この記事では、「ONE PIECE」に登場する‟バッカニア族”について考察します!元‟王下七武海”で革命軍幹部、そして元ソルベ王国国王のバーソロミュー・くまがその種族に当たります。
‟バッカニア族”については、第1139話でスコッパー・ギャバンの口から「混血の種族」であるという重大な事実が明らかになりました。巨人族と何かしらの種族との混血だったのです。
この種族にはどんな秘密があるのか。エルバフに太古から伝わる‟神典(ハーレイ)”の記述との関連についても考えて行きたいと思います!
- バッカニア族が引く巨人族ともう一つの種族の血
- 月の人とバッカニア族
- 神典の「第一世界」の‟隷人”とは
- バッカニア族の血の秘密
- バッカニア族の特性
- 月の人とバッカニア族と‟Dの一族”の関係
これらについて考察して行きますね!
まずは混血の種族である事からはじめます。
目次
バッカニア族は混血の種族
バッカニア族というのは混血の種族。
異なる種族同士の親の間に生まれた子供。それを‟バッカニア族”、あるいは‟バッカニア”と呼ぶ。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社巨人族の血ィ引いてんだってな!!
バッカニア族が巨人族の血を引いている事は判明していました(第1095話)。巨人族と何かの種族がバッカニア族なのです。
人間族は除外されると考えます!
もしもバッカニア族が人間族と巨人族の混血ならば、ギャバン(人間族)とリプリー(巨人族)の子供コロンはバッカニア族になります。
コロンはバッカニア族ではないと考えています。‟半巨人”という呼び方になると思うんです。(シャーロット・プラリネは「シュモクザメの半人魚」)
では巨人族と何の種族の混血なのか。
歴史の彼方に消えちまった種族
「世界の秘密を探求する者」…
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
「失われた種族の血を引く者」…
「古き神を呼び起こしてしまった者」
この島は不都合に満ちている!!!
これは第1104話 ‟ありがとう、お父さん”における五老星ジェイガルシア・サターン聖のセリフです。これらはエッグヘッドにいる3人を指しての言葉だと思われます。
- 世界の秘密を探求する者=ベガパンク
- 失われた種族の血を引く者=くま
- 古き神を呼び起こしてしまった者=ルフィ
これらが世界政府にとって不都合な者達。
こう考えると、バーソロミュー・くまは「失われた種族」の血を引いている事がわかります。ならば、その「失われた種族」と巨人族の混血が‟バッカニア族”であると推測できます。
もう現在では存在しない種族。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
第951話でビッグ・マムが言っていた「歴史の彼方に消えちまった」という種族こそが、バッカニア族が血を引く種族だと考えられると思うんですね!その種族と巨人族との混血!
- 巨人族
- ルナーリア族
- 歴史の彼方に消えちまった種族
バッカニア族というのは、トットランドにいない‟3種”のうちの2つの種族の血を引いている。こういう事なんだと考えています。
ちなみに、マムが言う「種族」に混血(複合民族)は含まれていないと考えています。よって異なる種族間の混血である‟バッカニア族”を1つの種族として数えてはいないと思ってます。
では、歴史の彼方に消えるとは何を意味するのか。
‟空白の100年”と共に消えたのではないかな?
今から900年~800年前の100年間の歴史が消え去っています。その間に起きた出来事と共に、歴史の彼方に消え去られてしまっている種族というのがある。その種族の血がバッカニア族には残っている。
そういう話であるならば。
かつて世界に対して
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
大罪を犯した一族の末裔…!!
絶滅種… ‟バッカニア族”の生き残り…!!
この第1095話のサターン聖のセリフとも合致して来ると思うんです。バッカニア族、あるいはバッカニア族に関係する種族が世界政府に対して大きな罪を犯しているのです。
その歴史の彼方に消えた種族とは?
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
ある巨大な王国に関係しているのではないかな?
ある巨大な王国と月の人
Dr.ベガパンクによると、ある巨大な王国は900年前とは思えないほど驚異的に文明が発達した国だという話です。現代の科学力では再現できないような代物を作り出していた。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
それは月から持ち込まれた科学力だと考えます。
月の人が青色の星にやって来て、ある巨大な王国を建国したのだと思うんです。ある巨大な王国とは月の人の国である。その王国の滅亡と共に文明も失われたのではないかな?
つまり、バッカニア族というのは‟月の人”と巨人族”の混血である。こう僕は結論付けます。バッカニア族の中には月の人の血が残ってしまっている。これが世界政府にとって許されない事なんだと思うのです!
バッカニア族の血の秘密
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
バーソロミュー・くまの体の検査データを見たDr.ベガパンクが「もしやバッカニア族か!?」と驚きます。どうやらバッカニア族の血には他とは違うものがあるんです。パッと見てすぐにわかる何かが。
月の人との混血なら説明できますよね!
バッカニア族には、この星(青色の星)に存在する人類(あらゆる種族)が持たない血液が混ざっている。どれだけ他の種族と血が混ざり、薄まったとしてもバッカニア族には残り続けている。
何が残っているのか。
異星人の血です!!
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ジンベエの血をルフィに輸血
種族が違っても流れる血は同じです。血液型もある。
- X型
- F型
- S型
- XF型
- S(RH-)
どんな種族の血を調べても上のどれかに当てはまる。バーソロミュー・くまも「X型」ではある。しかし詳細に分析すれば、どの型にも当てはまらない血液の型が混ざっている事が見つかるのではないかな。
「青色の星の人類」と「月の人類」は全く違う進化系統にある。だから同じ‟人”といっても別の生物であり、血液の型も全く違っている。それが混ざっている事でバッカニア族だと直ぐにバレてしまうのではないかな?
バッカニア族の血の秘密とは、この星のあらゆる人類が持つ血液とは別の血液の型が混ざっている。それは月の人の血液型であり、どれだけ薄まろうが消える事はない。
‟神典”の「第一世界」とバッカニア族
第1095話でサターン聖が、バッカニア族であるバーソロミュー・くまについて「あいつは生まれながらに奴隷階級」だと話していました。バッカニア族に生まれるというのはそういう事。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
エルバフに太古から伝わる‟神典(ハーレイ)”の「第一世界」。そこに出る「隷人」というのは月の人、あるいはバッカニア族を指している可能性があります。どちらかなのだと思われます。
その願いにより‟太陽の神”が現れる。
ここで思い出すべきなのが、
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社ニカの姿は誰も知らないが...
バーソロミュー・くまは‟太陽の神ニカ”の姿を知りませんでした。知っていたのは、体がゴムの特性を持って空想のままに戦った事。他にはドンドットのリズムで踊る事だとかです。
これによりバッカニア族の願いが‟太陽の神”を出現させたとは思いにくいのです。もっと具体的に知っていなければ話の辻褄が合いません。バッカニア族が‟太陽の神”の設定を作り出してはいません。
一方で、エルバフの巨人族には姿が伝わっていました。「白い雲をまとい まっ白な髪と衣装で大笑いしながら現れる」とヤルルが言ってます(第1136話)。ただし‟太陽の神”を支配者と捉える者もいます。
バッカニア族にしてもエルバフの巨人族にしても、共通して‟太陽の神ニカ”についての知識に欠落があります。これらが‟太陽の神ニカ”の起源とは思いにくいのです。
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社太古の昔に… 奴隷達がいつか自分達を救ってくれると信じた伝説の戦士
「第一世界」の「隷人」とは月の人であって、それが太古の昔に自分達を救ってくれる存在として‟太陽の神ニカ”を願い出現させた。こういう話になって来そうですよね。それがエルバフとバッカニア族に伝わっているのかも。
月からやって来た人達が「ある巨大な王国」を作るも、彼らは異星人だと差別されていた。捕まっては奴隷にされるという状況。奴隷にされた月の人達によって‟太陽の神”が出現。
ここまでが「第一世界」であって。
そして「第二世界」において、その奴隷にされた者達を解放しようと「ある巨大な王国」が立ち上がる。先頭に立ったのが、悪魔の実を食べて‟太陽の神”となったジョイボーイ。
ここで月の人は王国と共に滅亡するも、バッカニア族がその血を引いて現在まで生き残って来ていた。絶滅したハズの種族の血が残る。
この流れでしょうか。
ここに‟Dの一族”がどう絡むのか。
バッカニア族の特性と‟Dの一族”
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
バッカニア族にはある特性が備わっています。
しかし、バッカニア族の特性というよりは、巨人族ではない‟もう一方の種族”の特性に秘密があるのだと思われます。なぜなら、「身体の強さ」というバッカニア族にも備わっているハズの巨人族の特性を排除しているからです。
これは‟月の人”が持っていた特性を言っているのだと考えます。‟月の人”にはある特性が備わっており、その血と共にバッカニア族は受け継いでいる。それによりバーソロミュー・くまに何かが起きた。
その特性とは何であるのか?
これなんじゃないかな?
出典:ONE PIECE|尾田栄一郎|集英社
月のカラクリ兵が動くのは、月の人が意志を生み出し宿しているから? ‟Dの一族”には、月の人が生み出した意志が宿っている? ‟植物状態”のバーソロミュー・くまが動いたのは、自ら生み出した「ボニーを救いたい」という意志が宿ったから?
これら全ては‟意志”の存在だと思うんです。
Dr.ベガパンクの言う「彼らはかつて…」というのは、‟死んでも立ち上がり戦い続けた”って感じの事なんだろうなと考えています。不屈の意志で戦い続けた。だから跡形もなく消し去る必要があったのではないかな?
上に書いたように、僕は月の人の混血はバッカニア族だけであって、‟Dの一族”は月の人の血を引いてはいないと考えています。ただし‟意志”は受け継いでいる!
かつて月の人に宿された意志を、遠い昔から脈々と受け継いで来ているのが‟Dの一族”であって。それは血縁を絶てども消える事なく受け継がれるもの。その強くハッキリとした形を持つ意志を生み出せるのが月の人だったのかな?
まとめ
バッカニア族というのは‟月の人”と巨人族の血を引く混血だと考えます。この世界で唯一‟月の人”の痕跡を残す種族である。まだその血に痕跡が残っている。だからこそ世界政府は存在を許す事ができないのかも。
‟Dの一族”の方も月の人との関係アリと思われますが、こちらは血縁ではない形でつながっていると考えます。つなぐのは‟意志”であり、ネフェルタリ家もまた血ではなく意志でつながっているのではないかな。
「ONE PIECE」では血のつながりよりも、任侠的な‟義理と人情”こそに強いつながりを求めています。血にこだわるのは世界政府(天竜人)の側なのです。あえて‟Dの一族”は血縁でつながらないと考えます。
- バッカニア族は巨人族と月の人の混血
- 月の人は歴史の彼方に消えている
- 月の人は異星人
- 青色の星の人類と月の人の血液は異なる
- 太陽の神を願ったのは月の人
- 月の人は意志を生み出し宿せる
これらによりバッカニア族の「血」と「特性」にどんな秘密があるのかを説明できるような気がするんです。今のところ、こう結論付けたいと思います!
ありがとうございました!!
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