
そして、もう1つあります!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ゴッドバレーで行われたゲーム
38年前のゴッドバレーで行われたゲームです。こちらは神の騎士団が絡んでいました。そしてやはりハンティングするものです。大会には豪華な賞品が用意されましたね。
この2つを組み合わせた「ゲーム」ではないかな?
そして子供達を人質にするんです。
ならば子供達の解放をかけた「ゲーム」をしようって話なのかもね。エルバフの戦士達に競わせ、そして戦力を減らすといった策を企んでいるのかも!
現時点で思いつく事となれば、麦わらの一味とロキに‟星”や‟点数”をつけてエルバフの戦士に戦わせようという魂胆ですよね。ちょうどルフィが解放しようという展開ですから。
第1140話のまとめ
第1140話の感想と考察の大きなポイントは2つです。スコッパー・ギャバンの実力とルフィと戦った意図。そして神の騎士団に関連する部分です。
- さすがは‟海賊王の左腕”と言える実力
- ギャバンが試したのはルフィの人間性
- ルフィは信用できる奴だと判断したので鍵を渡した
- 軍子が‟五芒星(アビス)”を出す
- 2人を呼んだのは厳密には軍子ではない
- シャムロックは革命軍への対応で戻る
- ゲームとはドレスローザとゴッドバレーがヒント?
まず次回はルフィがロキの解放に向かう話だろうか。
楽しみですよね!!
ありがとうございました!!
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